ZENKIGEN、大塚商会と共同で面接動画のAI解析をもとに「面接官のタイプ別分類モデル」を構築

株式会社ZENKIGEN

From: PR TIMES

2023-03-09 18:16

独自の分類モデルを用いて、大塚商会のさらなる採用力向上プロジェクトを支援

HR Techスタートアップ 株式会社ZENKIGEN(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:野澤比日樹、以下ZENKIGEN)は、ソリューションプロバイダーの株式会社大塚商会(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大塚 裕司、以下大塚商会)と共同で、面接動画のAI解析をもとにした「面接官のタイプ別分類モデル」の構築を実施したことをお知らせいたします。



■取り組み背景
これまで大塚商会とZENKIGENでは、ブラックボックス化しがちな採用面接の現場において、ZENKIGENが提供する採用DXサービス「harutaka (ハルタカ)」を用いて、オンライン面接時の録画データをもとに表情や振る舞い、発話比率などを面接品質の指標としてAI解析し定量化してきました。さらに、神戸大学服部泰宏准教授との共同研究にて面接官インタビューを実施し、熟練面接官の「実践知」を可視化することにより、定量・定性の両観点から「目指すべき面接官像(モデルケース)」を導き出すことに成功しています。大塚商会の面接傾向やモデルケースが可視化され、面接官全員参加による講習会にて共有することで、全関係者が共通認識を持ち採用活動に臨むことができました。
これまでの取り組みを踏まえ、大塚商会のさらなる採用力の向上を目的として採用貢献度の高い面接官のモデルケースの分析をさらに深掘りし、新たに面接官のタイプ別分類モデルを共同で構築しました。

■面接官のタイプ別分類モデルについて
今回の取り組みでは分類の第一歩として、発話比率や笑顔度、相槌回数などを振る舞いの指標として定量的に分析し、複数のタイプでの検証とモデル構築を実施しました。

具体的なタイプ例として、
・面接官の発話比率が高く面接をリードすることを強みとする「リード型」
・応募者の話を真摯に聞く姿勢の強い「相づち型」
など、複数のモデルに分類しました。

[画像1: (リンク ») ]


■今後の展開
今回の取り組みにより、従来の「熟練面接官」という画一的なモデルケースを目指すのではなく、面接官一人ひとりの個性や強みを解析し定量化することに成功しました。面接官が自身のタイプとその強み・弱みを把握できるようになったことにより、今後は「弱みを改善して面接スキルの底上げを目指す」「弱みの改善より強みをさらに伸ばすことに注力する」など、面接官一人ひとりに合わせた個別育成の仕組み化を目指します。
面接官のタイプ別分類モデルの見直し及び検証を継続的に行いながら分類精度を向上させ、また、解析可能な振る舞いの指標を増やすなど分類モデルの高度化に取り組み、大塚商会のさらなる採用力の向上を支援してまいります。

[画像2: (リンク ») ]

■株式会社大塚商会
人材開発部部長代理 閤師 敏晃様 コメント
今回のプロジェクトでは、面接官のタイプ別分類を行い、その結果を基に、複数タイプの面接モデルケースのフィードバックを行いました。面接官として目指すべき方向性が明確化され、個々の面接官としての意識の向上、更には応募者の面接体験向上に繋がっていくことを期待しております。
ここ数年の面接におけるAI活用により、弊社面接官の意識は大きく変化いたしました。今後はリアル面接とオンライン面接のそれぞれの良い面を融合させ、より最適な選考を行ってまいります。
ZENKIGEN様のデータ活用の発展に今後も大いに期待しております。

[画像3: (リンク ») ]

■株式会社ZENKIGEN
代表取締役CEO 野澤 比日樹 コメント
当社は採用DXサービス「harutaka」の提供を通じて、企業の採用関係者と応募者の双方にとってより人間的でより生産的な採用・就職活動の実現を目指してまいりました。
この度の取り組みでは、大塚商会様のさらなる採用力向上のご支援を目的として、これまで蓄積された動画データをもとに面接官のタイプ別分類モデルを共同で構築しました。従来の画一的な面接官のモデルケースを目指すのではなく、面接官一人ひとりの個性や強みに合わせた個別育成を可能とし、応募者と適切にマッチングすることにより、面接の場が応募者にとってもより良い体験へと進化することを目指します。面接官と応募者双方の多様性を活かし、“人”の可能性を最大化する採用・就職活動のご支援を今後も推進してまいります。

■本取り組みで用いるAI技術
ZENKIGENでは、自社が保有する300万件以上の動画データをもとに、深層学習などの技術と採用領域の専門的知見を活用し、面接の解析に特化した独自のAIモデルを構築しています。このAIモデルを活用することにより、応募者と面接官のコミュニケーションを、発話内容などの「言語情報」と表情や身体の動きなどの「非言語情報」を定量化し、時系列で解析することが可能となります。
面接のコミュニケーション解析に加えて、適性検査や面接官の評価結果などの動画以外の採用データも含め総合的に分析することで、面接官ごとの特性や採用貢献度を定量化します。これにより採用プロセスにおける課題点を抽出し、効果的な改善施策を実施することができます。

■株式会社ZENKIGENについて
「テクノロジーを通じて人と企業が全機現できる社会の創出に貢献する」というビジョンのもと、2017年10月に創業。HR Techスタートアップとして、採用DXサービス「harutaka(ハルタカ)」、1on1改善サポートAI「revii(リービー)」を提供。2018年より、東京大学 道徳感情数理工学社会連携講座との共同研究に取り組み、コミュニケーションから多様な個性をもつ同僚との共感度を科学計測し、その人の隠れた能力や得意とする分野を伸ばせるようにする技術の研究を推進。2021年12月時点で累計22.5億円の資金調達を行い、人工知能により人の感情や感性を扱うコンピューター技術であるアフェクティブ・コンピューティングの研究開発に注力し事業化を手掛ける。


【会社概要】
会社名:株式会社ZENKIGEN(ゼンキゲン) (リンク »)
代表者:野澤比日樹
所在地:東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル6F
設立:2017年10月
事業内容:
・採用DXサービス「harutaka(ハルタカ)」の企画・開発
・1on1改善サポートAI「revii(リービー)」の企画・開発
・パートナーとの共同研究機関「ZENKIGEN Lab(ゼンキゲンラボ)」の運営
・オンライン人事コミュニティ「ZINZIEN(ジンジエン)」の運営

プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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