北海道電力では、DXの推進による火力発電所現場業務の生産性向上に向けて、大容量データの送受信に伴う通信制限や公衆無線通信電波の不感帯エリアが生じるなど通信環境に課題がありました。
こうした課題を解決するため、両社は2020年12月から苫東厚真発電所において実地検証を行い、発電所へのL5G導入が有効な手段であることを確認しました。
L5Gの活用により、現場の状況を遠隔で確認することが可能となり、パトロール業務の省力化や現場への出向人数・回数の低減のほか、緊急時等における迅速かつ的確な判断や、映像・音声等を活用した技術継承の円滑化につなげることができます。
HOTnetでは、これまでの実地検証や今回のL5Gによるネットワーク構築を通じて得られたノウハウをもとに、お客さまのDX推進やICT利活用に貢献できる「ローカル5G通信サービス」を提供していきます。
今後、北海道電力とHOTnetは、苫東厚真発電所へ導入したL5Gの活用を通じて得られたノウハウをもとに、工場や発電所の運用・保守に関するコンサルティング事業の展開や、L5Gと既存のクラウドサービスを組み合わせた新サービスの提供について検討していきます。
【参考】関連プレスリリース
HOTnetによるプレスリリース
・「ローカル5G通信サービス」の提供開始について(2023年7月19日) (リンク »)
北海道電力によるプレスリリース
・DXの推進による火力発電所の現場業務の効率化に向けた実地検証を開始(2020年12月16日) (リンク »)
・道内初、ローカル5Gを活用した実地検証を開始(2021年11月1日) (リンク »)
このプレスリリースの付帯情報
用語解説
ローカル5G
現在主流のLTE(4G)に比べ超高速・大容量(LTEの100倍)・超低遅延(リアルタイム、LTEの10分の1)・多数同時接続(LTEの30~40倍)を特徴とする5G(第5世代移動通信方式)を、企業や自治体が自営用として特定の敷地や施設内に限定して構築する無線ネットワーク。
企業等が自ら無線基地局を設置することで、建屋等の影響により公衆の無線網では電波の届きにくい場所等でも柔軟に5G環境を構築できるメリットがある。また、自社専用であるため大量のデータ通信を容量無制限で実現することができ、かつ社外の通信網を一切通らないことから耐災害性や極めて高いセキュリティの確保が可能となる。
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