検討、構築、運用、保守の各フェーズで、NECのサービス、ガイドを展開
さらに同社では、ユーザーがAzure Stack HCIの導入を検討する段階から構築、そして運用や保守に至るまでユーザーが安心して使えるよう、全てのフェーズにわたってサービスやガイドを用意している。

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例えば検討段階では、既存システム環境の情報を専用ツールで収集し、それを元にNECがHCIへの最適な統合案を提示する「仮想化アセスメントサービス」を無償で提供。HCIを初めて導入するユーザーは、サイジングやその費用感などで悩みがちなものだが、その不安を払拭するサービスだ。

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そして、構築・運用段階に入ったユーザーには、実際の画面例を交えて手順を紹介する「構築ガイド」「運用ガイド」を提供する※ほか、Azure Stack HCIの管理ツール用に機能拡張も用意している。
※NECのOSサポート(PP・サポートサービス)契約が必要
「Azure Stack HCIでは、標準搭載の『フェールオーバー クラスター マネージャー』と、新たに追加された『Windows Admin Center』という、2種類のHCI管理ツールが利用できます。後者は標準搭載ではなく、マイクロソフトのサイトからダウンロードする必要がありますが、新しく作られたツールのため格段に使いやすく、当社のおすすめです。このWindows Admin Center向け機能拡張として、ハードウェアの詳細情報を可視化する『NEC ESMPRO Extension for Windows Admin Center』も提供しています」(島田氏)

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もちろん保守サービスも、長期保守を含む充実の内容だ。NECフィールディングの全国ネットワーク約400拠点(2019年3月現在)から、様々な専門スキルを持つ技術者が、日本中のユーザーをサポートしている。
「NEC HCI for S2D向けに、様々な作業を代行するサービスをご用意しています。S2Dで管理するディスクを交換する際にはOS上の操作が必要になるなど、Azure Stack HCIのメンテナンスはある程度の知識やスキルも要求されますが、そのような負担も代行サービスにより減らすことができるのです。さらに将来的には、構築や運用の負担をより軽くするようなサービスも考えています」(島田氏)
NEC HCI for S2Dは、NECのHCIラインアップの中ではカスタマイズ性や柔軟性が高く、予算が限られたユースケースにも対応できるという位置付けにある。本ソリューションは業種を問わず、様々なユーザーから引き合いが来ているという。また、ユーザー自身による選定だけでなく、NECやパートナー企業が各種ソリューションを提案する際、システム基盤としてNEC HCI for S2Dを用いるケースも少なくない。
「スモールスタートが可能で、かつスケーラビリティにも優れているNEC HCI for S2Dは、例えばWindows Serverのバージョンが混在しているような環境を統合していく基盤としても効果的です。多くの企業が、現状では複雑なシステム基盤を限られた人員で運用しているかと思いますが、統合によりその負担を軽くすることができます」(島田氏)
直近ではWindows Server 2008/2008 R2が2020年1月に、続いてWindows Server 2012/2012 R2も2023年10月に、それぞれ延長サポート終了を迎える。NEC HCI for S2Dならこれらを順次一つの基盤に取り込んでいくことも可能になる。中長期的な観点で運用を楽にしていきたいユーザーも、検討に値するソリューションと言えるだろう。