エンタープライズ・ニーズにマッチしたクラウド基盤の要件とは?

実運用にも使えるスターターキットを提供

 冒頭でも触れたように、OpenStack導入の機運は高まっているが、現在は導入済み企業よりも、これから取り組む企業のほうが圧倒的に多い。そこでデルとレッドハットでは、「ライトハウスプログラム」というスターターキットを提供している。これは、Dell Red Hat OpenStack Cloud Solutionsの標準構成から必要最小限のものを抽出したコンパクト構成に、レッドハットによるOpenStackトレーニング・サービスをセットにしたものだ。


 「ライトハウスプログラムは主にPoC(Proof of Concept)向けに提供しているものですが、検証結果に手応えを感じたら、それを実運用にも使いたいと考えるのは当然でしょう。そこで、OpenStackコントローラの冗長化など、実運用に向けた構成のカスタマイズにも柔軟に対応しています」(増月氏)

 このライトハウスプログラムを導入した企業としては、モバイルインターネット事業を提供する株式会社シーエー・モバイルの事例がある。株式会社シーエー・モバイルの場合、IT担当者が実験的にOpenStackの検証を行っていたところ、その価値を認めた経営陣がその価値を認め、即時導入がトップダウンで決定されたという。

 「株式会社シーエー・モバイルはインターネット企業ですから、自社に技術力はある。しかし、OpenStackと悪戦苦闘するのが仕事ではありません。短期間でOpenStackを導入できて、運用スキルも習得でき、本業に集中できる、ということで、ライトハウスプログラムを採用していただきました。このケースでは、案件化から途中の仕様検討、トレーニングなども含めて、3カ月で運用開始まで到達できました」(佐々木氏)

 この株式会社シーエー・モバイルの例を含め、Dell Red Hat OpenStack Cloud Solutionsを導入した企業の担当者は、多くが「意外と簡単」という感想を抱くそうだ。

 「すぐに使えるように設計してあるので当たり前の感想とも言えますが、最初は『OpenStack、大変そう』と身構えてしまうようです。それが、実際に始めてみるとスルスルと導入できて運用が始められる。『あれ、こんなものなの?』と感じるようです」(増月氏)

 OpenStackの開発は、今後も進んでいく。


 「現在はインフラ管理が中心ですが、サービス管理もOpenStackで、という流れになってきています」(佐々木氏)

 「HPC分野からは、ベアメタル・サーバーの管理機能を強化してほしいという要望も強いようです。こうした特定分野に向けた開発も増えていくでしょう」(増月氏)

 変化を続けるOpenStackをビジネスの基盤として乗りこなすには、長期的な視野に立ったライフサイクル・マネジメントが不可欠だ。その条件を満たす選択肢として、Dell Red Hat OpenStack Cloud Solutionsは、有力な候補になるだろう。Dell Red Hat OpenStack Cloud Solutionsの詳細な情報については、ダウンロード資料でご確認いただきたい。

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