スカイコム、印刷セキュリティシステムに静脈認証装置を採用

NO BUDGET

2018-10-24 08:30

 スカイコムと日立製作所は、スカイコムの印刷セキュリティシステム「SkyAgent SecurePrint Ex.」の個人認証デバイスのラインアップに日立の指静脈認証装置を採用したと発表した。両社の製品を連携するソフトウェアを新たにパッケージ化し、両社から提供する。

 従来の「SkyAgent SecurePrint Ex.」では、文書を印刷する際の本人認証方法としてICカードを用いていた。今回、新たに指静脈認証装置を採用したことで、生体情報を活用した高精度な本人認証による印刷が可能となる。

システム構成図
システム構成図

 また、印刷セキュリティシステムの認証サーバに接続された複合機やプリンタであれば、社員は本社だけでなく支社や支店、サテライトオフィスなどでも指静脈認証によるセキュアな印刷が可能となり、テレワークの推進にもつながる。

 スカイコムは自治体や官公庁、金融機関をはじめとした大手民間企業などに多くの実績があり、「SkyAgent SecurePrint Ex.」は、情報漏えい対策と個人情報保護に有効な印刷セキュリティシステムとして、印刷履歴の収集・管理機能や出力イメージをPDF化する機能などセキュアな印刷を支援するという。

 日立の「指静脈認証装置」は、近赤外光を指に浸透させて得られる生体内の静脈パターンの画像により、個人を識別する認証技術を活用している。認証速度が速く、操作性も容易なことから、PCログインや入退室管理、ATMでの入出金など、公共機関・金融機関をはじめとした分野で多くの実績を持つ。

 今回新たに提供を開始するソフトウェアは、プリンタのメーカーや機種に依存せず、出力環境を変える必要がないため、設置済みのプリンタへ容易に指静脈認証を導入することができる。既にスカイコムの「SkyAgent SecurePrint Ex.」もしくは日立の「指静脈認証管理システム」を導入しているユーザーは、システム改修を必要とせず、追加機能として導入ができる。また万が一不正な印刷がされたり、文書からの情報漏えいが疑われたりした場合には、印刷履歴から「誰が」「いつ」「どこから」「何を」印刷したかを確認することで、迅速かつ容易に事後追跡を行うことが可能だ。

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