好機到来!? Windows Server 2003サポート切れ間近の今こそITインフラ全面リプレースのチャンス…かも!? - (page 2)

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2014-05-28 11:00

[PR]「じゃ、来週の月曜午前中には出しておいて」ナカタニ部長が一方的に振ってきた社内のWindows Server 2003のリプレース。現在、数十台は稼働していると思われるWindows Server 2003を、2015年7月のサポート切れまでには使っていない状態にしろと言う。

怪我の功名 - Windows XP騒ぎが転じてレガシー撲滅のトリガーに?

 ここであらためてカワシマが上層部から言いた渡された内容を整理して見ていこう。

  • 現在稼働中のWindows Server 2003サーバをすべてリプレースせよ
  • リプレースと同時に新しい環境を誰もがスムースに使えるように設定せよ
  • リプレース費用の特別計上は基本認めない(IT部門の予算内でやれ)
  • 新しい環境は今より便利になっている(業務効率が上がる)ほうが望ましい
  • 新しい環境は今よりコストがかからないほうが望ましい
  • 新しい環境は今よりセキュアになっていることが望ましい
会議

 実はカワシマは昨年の秋に、ハードウェアの入れ換えを含むWindows Server 2003の一部リプレースを提案して見事に却下されていた。「そのリプレース費用は回収できるのか? それともWindows Server 2003をやめると生産性は上がるのか?」という上からの疑問に、彼らが納得できる答えをカワシマは用意できなかったのだ。サーバOSを変えることで得られる具体的なメリットを提示できなければ、ITに疎い経営陣を納得させることはできない。本来、カワシマと同じ立場のはずのナカタニ部長でさえ、常務らと一緒になって「いま問題なく動いているものをさ~、なんで無理やり変える必要があるわけ~?」と蔑むように提案書を一瞥してデスクに放り投げたときの屈辱は忘れがたいものがある。そして、その半年後にやってきた全面リプレースのお達しだけに、「だからあのとき言ったのに…」という苦々しい思いを拭うことは難しい。

 しかし一方で、経営陣がこういう考えに至った背景には、今年の春に大騒ぎになったWindows XPのサポート切れがやはり大きかったようだ。ITに疎いのは相変わらずだが、「保守切れのOSを使い続けると、どうやらいろいろマズイことになるらしい」というのはさすがの彼らも理解したようである。ちょっと遅いが、気づかないよりはマシだろう。ついでに「あんまり期待していないけど、せっかくリプレースさせてやるんだから、すこしは良い環境にしろよ」というプレッシャーをひしひしと感じる。失敗したら、ボーナスの査定が下がるどころではないだろうが、カワシマは久々にやる気を覚えていた。これはひょっとして社内のWindows Server 2003を撲滅するチャンスじゃないか! レガシーを一掃できるなんて、この会社でそんなチャンスに恵まれるなんて!

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