サイバーセキュリティ対策のリーディング企業ラックが、「Prisma® Access」を導入した。同製品は、パロアルトネットワークスが提供する包括的なクラウド配信型セキュリティプラットフォームなのだ。
昨今、テレワークの急激な拡大とクラウドサービスの普及で、従来の境界型セキュリティ対策は有効ではなくなった。ラックでも約8割の社員がテレワークとなり、社員が社内外のどこにいてもサイバー脅威をヘッジする必要があったのだ。ラックは、常に疑って確認するゼロトラストアーキテクチャの考えから、クラウドベースのセキュリティサービスPrisma® Accessを社内に採用することとなった。
今回、ラックの社内システムに同製品を導入した際のエピソードについて、ラックから2人、パロアルトネットワークスから1人のエンジニアに集まってもらった。モデレーターを、ZDNet Japan編集長の國谷武史が務める。
ラックが最初に考慮したのは「クラウドベースのファイアウォールで本当に大丈夫なのか」という点だった。対談では、ラックがゼロトラストアーキテクチャを軸に、製品選定に入り、結果としてPrisma®: Accessに至った背景を詳しく説明している。
多くの企業で1つの焦点になっているのが、コロナ禍によるリモートワークの普及により、VPNを使ったアクセスがライセンス管理などの面から難しくなったことである。対談では、ラックがそうした課題どのように対処したのか、またパロアルトネットワークス側が提供するライセンス体系についても触れている。
ラックの国内最大級の「セキュリティ監視サービスJSOC」では、950社/団体以上の顧客向けにサービスを提供しているが、JSOCではラック自身のセキュリティ監視も行っている。本件では自社に対しての監視対応についても話は及ぶ。
話題は、パロアルトネットワークスが提供するサポートや、2021年7月にラックが新たに導入したPrisma® Accessのモバイル対応など多岐にわたった。今後を展望するさまざまな論点をカバーしている。Prisma® Accessの導入やゼロトラストを見据えた監視サービスの活用を検討する企業など、セキュリティ対応を考えるさまざまなユーザーにとって参考になる情報となっている。
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ゼロトラスト実現へ
ラックがパロアルトネットワークスのPrisma® Accessをサービス展開、境界防御型の限界に企業はいかに立ち向かうか >>