課題だったDBサーバーの仮想化を加速--HP ProLiant DL580 G7が実現するHAや高信頼性

DBサーバー統合の信頼性強化に必要な条件を備えた「LifeKeeper」

 ここまでDL580が解決するDBサーバー仮想化の課題をまとめた。しかしシステム全体としての信頼性が同時に担保されない限り、個別のサーバー単位で仮想化を進めることは難しいのも現実だ。例えば事業の継続性を鑑みた場合、クラスタリングなどの技術による信頼性の確保は必須だ。だが、特に仮想環境におけるHAクラスタリングの構築は、ハードルが高いとの認識が従来は一般的だった。そのため基幹系での仮想化導入は遅れていた側面がある。


「サイオステクノロジーでは日本HPのほぼ全ての製品で動作検証を行っている」と話すサイオステクノロジーの山﨑靖之氏

 「クラスタリングではスクリプティング(作り込み)や慣れが必要なツールが多い。LifeKeeperは各種DBが導入できるツールキットが備えられているためGUIで簡単に組み込むことができ、運用・管理も容易である点が特徴」と説明するのは、サイオステクノロジー 執行役員 セールスコンサルティング担当の山﨑靖之氏だ。

 LifeKeeperはHAのエンジン部分であるコア機能とミドルウェアに特化した機能をソフトウェアコンポーネント内で分離しており、さまざまなミドルウェアに対応しやすいように工夫されたアプリケーションリカバリーキットを組み合わせるアーキテクチャを採用しているほか、それぞれのプロセッサーにディスクを組み合わせるシェアードナッシング構成も可能だ。

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クラスタリングではハードウェアとミドルウェアの相性が重要

 「世の中には数多くのクラスタリングソリューションが存在するが、サーバーやストレージなどのハードウェアとミドルウェアは相性が重要。サイオステクノロジーでは、グローバルで10年以上にわたりHPと協業を進めている。特に、日本においては日本HPからサイオステクロノジーに出資をいただくなど、非常に強固な関係を築くことができている。そのような活動の中で、HP製サーバーやストレージの動作検証を行っており、特にストレージではHPグローバルで動作認定が実施されるなど、相性の問題は全て解決済み」と山﨑氏は太鼓判を押す。

 サイオステクノロジーのエンジニアが日本HPに常駐しており、HPプラットフォームにおけるLifeKeeper導入支援のための検証を可能にする体制をとっているほか、日本HPのサポートチームがLifeKeeperの製品サポートも同時に行っており、コールセンターも共有化しているので、ユーザー企業はワンストップで問題を解決できるという。

 さらに、他社クラスター製品の多くはCPU単位のライセンス方式を採用しているため、仮想化向けに多くのプロセッサーを搭載するとコア数が増えるに従いライセンスコストが積み上がってしまうが、LifeKeeperはノード単位のライセンス方式をとっており、サーバーの物理的な集約によるハードウェアコストの圧縮とともに、ライセンスコストの低減も可能になるのも大きなメリットといえるだろう。

 「LifeKeeperはこの5年間連続で約1000ノードが出荷され、その約9割はLinux HA用途であり、またその中の約8割がDBサーバー向けに使われているなど、既に数多くの実績を作っている」という山﨑氏。その結果、現在ではLinuxサーバーのHAクラスタリングソフトウェアで国内トップクラスのシェアを確保するまでになっている。

インテル® Xeon® プロセッサーE7ファミリー搭載DL580 1台で従来の2ソケットサーバー9台を集約化

 続いて、以下に興味深いデータを紹介したい。仮想化によるサーバー統合がもたらすパフォーマンス向上について、特にDB仮想化にフォーカスして検証したベンチマーク結果である。

 比較対象はインテル® Xeon® プロセッサー 5400番台の旧プロセッサーを2ソケット搭載した2~3年前のサーバー1台。結果を見ると、インテル® Xeon® プロセッサー E7ファミリーを4ソケット搭載した1台のDL580上で9つの仮想マシンを稼働させた場合に、比較対象の9倍にあたるトランザクション性能を確保していることがわかる。

 さらに、上記のような形でDBサーバー統合を進めることで、管理工数も大きく削減され、ハードウェア障害の件数も押さえられることは明白だ。山﨑氏も「旧プロセッサーを搭載したサーバーは、台数分だけの運用管理の手間とコスト、消費電力などが上乗せされて非常に無駄の多い状況となっているため、一刻も早くリプレースすることが望ましい」と語る。さらに統合してのDRを構築することは、リモートサイトの設置スペースといったコストの削減にも寄与するはずだ。

 日本HPの富田氏も、「DBサーバー仮想化に求められる条件をほぼすべて備えたインテル® Xeon® プロセッサー E7ファミリーを搭載したDL580とLifeKeeperの組み合わせは、サーバー仮想化の新たな段階を切り開いていくだろう」と自信を覗かせる。

 海外に比べサーバー統合率が低い日本では、4ソケット以上を搭載したMP(マルチプロセッサー)サーバーの導入割合は少ない。だが今後は、ミッションクリティカルな用途にもMPサーバーの導入が増え、2ソケットサーバーの集約が加速していくと考えられるだろう。

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LifeKeeperは、SIOS Technology Corp.の登録商標です。

提供:日本ヒューレット・パッカード株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2012年2月26日
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