NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は6月15日、複数の国/地域や都市エリアをまたぐ、世界30以上のデータセンターのコロケーションスペース内に設置されたユーザー企業のシステム、および企業向け高機能クラウドサービス「Enterprise Cloud」を無料または低価格で相互に接続可能な、最大10Gbpsの大容量データセンター間ネットワークの提供を、同日より順次開始すると発表した。
今回提供が開始されるのは、世界の主要データセンター間をつなぐ「Nexcenter Connect Global」、世界の主要都市エリア内でデータセンター間をつなぐ「Nexcenter Connect Metro」、世界各国に展開するEnterprise Cloud間やEnterprise Cloudと主要データセンター間をつなぐ「遠隔データセンター接続」の3種類。
サービスイメージ全体図
サービスイメージ
それぞれのサービス内容や料金は以下の通り。
Nexcenter Connect Global
Nexcenterのオプションサービスとして、複数の国や地域に展開するデータセンターにおけるコロケーションスペース間を、業界最安レベル(NTT Com調べ)の低価格の大容量ネットワークで接続。接続拠点はNexcenterのデータセンター間で、料金は10Gbpsが片側ポートあたり月額14万3000円、1Gbpsが片側ポートあたり月額5万9000円(いずれも税別、首都圏・関西圏の場合)。
Nexcenter Connect Globalのサービス提供エリア
Nexcenter Connect Metro
Nexcenterのオプションサービスとして、世界主要都市エリア内のデータセンターにおけるコロケーションスペース間を、業界最安レベル(NTT Com調べ)の低価格、低遅延かつセキュアな大容量ネットワークで接続。すでに海外の一部地域では展開中で、今回は日本でも提供を開始する。首都圏・関西圏の場合は申し込み後最短3営業日で利用可能。接続拠点は世界主要都市エリア内におけるNexcenterのデータセンター間、回線は1Gbps/10Gbps光芯線渡し(2芯)で、料金は月額2万3000円(税別、両端接続、首都圏・関西圏の場合)。
Nexcenter Connect Metroのサービス提供エリア
遠隔データセンター接続
Enterprise Cloudのオプションサービスとして、世界各国に展開するEnterprise Cloud間を無料の大容量ネットワークで接続。本サービスとNexcenter Connect Globalを組み合わせることで、Enterprise Cloudと複数の国や地域に展開するNexcenterのデータセンター間の接続が可能となる。接続拠点はEnterprise Cloud間、回線品目は10Gbps。
遠隔データセンター接続サービス提供エリア
NTT Comでは本サービスを、グローバルでIoTなどのビッグデータの収集、各地に分散しているアプリケーションに対する更新ファイルの配信、データセンター間のデータバックアップ、複数システムの統合に伴うデータ移行などといった用途において、ますます増大する拠点・システム間の通信をさらに低コストで運用することができるとしている。
サービス利用例