2024-4-17
東芝デジタルソリューションズ株式会社
ビッグデータ・IoT向けデータベース「GridDB®5.6 Enterprise Edition」の販売を開始
~大規模災害に備えたレプリカ(複製データ)を分析にも活用する
「サイト間データベースレプリケーション」機能を搭載~
東芝デジタルソリューションズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:島田 太郎、以下 当社)は、ビッグデータやIoTデータの管理に適したデータベース「GridDB®」の新バージョンとして、災害に備え異なるサイト(拠点)に複製されたデータ(レプリカ)を、万一に備えて保存しておくだけでなく、サイトを横断したデータ分析も可能にする「サイト間データベースレプリケーション」機能を搭載したGridDB®5.6 Enterprise Edition(以下、GridDB®5.6 EE)の提供を本日から開始します。
広範囲にわたってサービスを展開している企業においては、地域ごとに設備の稼働データを収集し、監視・分析することが多く、また、万一の大規模災害に備えてデータを別の地域のデータセンターにレプリケーション(複製)し、システムを早期に復旧できるようにしています。その際、事業継続に直結するデータについては、レプリカをすぐに使える状態(ホットスタンバイ)にしている一方で、設備の稼働状況などのIoTデータのレプリカについてはデータ量が膨大になるため、災害が発生してから使える状態(コールドスタンバイ)にすることが一般的でした(図1)。しかしながら、近年は平常時においてもこのコールドスタンバイのデータを活用し、地域を横断して稼働状況を分析したいというニーズが高まってきました。
今回、GridDB®5.6 EEで新たに搭載した「サイト間データベースレプリケーション」機能では、サイト間で転送された更新データを分単位でレプリカに反映することで、平常時でもレプリカにアクセス・分析できる機能を実現しました。これにより、地域を横断した分析を行い、より高度な知見を得ることが可能になります。また、レプリカが常にアクセスできる状態になっているため、万一の大規模災害時に、レプリカをプライマリに短時間で切り替え、災害からの復旧時間を大幅に短縮することが可能になります(図2)。
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図1. コールドスタンバイ
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図2. ホットスタンバイ
また、近年ますます増大するデータ規模に対して高速なアクセスを維持したいというユーザニーズの高まりに応え、GridDB®5.6 EEでは以下の機能も搭載しました。
●大量のデータを複数のサーバを使って分散処理する際に、分散を最適化する機能(クラスタパーティションアルゴリズムの追加)
●データをより小さな単位で分散させ、処理の並列性を高める機能(インターバルパーティショニング強化)
●データの圧縮率を高めストレージのコストを下げ、高速にアクセスする機能(圧縮アルゴリズム強化)
当社は今後も、IoTやビッグデータによるデジタルトランスフォーメーションやサイバーフィジカルシステムを支えるデータベースとして、GridDB®を強化してまいります。
■ビッグデータ・IoT向けデータベース「GridDB®」について
産業や社会を支える多種多様なシステムを構築・運用してきた知見・実績を基に、当社が開発したスケールアウト型データベースです。 膨大な時系列データを効率よく蓄積し、高い性能をスケーラブルに発揮できます。IoTやビッグデータに適した「時系列データ指向」「ペタバイト級の高い処理能力」「高い信頼性と柔軟な拡張性」「開発の俊敏性と使いやすさ」を特長としています。
GridDB®商品情報サイト
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GridDB®オープンソース公開サイト
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GridDB®開発者向けサイト
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*GridDBは、東芝デジタルソリューションズ株式会社の日本における登録商標です。
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