打上げロケット:SpaceX社 Falcon9
打上げウィンドウ:2023年6月以降(※打上げ日が近づき日時が確定いたしましたら改めて公式ウェブサイトでお知らせさせていただきます。)
投入予定軌道:太陽同期軌道、高度500~600km予定
<QPS研究所 代表取締役社長CEO大西 俊輔 コメント>
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「当初2022年度に3~6号機の4機の衛星打上げを計画する中、6号機については、予定より少々遅れることになりましたが、このように契約が無事に締結され発表できることを、打上げに関わる各方面の皆様に心より感謝いたします。また、この度、2021年に弊社の2号機「イザナミ」を打ち上げたSpaceX社と再び協業できることを大変嬉しく、心強く感じております。
弊社は2025年以降を目標に36機の小型SAR衛星コンステレーション構築を目指しており、これからも衛星を毎年複数機製作し、打上げていくことになります。SAR衛星のコンステレーションは世界でもまだ例が少なく、進める上で様々な困難や課題が出てくると思いますが、チーム一丸となって着実に高頻度・高精度での観測システム確立に向けて前に進んでまいります。」
<小型SAR衛星「QPS-SAR」について>
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QPS研究所は収納性が高く、10kgと軽量でありながら大型の展開式アンテナ(特許取得)を開発。そのアンテナによって強い電波を出すことが可能になり、従来のSAR衛星の20分の1の質量、100分の1のコストとなる高精細小型SAR衛星「QPS-SAR」の開発に成功しました。現在はQPS-SAR1号機「イザナギ」、2号機「イザナミ」の2機を打ち上げ運用しています。2021年5月には「イザナミ」による70cm分解能という民間の小型SAR衛星として日本で最高精細の画像取得に成功しました。
3号機以降はさらに高精度・高画質の画像を取得できるよう様々な改良を加えています。展開型太陽電池パネルとバッテリーを追加し、使用できる電力量を増やしました。アンテナの鏡面精度も向上させることで、さらに強い電波を出せるように。そして、JAXAとアルウェットテクノロジー株式会社が共同開発した「軌道上画像化装置」を搭載することで、SAR観測データを軌道上の衛星内で処理し、衛星からのダウンリンク量の大幅な圧縮が可能となり、即応性の高い観測ニーズに応えられるようになることが期待されます。また、衛星コンステレーション(※2)を構築するため、軌道制御用のスラスターを搭載しています。
《QPS-SAR6号機の愛称とミッションマークについて》
QPS-SAR1号機、2号機の名前である『イザナギ』と『イザナミ』に続き、太陽同期軌道に入る予定だった3、4号機も古事記の神様のお名前をお借りして、『アマテル(英語:AMATERU)』と名付けられました。アマテルはアマテラスの別称で、天空を照らす太陽神とされています。
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QPS-SARプロジェクトでは、衛星ごとではなく、軌道ごとに愛称をつけるため、同じくこの軌道に入る6号機は「アマテル-III(アマテル・スリー)」になります。
2022年10月に打上げられるもロケットの失敗で「アマテル-I」「アマテル-II」は軌道投入されませんでした。しかし、その経験を糧に前へと進む私たちにとってこの2機は他になく、同じ愛称で再打ち上げするのではなく、ワン、ツーは宇宙では欠番となりますが、次の衛星に想いを託して「アマテル-III」という愛称に決定いたしました。
ミッションマーク:アマテルのミッションマークはQPS研究所のカンパニーカラーであるブルーを基調とし、愛称の太陽、観測対象の地球をシンプルに表しています。一目でどの衛星のマークか分かるように通算した衛星の数も入れています。
<株式会社QPS研究所について>
QPS研究所は2005年に福岡で創業された宇宙開発ベンチャー企業です。名前のQPSとは「Q-shu Pioneers of Space」の頭文字を取っており、九州宇宙産業の開拓者となること、更には九州の地より日本ならびに世界の宇宙産業の発展に貢献するとの思いが込められています。その名の通り、九州大学での小型人工衛星開発の技術をベースに、国内外で衛星開発やスペースデブリへの取り組みに携わってきたパイオニア的存在である名誉教授陣と若手技術者・実業家が一緒になって、宇宙技術開発を行っています。また、QPS研究所の事業は、創業者たちが宇宙技術を伝承し育成してきた北部九州を中心とする、全国25社以上のパートナー企業に力強く支えられています。
本社住所 :福岡市中央区天神1-15-35 レンゴー福岡天神ビル6階
代表者 :代表取締役社長 CEO 大西俊輔
設立 :2005年6月
事業内容 :人工衛星、人工衛星搭載機器、精密機器、電子機器並びにソフトウエアの研究開発、設計、製造、販売
公式HP : (リンク »)
(※1) SAR (合成開口レーダー):電波を使用して地表の画像を得るレーダー。雲や噴煙を透過し、昼夜を問わず観測することができる点が特長です。
(※2)複数の人工衛星によって、高頻度な地球観測を可能とするシステム。(コンステレーションは「星座」の意。)
プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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