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日立JP1 Version 10が目ざす、これからの運用管理--その2

【リレー連載】「語らせて!運用管理のやさしい/やさしくない」 その2 日本仮想化技術株式会社 宮原徹氏 が運用管理を語ります!

仮想化環境はその柔軟性がメリットである反面、副作用ともいえるデメリットもあります。最も大きなメリットは、仮想マシンとして素早くサーバを構築できることですが、その裏返しに想定以上に仮想サーバの数が増えてしまうというデメリットがあります。仮想化環境に集約して増えすぎた物理サーバの数は減らせたものの、今度は増えすぎた仮想マシンを如何にして運用管理するか、という課題が浮き彫りになってくるでしょう。
仮想化環境の運用管理の難しさは、増えすぎた環境を如何に効率良く管理するかに尽きます。これまでのような経験や勘に頼る属人的な運用管理手法では無く、インフラが統合され、標準化されたのだから、運用管理も統合し、標準化する必要があるでしょう。また、仮想化環境全体に対しての自動化なども、システムの配備から運用管理までの一貫性を保つためには必要とされてきます。仮想化に最適な運用管理の手法をもっと簡単にしていく必要があります

こう語る宮原氏。JP1 Version 10で実装された新機能については、どのような感想を持ったのだろうか!?コラムの後半は製品解説に続いて読めます。お楽しみに!

JP1 Version 10新製品 IT運用自動化基盤「JP1/Automatic Operation」

 IT運用の現場では人手に頼るところが多い。導入する技術が高度化、多様化することで、運用業務は複雑化の一途をたどっている。高度なスキルやノウハウを持つ熟練者でないと手に負えない場面もあり、運用が属人化してしまいがちだ。

 現実的には人に頼らざるをえないとしても、人に頼ることで生じるリスクや課題もある。人間ならばミスもある。ささいなミスから業務に致命的な影響を与えることもあるだろう。またノウハウの継承、高度な技術や知識を持つ人材の確保や育成も課題だ。可能な限り自動化を進めて人間の労力を減らし、作業に正確さを期すようにしないと、運用の品質が保てなくなる。

 その解決策となるのがJP1 Version 10の新製品であるIT運用自動化基盤「JP1/Automatic Operation」(以下「JP1/AO」)と運用手順をシナリオ化した「コンテンツ」である。

 コンテンツには日立の運用ノウハウが凝縮されおり、ユーザーは高度な運用ノウハウを手軽かつ簡単に利用できる。コンテンツは自社でカスタマイズすることも可能だ。提供される内容は、仮想サーバーの追加/削除、ユーザーの追加/変更/削除、監視設定追加/削除など。一連の操作ごとに「シナリオ」としてまとめている。

 例えば仮想サーバーの新規追加。一般的に必要とされる作業はストレージの領域確保、OSの設定、ネットワークの設定など多岐にわたり、それぞれ異なる管理ツールを使わなくてはならず煩雑である。しかしJP1/AOなら、基本的にはJP1/AO画面でコンテンツを選択して実行すればいいだけだ。タスクを一元管理でき、必要な作業を適切な手順で自動的に実行できる。また、利用したコンテンツを企業内で共有することで運用手順の標準化にも繋がり、運用の品質を確保することもできる。高度なスキルを持たない担当者でも安心だ。

 実際にJP1/AOとコンテンツを日立のデータセンタに導入し検証したところ、仮想サーバーの新規作成において、一般的な仮想化ツールを用いた場合と比べて作業時間を約60%削減することができるという結果が得られた。JP1/AOを導入すれば、運用コストが抑えられる分、ランニングコストの削減が期待できる。

 コンテンツセットは今後も定常運用を中心に随時拡充していく予定。「誰にでもできるやさしい」運用を目ざす。

 次回はJP1 Version 10から新たに提供されるサービスについて紹介する。

記事を読んでのコメント~ 日本仮想化技術株式会社 宮原徹氏

仮想化環境は、柔軟性が逆に徒(あだ)となって、今までの物理サーバによるシステムでは思いもつかなかったようなトラブルの発生も十分に考えられます。
特に仮想化環境用の管理ツールは「何でも出来る」ようになっており、「GUIで手動で操作」が基本です。自由度は高くなりますが、いくらマニュアルを整備したとしてもヒューマンエラーを完全に排除することはできないでしょう。また、多くのシステムの現場では、運用ノウハウが属人化していて共有されていません。熟練のエンジニアの技術は一種の職人芸で、他のエンジニアが真似することができません。
JP1/Automatic Operationの概念は、このような課題を解決するものであり、仮想化環境の運用管理との親和性も大変高いものと思います。特に運用ノウハウがコンテンツセットとして提供される点には、運用コンサルティングを受けるようなメリットがあるのではないでしょうか

<次回予告 ※11月7日公開予定>

ITジャーナリスト 松岡功氏

次回のコラムには、ITジャーナリストの松岡功氏が登場。
新たに始まった運用委託サービスについて語ってもらう予定だ。乞うご期待!

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