事例:ストレージに対するI/O要求が厳しいDaaS基盤に求められるインフラとは

サービスの工夫とXtremIOのパフォーマンスにより利用者が順調に拡大

 こうして、XtremIOを採用したVIDAAS by Horizon DaaSのサービス提供が開始された。提供開始からほどなく、「損益分岐点を超えるユーザー数」の受注が集まり、順調にその数は伸びているという。

 「VIDAAS by Horizon DaaSには、他社VDI環境から乗り換えるユーザーもいます。XtremIO採用により性能劣化を抑えた点も評価のポイントになっていると感じますね」と高橋氏は言う。

 本サービスを契約する企業の中には100ユーザー超といったケースもあるが、多くは1社あたり20~30ユーザーといった少数とのことで、アイネットが目指す中堅中小への最新テクノロジー提供という観点でも成功していると言えそうだ。もちろんそこには、インテル® Xeon® プロセッサーを搭載したXtremIOの採用だけでなく、アイネットの工夫も功を奏している。

 「サービスに関しては、必要最低限の水準を標準で提供するのが当社のポリシーです。競合DaaSサービスでは最低価格こそ安いものの、オプションを追加しないと業務に使えない水準のものもあります。それに対し当社のサービスでは2vCPU、RAM4GB、ストレージ50GBを標準とし、そのままビジネスに使えるようにしました。しかも、IaaSと同じくリソースプールでの割り当てとして提供しておりリソースを柔軟に割り当てることができ、ユーザー数が少なければ高パフォーマンスの仮想デスクトップを利用することも可能です。また、耐障害性やセキュリティについても、HA構成を標準とすることや2要素認証・端末認証などもオプションで利用可能としています」(高橋氏)

 こうして受注は順調に伸び、今やバックオーダーも含めると当初導入した1ブリックのXtremIOを上回ったため、新たなブリックを発注するまでになっている。

 「XtremIOはスケールアウト型でパフォーマンスも容量とともにリニアに向上でき、しかも拡張時にサービス止める必要もありませんから、安心して増強していくことができます。また信頼性も管理性も高く、今のところトラブルは全くありませんし、もしあったとしても容易にトラブルシュートできることでしょう。そして、Dell EMCとVMwareによる一気通貫のサポートも期待できます」と高橋氏は語る。

今後もサービスの強化を続ける計画、XtremIOの次世代機にも期待

 アイネットでは仮想デスクトップサービスにおいて、今後もさらなる強化を考えている。例えば、すでにVIDAAS by Horizon Viewで提供しているvGPUオプションを、VIDAAS by Horizon DaaSにも提供していくといった計画もある。

 「GPUは、クライアントOSの主流がWindows 10へシフトするにつれ重要となってきています。VIDAAS by Horizon DaaSでは、Dell EMCのハードウェアを用いて、オフィスユーザー向けのライトなGPUサービスと、グラフィックス重視のものと2種類を出していく考えです」(高橋氏)

 クラウドサービスを提供するデータセンターのロケーションについても、既存の横浜と石狩に加え、7月から新たに関西を追加する予定だ。これにより、西日本のユーザーに対しても低レイテンシの環境でサービスを提供できるようになり、より広いエリアからの受注拡大を期待できる。

 そしてアイネットの自社内でも、今後は仮想デスクトップ環境をHorizonおよびXtremIOベースの構成に移行していくことを計画している。同社はワークライフバランスの取り組みにも積極的で、その働き方の変革に向けた手段として仮想デスクトップを活用しているのだ。

 高橋氏は現在、新たに発表されたXtremIOの新世代機「Dell EMC XtremIO X2」にも注目している。

 「X2ではアーキテクチャが強化され、ストレージ容量も大幅に拡大したと聞いています。ぜひ今後、積極的に評価して検討していきたいですね。アーリーアダプタに注力する戦略は、最先端テクノロジーによるコスト面などのメリットもありますし、ベンダーからのサポートも得やすいことから、今後も続けていくつもりです。引き続き、最先端技術によるメリットを前面に出したサービスを武器としていく考えです」(高橋氏)

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