FIXERでアカウントマネージャーを務める堀ノ内健太氏
「Windows Server 2003のサポート終了が、2015年7月に迫っています。これから新環境への移行を計画する企業に残された時間は少ない。そのような状況の中、新サーバの台数や性能、扱うデータの種類や容量の検討などといった『キャパシティプランニング』に時間をかけていては、サポート終了までに移行が完了しない恐れがあります。しかし、『Microsoft Azure』への直接移行で"即クラウド化"をするのであれば、こうした問題は解消されるのです」
こう力説するのは、FIXERでアカウントマネージャーを務める堀ノ内健太氏である。
FIXERは、マイクロソフトのパブリッククラウド「Microsoft Azure」の導入設計・運用・保守を提供するフルマネージドサービス「cloud.config(クラウドコンフィグ)」をはじめ、クラウドストレージサービス「Gladinet(グラディネット)」日本語版の運営・管理や、WEBサイトのコンサルティングなど、幅広いビジネスを展開するクラウドサービスベンダーである。2009年の創業で、6期連続増収を達成している急成長企業だ。
同社が積極的に取り組んでいるのが、Microsoft Azureの普及活動である。2013年10月に設立されたMicrosoft Azureのパートナーコンソーシアム「一般社団法人Azure Council Experts(ACE)」の代表理事をつとめ、加盟する16社(2014年11月現在)のAzureパートナー企業とともに技術者の育成やノウハウの共有をはじめ、Microsoft Azureの利用拡大や、Microsoft Azureを活用した最適なITソリューションの提供に注力している。2013年から2年連続で「Microsoft Azure パートナーアワード(Cloud Service Vendor)」最優秀賞を受賞していることが、その証しだろう。
作業工程と時間を短縮し、移行リスクを低減
マイクロソフトのサポート終了後もWindows Server 2003を使い続けるリスクは計り知れない。例えば2015年7月15日以降は、Windows Server 2003のプログラムで脆弱性が発覚しても、マイクロソフトからは修正プログラム(セキュリティパッチ)は提供されない。脆弱性が放置された場合、当然、同脆弱性を狙ったサイバー攻撃は増加する。
また、ハードウエアの老朽化やミドルウエアのサポート終了も大きなリスク要因だ。故障した際の交換部品の枯渇はもちろん、Windows Server 2003をサポートしているアプリケーションやミドルウエアのサービスパックの再入手は困難であることが多い。こうした古いシステムの場合には情報提供が滞っているケースがほとんどであり、運用・保守だけでコストがかかってしまう。Windows Server 2003を使い続けることは、無駄なコストを垂れ流し、リスクを高めるだけなのだ。
堀ノ内氏は、「こうした課題を解決するため我々は、Microsoft Azureへの直接移行を勧めています。オンプレミスのWindows Server 2003からパブリッククラウドのMicrosoft Azureへの移行を支援する『Windows Server 2003クラウドお引越しプラン』であれば、リスクを低減できるだけでなく、移行にかかるコストと期間も大幅に削減できるのです」と語る。
オンプレミスのWindows Server2003からMicrosoft Azureへ直接移行すれば、作業工程もコストも大幅に削減できる
「Windows Server 2003クラウドお引越しプラン」は、Microsoft AzureをPoC環境(検証環境)として一定期間提供するサービスである。新たな機器調達、セッティング作業が不要で、PoC環境を安価かつ迅速に構築し、業務アプリケーションなどを検証することが可能。同サービスで移行検証し、Microsoft Azure上での稼働が確認されれば、同社の提供するMicrosoft Azureの運用監視サービス「cloud.config」で、本番稼働させればよい。