Second Life 新世界的ものづくりのススメ--その10:オフィスを整備パート2--オブジェクトに影とスクリプトを追加 - (page 5)

大槻透世二(サイバーアドベンチャー株式会社)

2007-04-19 08:00

テクスチャのテンプレート

 では、今回は黒い影を作るのに、なぜ白い影を使ったのか?これは必須ではないが、今後のためにアドバイスしておくと、応用範囲の広いテクスチャを作成するためである。白色でテクスチャを作っておけば、「Color」を変化させるだけで、下図のような赤い影を作ることも可能だ。

影用オブジェクト

 これが何に応用されているかといえば、例えば、「目のテクスチャ」に応用されている。カラーコンタクトを考えた場合、瞳の形はすべて同じなので、色を変えることでいろんな人種のカラーコンタクトを作成できる。あるいは、髪型などだ。スタイルは同じでも、色を変えるだけで色違いのバリエーションが作成できる。他にもあるが、例えて言えば、このようなことだ。

 なるべく汎用性の高いテクスチャを作っておき、色を変えるだけでバリエーションが得られるようにしておけば、様々なお客の要望に対応でき、作業時間も減らすことができる。つまり、そういうテクニックなのだ。

椅子の作成

 では、次に椅子を作ろう。目指すは下図左のような椅子だ。この図を見て、すべて作り方が分かれば、オブジェクト作成に慣れ始めた証拠だ。構成は下図右のようになっている。特に説明しなくても、作れると思う。ちなみに、白いタイプを作るには、色を変更すればよい。

椅子

 この椅子に座った状態というのは、通常、下図左のようになる。しかし、何も考えないで作ると、下図右のようになってしまうこともある。

椅子

 これは、椅子の腰掛け部分でオブジェクトの回転が反対方向を向いているために起こる。これを回避するため、普通は椅子の腰掛け部分に「sit」スクリプトを入れる。まず、「Edit」画面の「Contents」タブにある「New Script」ボタンを押し、新規のスクリプト(New Script)を作成する。

椅子

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