DIC、グリーンサイエンス・マテリアル社の第三者割当増資の引受け(連結子会社化)について 

DIC株式会社

From: PR TIMES

2023-01-16 10:46

DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:猪野薫、以下「DIC」)は、グリーンサイエンス・マテリアル株式会社(本社:熊本県熊本市、代表取締役:金子慎一郎、以下「GSⅯ社」)の第三者割当増資により発行する株式を1月13日に引き受けました。これにより、当社は同社に対する持ち株比率を過半数以上に引き上げ、同社を連結子会社化しました。



GSⅯ社は、日本固有の淡水藍藻類であるスイゼンジノリから抽出される多糖類である「サクラン(R)」*1を世界で初めて商用化したバイオベンチャー企業です。サクラン(R)が持つ高い保湿性、抗炎症効果やバリア性などを生かして様々なスキンケア製品へ応用する事業を展開しています。加えて、スイゼンジノリが唯一天然で生育・養殖されている黄金川(福岡県朝倉市)の保全活動にも積極的に取り組んでいます。

当社は、サクラン(R)の安定供給や多用途展開を目指し、2021年にGSM社と資本業務提携を開始しました。その後、両社は2022年8月に世界で初めて*2屋内での大量培養技術の確立に成功し、スイゼンジノリの試験的な生産を開始しました。今回、これまでの提携が順調に進捗していることを踏まえ、今後藻類由来の機能性素材ビジネスで大きく成長する見込みがあるGSM社を連結子会社化しDICグループの一員に加えることで連携を強化していきます。具体的には、グループ間のシナジーを活かし、スイゼンジノリやサクラン(R)を日本発のオリジナル化粧品原料としてDICグループの販売網を生かしてグローバル展開するとともに、新規アプリケーションの開発をより一層推進していきます。また、これらの取り組みに加えて、スイゼンジノリの培養技術の知見や研究成果を、スイゼンジノリが唯一天然で生育・養殖されている黄金川(福岡県朝倉市)の保全や、GSM社が熊本県益城町で取り組む屋外養殖の事業拡大に生かす取り組みも積極的に進めていきます。

DICグループは、長期経営計画「DIC Vision 2030」で掲げた”Quality of Life(QOL)”社会への貢献を実現すべく、ヘルスケア領域におけるバイオビジネスを強化し、藻類から得られる機能性素材を活用することで、今後も価値の高い製品を提供していく所存です。



GSM社の会社概要


[表: (リンク ») ]



*1:「サクラン(R)」はグリーンサイエンス・マテリアル株式会社(GSM社)の 登録商標
*2: 藍藻類スイゼンジノリの屋内での人工培養技術において(2022年8月現在、DIC調べ)

                                              以 上

関連ニュースリリース

 ■世界初、藍藻類スイゼンジノリの屋内での大量培養技術の確立に成功(2022年8月4日)
   (リンク »)
 
 ■国内グリーンバイオベンチャー企業と資本業務提携契約を締結(2021年3月25日)
   (リンク »)


DIC株式会社について


[画像: (リンク ») ]

DICは日本で有数のファインケミカルメーカーのひとつであり、DICグループの中核企業です。DICグループは、世界全体でSun Chemical Corporationを含む約190の子会社によって構成され、60を超える国と地域で事業を展開しています。グループ全体として、人々の生活に欠かせない包装材料、テレビやPC等のディスプレイに代表される表示材料、スマートフォンなどのデジタル機器や自動車に使用される高機能材料を提供するグローバルリーディングカンパニーと認知されています。これらの製品を通じて、社会に安全・安心、彩り、快適を提供しています。DICグループは持続可能な社会を実現するため、社会変革に対応した製品や社会課題の解決に貢献する製品の開発にグループ一丸で取り組んでいます。連結売上高8,000億円を超え、世界全体で22,000名以上の従業員を有するなか、DICグループはグローバルで様々なお客様に寄り添っていきます。詳しい情報は、 (リンク »)  をご覧下さい。

プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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