DXの伴走者
企業の自走を手助けするMSPサービスとは

なかなか進まぬDX、歩みを支える伴走者が必要

 デジタルトランスフォーメーション(DX)は、移り変わりの激しい現代で新たな競争力を確立したい企業にとって重要な取り組みの1つと捉えられている。先端技術を応用して自社の強みを生かせる新規ビジネスを興すことは、確かに組織の力となるだろう。

 一方で、「DX」というキーワードの流行が先行したことで、ただただ他社に遅れを取らないようにと焦って取り組む企業も少なくない。その結果、なかなか成果を上げられず、悩んでしまっている経営者や担当者も多いのではないだろうか。

 経済産業書のDXレポート2に倣えば、DXはデジタイゼーション(データ化)/デジタライゼーション(デジタル化)/デジタルトランスフォーメーション(デジタル変革)という3段階で取り組むものである。実は第1~第2ステップで足踏みし、真のDXへのビジョンが描けていない組織が少なくない。具体的には、紙の資料をデータ化したり、オンプレミスシステムをクラウド“リフト”したりすることで満足してしまっているのだ。

 「単なるデータ化/デジタル化では、従来のIT化の延長にすぎません。DXは、自分のビジネスや業務を変革するためのものです。“誰のために”DXに取り組むべきなのか、またその対象者をよく理解している自分たちがやらなければならないという当事者意識が非常に重要です」と、ソフトバンク 法人事業統括クラウドエンジニアリング本部 PaaSエンジニアリング第2統括部 サービス企画部サービス企画1課 課長 宮田瞬氏は指摘する。

 そこでよく注目されるのが内製化である。ビジネス環境の変化に追随するにはスピードが欠かせない。フットワーク軽く、すばやく新しいサービスを展開していくためには、内製する力を身に付けることが望ましい。ところが、すべての企業が完ぺきな内製化を実現できるわけではない。人的リソースや技術ノウハウが不足しており、なかなか前に進めない組織が少なくない。

 こうした組織にこそ必要なのが「伴走者」であると、ソフトバンク 法人事業統括クラウドエンジニアリング本部 PaaSエンジニアリング第2統括部 サービスデリバリー部サービスデリバリー1課の西川耕平氏は述べる。

 「おんぶに抱っこの御用聞きではなく、自分たちと同じ目線でビジネスの課題や目標を理解してアプリケーションの開発やシステムの展開をいっしょに取り組み、自走を手助けしてくれるパートナーが必要です。DXでは柔軟で迅速なクラウドサービスの活用が欠かせませんが、使い始めると運用負荷やコストの問題が浮上して、ノウハウや経験がないと解決できないケースも少なくありません。伴走者とは、さまざまなハードルをいっしょに乗り越えながら共にゴールを目指してくれる存在なのです」(西川氏)

確かな技術力でお客様とともにDXを推進するソフトバンク

 ソフトバンクのサービスは、まさに伴走のサービスである。同社は、SaaS導入の支援、自走に役立つ開発環境(クラウドネイティブ・アプリケーションプラットフォーム)の提供、スムーズなクラウド活用を支援するMSPサービス、キャリアとしての強力なインフラをベースにしたネットワークサービスなど、長年にわたってさまざまな企業のITを支えてきたノウハウと技術力を生かした広範なサービスを提供している。

 上述したように、DXではクラウド活用が不可欠である。ソフトバンクのMSPサービスは、クラウドサービスはもちろんネットワークやセキュリティも総合的にワンストップで支援する。最初期のコンサルティングから最適な設計、構築・移行といった実務、ローンチ後の保守運用・継続的改善、システム拡張まですべてをカバーする。

 「DXは何かを導入したら完了するような取り組みではありません。新しい変化へ追随し、常に改善が求められる領域です。それを下支えするクラウドサービスも、常に安定稼働を維持しながら分析・評価を続け、負荷やコストを最適化していく必要があるのです。ソフトバンクのMSPサービスは、クラウド活用のライフサイクルマネジメントを通じて、お客さまのDXに伴走するのです」(宮田氏)

 特に注目したいのが「MSPサービス for Microsoft Azure」だ。ソフトバンクは、2020年に日本で初めて「Azure Expert MSP」と「Azure Networking MSP」の2つのパートナー認定を受けている。いずれもマイクロソフトから組織体制や技術力・運用力などを事前に細かくチェックされるうえ、毎年監査を受ける必要があるなど、認定には非常に厳しい条件が課せられる。安心してAzureの運用や改善を任せることができるという証拠でもある。

 「ソフトバンクでもAzureを活用してさまざまなサービスを提供しています。当社のMSPサービスは、私たち自身の事業にも伴走しており、自ら経験を積んでいるため、そのノウハウが活かされています。Microsoft 365やMicrosoft Teamsなど、SaaSの運用とセキュリティ対策のノウハウも蓄積しています。またソフトバンクはキャリアでもありますから、クラウド活用に欠かせないネットワークの設計や運用にも長けています。お客さまは重要で煩雑なインフラを任せて、自社のビジネスとその改革に集中できるのです」(西川氏)

Azure活用のための強力なネットワーク環境も強み

 ソフトバンクのサービスは単にクラウド運用を任せるだけでなく、クラウド活用にまつわるさまざまな要素をサポートできるという点に注目していただきたい。

 すでに述べたように、クラウドにはネットワークが欠かせない要素である。ソフトバンクのMSPサービスと共に同社のネットワークサービスを活用することで、Azureをより安全にパフォーマンスよく使いこなすことができる。いくつか具体的なサービスを紹介しておこう。

 「OnePort」は、ソフトバンクの閉域網サービス(Smart VPN)とAzureとをExpressRouteでセキュアに接続するサービスである。ワンストップサービスとして提供されており、必要な期間だけ利用でき、確保する回線帯域も任意に変更できる。東西のアクセスポイントを活用した設計も可能であるため、パフォーマンスにすぐれ、地域冗長にも対応している。

 マイクロソフトの「Azure Virtual WAN」と組み合わせると、さらに強力なネットワークをグローバルまで拡張できる。Azure Virtual WANは、いつでも解約可能なオンデマンドの従量課金サービスで、品質も拡張性も高い。ダイレクトアクセスやインターネットVPNを併用して社内ネットワークのハブとして活用したり、既存の国際IP-VPN回線のバックアップとして備えたりするのに適している。

Azure Virtual WAN

 DXのためのクラウド活用を推進するのであれば、このような幅広い視点でサービスを検討したいものだ。

 「今後もソフトバンクは、私たち自身のDXとクラウド/Azure活用を通じてノウハウを蓄積し、サービスへ反映していきたいと考えています。特にDXでは、早いサイクルでニーズを判断・決断して自社サービスへ反映することが求められており、『DevOps』のような仕組みの導入が注目されています。インフラの更新をDevOpsで自動化し、アプリの開発やビジネスの改善に注力できるようにするなど、理想的なDXを実現するための伴走者として、サービス強化に努めます」(宮田氏)

インタビュイー
西川 耕平氏 ソフトバンク株式会社
法人事業統括クラウドエンジニアリング本部
PaaSエンジニアリング第2統括部
サービスデリバリー部
サービスデリバリー1課
西川 耕平氏
宮田 瞬氏 ソフトバンク株式会社
法人事業統括クラウドエンジニアリング本部
PaaSエンジニアリング第2統括部
サービス企画部サービス企画1課
課長
宮田 瞬氏
提供:日本マイクロソフト株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2023年6月30日
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