ハイブリッド会議で快適なコミュニケーション環境を実現するのが、マイクロホンと音響機器の専業メーカーShure(シュア)が提供する「STEM ECOSYSTEM」である。ハイブリッド会議室の環境整備でIT担当者にとってハードルとなるオーディオ機器のシステム設計や音響調整を自動化した会議室向け音声デバイスシステムだ。
この記事では、Shureの東京エクスペリエンスセンターを訪問して実際に「STEM ECOSYSTEM」の導入効果を体験したレポートをお届けする。ハイブリッド会議の音声課題に取り組む方々の参考になるだろう。
リアルなミーティングにリモートでも参加できるハイブリッド会議が増えてきた。直接に顔を合わせてコミュニケーションすることも、場所に縛られずに参加することもできるからだ。
一方で、ハイブリッド会議ならではの問題が目立ってきている。会議室側の発言がリモート側で聞こえにくいという問題だ。原因のひとつは、会話をとらえるマイクロホンにある。マイクロホンには指向性や集音範囲があるからだ。この現象については前回の記事で解説した。
あなたは気づいているか?
オンライン会議で会議室からの発言が聞き取れない現象の正体と、
マイクロホンのエキスパートが語る解決策とは
「私たちがインテグレータやお客様から寄せられた声を整理したところ、自分たちで会議室をオンライン会議に対応させる場合、次のような6つの壁に直面することが分かりました」と、シュア・ジャパンの下村光生氏が説明してくれた。
いずれも会議向け設備音響の専門技能がないと、簡単ではないだろう
Shureが提供している「STEM ECOSYSTEM」は、この課題に応えて柔軟かつ手軽にオンライン会議対応を実現する。数種類のデバイスを組み合わせて、さまざまな広さの部屋や用途に対応したオーディオシステムを構築すると共に、購入前に最適なデバイスと台数の選択や運用管理する際に使える、親しみやすく機能的な設計・管理ツールも利用できる。
では、実際にどのくらい効果があるのだろうか。本当に設置や調整が簡単にできるのだろうか。Shureの東京エクスペリエンスセンターで、下村氏に手ほどきを受けて実際に体験してみた。
シュア・ジャパン株式会社
インテグレーテッド・システムズ プロダクトマーケティング
アシスタントマネージャー
下村 光生 氏
Shure東京エクスペリエンスセンター