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「OpenStack Days Tokyo 2017」レポート:先進クラウド事例に学ぶOpenStack&コンテナ活用のツボ

サーバー仮想化から始まったプライベートクラウドは急速に進化を遂げ、プラットフォームの運用は従来とは異なる世界へと変貌している。プライベートクラウドの変化を追いながら、必要となる技術とレッドハットの果たす役割と価値を、事例を交えて紹介した。

プライベートクラウドの現在、過去、未来


レッドハット
テクニカルセールス本部
ソリューションアーキテクト
中島倫明氏

 2017年7月20日~21日の2日間にわたり開催された「OpenStack Days Tokyo 2017」に、レッドハット テクニカルセールス本部 ソリューションアーキテクトの中島倫明氏が登壇。「プライベートクラウドの現在・過去・そして未来 ~先進クラウド事例に学ぶOpenStack&コンテナ活用のツボ~」と題して講演した。

 これまでのIT活用の変遷は、1970年代では一部の基幹システムや社会インフラに数億円規模のメインフレームが約10年間という長期に渡って利用される時代であった。それが1990年代からは数百万円規模のオープンシステムが購入可能となり、インターネットや業務システムに利用領域を拡張しつ、IT資源が数年間単位で利用される時代となった。そして2010年代よりクラウドが登場し数百円単位のIT資源が数時間~数日のごく短期間での利用を可能とし、モバイルやエンターテインメントへIT活用の領域を拡大した、大前提の理解として、システムに対するコストと時間の単位が大きく変化し、それにともないITの活用領域も大きく変化してきた事を抑えて置かなければならない。

 オープンシステム後期に訪れた仮想化の時代では、ハードウェアの効率化を目的としたサーバーの仮想化が大いに隆盛した時代であった。そしてサーバー仮想化を前身としてプライベートクラウドが進化していく。プライベートクラウドの初期(過去)は、仮想化と申請書ベースのセルフサービス化やポータル化の時代。現在のプライベートクラウドは、APIによる標準化された操作や複雑性の隠ぺい、判断の自動化の時代で、未来は、抽象化、階層化、提供機能のサービス化の時代である。

 中島氏は、「未来のプライベートクラウドに必要な要素は3つ。1つ目は、各機能が標準的なAPIで操作可能であること。2つ目は、操作を行うときに人の判断が介在しないこと。3つ目は、機能が抽象化、階層化されていること」と語る。標準的なAPIとは、複数の異なるアーキテクチャを、一つの手順で操作可能にする仕組み。構築や運用の自動化の効果を最大化する。

図:プライベートクラウドの過去、現在、未来 図:プライベートクラウドの過去、現在、未来
※クリックすると拡大画像が見られます

 また、人の判断が介在しないことは、リードタイムの大幅な削減が最大の目的。仮想マシンの作成に人が介在すると早くて数日のリードタイムが必要だが、自動化により数分に短縮できる。さらに、抽象化による省力化、階層化では、複雑性を隠蔽し、パターンを減らすことで省力化を実現。スタックの積み上げ方の自由を確保できる。

レッドハットが果たす役割と提供する価値

 レッドハットのソリューションは、プライベートクラウドに必要な3つの要素のすべてに対応し、SoR/SoEの両面をサポートする。ソフトウェアスタックとしては、資源管理の階層でCloudOSである「OpenStack」を、アプリケーションの実行環境管理の階層でコンテナオーケストレーターである「OpenShift」を、自動化基盤の階層で「Ansible」を、サービスポータルの階層で「CloudForms」を提供している。

 中島氏は、「OpenStackをはじめとする、レッドハットのソリューションを活用する最大の目的は、アプリケーション開発サイクルや基盤の開発サイクルをよどみなく回すこと。“構築したら終わり”というこれまでの時代から、“構築したら始まり”という時代へと移行することが可能。これにより、世の中の変化に、柔軟かつ迅速に対応できる」と言う。

 構築したら終わりという従来のやり方では、予算や時間の制約で残った運用が積み上がってしまうことが最大の課題。これにより、システムが増えれば運用コストがリニアに増加し、運用の維持で手いっぱいになり、想定外の問題が発生すると破綻してしまう。現在ではシステムの適用範囲はますます増加傾向で、従来のやり方は早晩に破綻してしまうことは目に見えている。

 一方、構築したら始まりの世界では、予算や時間の制約の課題は残るものの、残った課題を時間とともに改善するプロセスを仕組みとして確実に組み込むことでこの問題に対応していく。プライベートクラウドが持つべき3つの要素を組み込むことで、改善のサイクルを回せば回すほどノウハウの蓄積が可能。根本的な運用の改善を継続できる環境を入手可能だ。

すでに多くの実績があるレッドハットのソリューション

 富士市では、レッドハットのOpenStackを採用。IaaS基盤を構築することで、災害時にも業務を継続できる地方公共団体のICT基盤を実現した。また、ドワンゴでは、システム開発環境としてレッドハットのOpenStackを採用。インフラのAPI化を実現し、サービスのリリース速度を向上している。

 中島氏は、「レッドハットが提供する価値は、“作るための労力”を最小化し、“使うための労力”を生み出すこと。すでに多くの実績があるソリューションと、リソース統合・インフラの標準化・プロセスの刷新・ハイブリッド環境の実現という確立された導入プロセスにより、状況に応じて、どこからでも提供が可能。業務や運用の改善を支援できる」と話している。

提供:レッドハット株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2017年11月30日
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