ザイナスは11月22日、量子コンピューター活用サービス「Go Quantum」の提供を開始した。定番とされる活用方法をメニュー化したもので、利用価格は59万円から。量子コンピューターの利用料金や業務システムの構築費用は含まれない。
量子コンピューターは組み合せ最適化問題において多く検証されている。検証済みの分野ではPoC(概念実証)に多大な時間と費用を割くことなく、本番運用に向けたシステム開発に取り組むことが可能になってきている。
Go Quantumは、量子コンピューターを用いたアプリケーション開発などを手掛けるMDRとのパートナーシップをベースにメニュー化したもので、今後も両社で提供可能なメニューを増やしていく予定という。
同サービスは、企業向けと教育機関向けに分かれており、企業向けでは、配送ルートなどの「最適経路の作成」、飲食店や大型店などにおけるアルバイトの複雑な勤務形態に対応する「シフト勤務表作成」、売上データや在庫データなどから集合の可視化を実現する「クラスタ化」、機械設備などの「稼働率最大化」、アンテナなどの範囲がある設備の「最適配置」などに活用される。
教育機関向けでは、量子コンピューターの概要説明、平面地図を色分けする「四色定理」、9×9の正方形パズル「ナンバープレース(ナンプレ)」、クラス内の生徒の特徴による「グループ分け」などがメニュー化されている。