誰でも仮想化基盤を導入できる VMware EVO:RAILの魅力に迫る

最適なシステムの実現を支援するネットワンシステムズ

　ここでネットワンシステムズがオススメするEVO:RAILの活用例を紹介しておこう。

　1つ目は「仮想デスクトップ基盤（VDI）」だ。VDI環境を構築するには長期間かかるのが一般的であったが、EVO:RAILアプライアンスを活用すれば、リードタイムを大幅に削減できる。また運用についても、インフラ部分はほとんど手がかからずに済むため、負荷の高いVDI環境の管理に集中することができる。

　ネットワンシステムズの検証によれば、管理サーバの搭載や冗長構成、さらにログインストームを踏まえた"実用"スペックとして、1アプライアンスで150～160台のデスクトップ環境を管理できるという。複数のアプライアンスを組み合わせれば、2台目以降のアプライアンスは理論値の200～250台を収容できるという。VDIは、システムの特性上、一部の部署からスモールスタートすることが多いが、そうしたステップ・バイ・ステップの導入にも、EVO:RAILは適していると言えるだろう。
＜※ログインストーム：始業時に利用者が一斉に仮想デスクトップにログインすることによって発生する突発的なシステム負荷＞

　「従来から当社は、VDI環境の構築から運用まで、さまざまなサービスを提供してノウハウを蓄積しています。ユーザーの用途や予算に合わせて、拡張計画から支援し、EVO:RAILを最大限に活用する方法を提案できます」（川満氏）

　2つ目は、開発部門での活用だ。従来、開発環境を提供するためには、1つ1つサーバやストレージを調達して構築しなければならなかった。EVO:RAILは、インフラの知識が不要なため、開発セットとして開発部門に貸し出すという手法を採ることもできる。

　開発部門においては、急にインフラリソースが必要となるケースもあるだろう。ネットワンシステムズは、国内に生産拠点を持っているため、環境を提供するまでの期間を短縮できるというメリットもある。

　3つ目は、EVO:RAILとパブリッククラウド（vCloud Air）を連携した「ハイブリッドクラウド」である。vSphereで統合管理できるうえ、仮想マシンのマイグレーションやデプロイも自動化される。従来であれば、高度な知識と導入コストが必要であったハイブリッドクラウド環境のハードルを大幅に下げる仕組みと言えるだろう。

　4つ目は、すでにVMware仮想化基盤を導入しているユーザーが、遠隔拠点にEVO:RAILを追加することで、高度な「BCP環境」を構築できるという点である。1からBCP環境を構築するのは、時間も手間もコストもかかる。一方でEVO:RAILは、既存のVMwareシステムと容易に統合でき、vRealize Automationを活用した統合デプロイ環境を構築できる。上述のvCloud Airとの連携も組み合わせれば、複雑なハイブリッド環境も実現可能だ。

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　「ネットワンシステムズは、クラウドを含めた最新のシステム構築を提供できる"クラウドビルダー"であり、ネットワークやセキュリティについても詳しく、ユーザーが必要とするIT全体をデザインするノウハウを提供可能な"クラウドブローカー"でもあります。ビジネスに最適なシステムを構築するためにも、まずは当社にご相談ください」（川満氏）

　今後、ネットワンシステムズでは、システムインテグレータとしての知見を生かし、さまざまなソリューションやサービスを提供していく予定だ。その第一弾として2015年春ごろの販売を予定しているのが、EVO:RAILにロードバランサやセキュリティなどの仮想アプライアンスを搭載したパッケージシステムである。また、VDIインフラとしてのパッケージも計画中という。

　ほかにも、既存のシステムを移行するサービスも提供予定とのことで、ハードルが高いと感じていたユーザーも、容易に最新の仮想化基盤を活用できるようにサポートを強化していくとのことだ。