ビジネスと働き方の「変革」を支えるITインフラに求められる要件とは -「変革の先」を見据えたストレージ選びがビジネスのスピードを加速する

AIによる運用管理の自動化がIT部門のあり方を「改革」する


 こうした新たなソリューションの実現にあたって、同時に考えておきたいのは「運用管理」の効率化だ。デジタル・トランスフォーメーションが進み、ITシステムの重要性が企業のビジネス、日々の業務の中で増せば増すほど、システムにはより高い可用性、耐障害性が求められる。しかし、その安定稼働を実現するために、システム担当者の負荷が増してしまっては本末転倒である。IT部門やシステム担当者においても、ムリやムダをなくし、より高い価値を生みだすための「働き方改革」が必要というわけだ。

 HPEでは、ストレージを中心としたシステムインフラの運用管理に、AIとクラウドを活用した「InfoSight」と呼ばれるアプローチを導入。その適用範囲を拡大している。

 「InfoSight」はもともと、HPEが2017年に買収したストレージベンダー「Nimble」で採用されていた運用管理フレームワークである。InfoSightでは、ストレージ内部から得られる稼働に関する多種多様なログデータを全世界規模でクラウドに収集。それを元にした機械学習からモデルを日々更新することで、各ストレージのヘルスチェック、障害予兆の検知や診断、システム全体の性能監視などを行う。従来行われていたような人の手と目による監視では不可能だった、あるいは見落とされていたストレージ障害の「予兆」をAIによって抽出することで、保守業務の大幅な効率化や自動化、ダウンタイムの極小化が可能になるという。

 このInfoSightは、現在「HPE 3PAR StoreServ」にも一部対応しており、今後はサーバやネットワークなどのインフラ全体へも対応が進められる計画だ。


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 「InfoSightは、既に7年間稼働してきた、実績のある運用管理のAIフレームワークだ。HPEでは、3PARをはじめとしてシステム全体の運用管理にInfoSightの適用範囲を拡大する作業を進めている。AIによる運用管理の効率化と高度な自動化によって、IT部門は、既存システムの維持管理を行うコストセンターではなく、ITから新たな価値を生みだすプロフィットセンターへと進化できる」(高野氏)

求められている「変化」の先を見据えたITインフラが必要な時代に

 高野氏は「HPE 3PAR StoreServ」のような、高パフォーマンスを実現するオールフラッシュストレージへのニーズは、新たな段階へ入ってきていると話す。

 「オールフラッシュストレージは、当初『ニッチワークロード』と呼ばれるような、多少高コストでも高い処理性能が求められる特定用途向けに、既存のディスクストレージへの追加として導入されていた。その後、価格性能比の向上に合わせて、コスト対効果が見込まれるあらゆる用途へと一気に広がった。現在は、その次、つまりオールフラッシュストレージでなければ実現が難しいような、新たなソリューション、アプリケーション、ビジネスニーズと並行する形で導入が加速する段階に入っている」(高野氏)


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 ストレージ分野における、この「第三の波」は「フラッシュノミクス」とも呼ばれる。近年、関心を集めている「デジタル・トランスフォーメーション」そして、ビジネスのデジタル化と深く結びついた「働き方改革」といったトレンドは、この「第三の波」を加速させる要因のひとつとなっている。

 「『働き方改革』の基本としてよく言われるのは、誰でもできる『タスク』と、新たな価値を生みだす『ワーク』とを明確に分け、『タスク』についてはどんどんITに代替させつつ、人は『ワーク』に携わる時間を増やしていくこと。HPE 3PAR StoreServやInfoSightをはじめとするHPEのソリューションは、その『タスク』を高いレベルで引き受けられるITインフラの実現に寄与すると考えている」(高野氏)

 企業のあり方とそこで働く人々の「働き方」に大きな変化が求められている今、その変化を支えるITインフラの構築にも、変化の先の「あるべき姿」を見据えた視点が必要な時代になっているようだ。

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