セキュリティへの取り組みがブランドを強くする

桑原:ネット上で消費者が漠然とした不安を抱えているからこそ、社会的な信用の表れである“ブランド”は、企業のオンラインビジネスにとって大きな財産となります。企業イメージに対するアンケート調査では、信頼できる企業の根拠としては「有名」「昔からある」といったものが3分の1くらいを占める傾向にあります。また最近では「みんなが使っているから安心」という意識も強いようです。ここで重要なのは、プロダクトやサービスの品質を上げていくことだけがブランドを強くするわけではなく、それ以外にも企業は様々な努力が必要になってきている、という傾向です。セキュリティ対策への姿勢は、ブランドを構成する要素のひとつとして挙げられるのではないかと思います。老舗の企業であれば、昔からの取り組みがすでに一定の信頼感を生み出し、ブランド力につながっていたりしますが、いわゆる新興企業などでは容易ではない。しかし、消費者との間に確かな信頼を育むという視点で、セキュリティ対策に取り組むことは可能です。

平岩:その意味では、実際に弊社の認証シールについては中小規模サイトを運営する顧客が多い傾向にあります。大手サイトであれば自前のブランド力で信頼を得ることができますが、中小規模のサイトではブランドの確立と信頼の獲得は時間を要しますよね。

桑原:その通りです。ブランドの確立はそんな簡単なものではありません。昨今インターネットでビジネスをすることの障壁が下がってきている。だからこそ、御社の認証シールのようなサービスを利用するというのは、ブランド力を高める上では価値のある投資ではないかと思います。
 実際問題やらなければならない、という意識があるけど、現実には十分なコストをかけるのが難しい企業が多いのも実情でしょう。そういう意味ではリアル店舗に劣らない「実在する店舗であると言う証明とセキュリティ対策(マルウェアスキャン・脆弱性アセスメント・シールインサーチ機能が無償バンドル)という意味では取り組みやすく、効果はもちろんですが、その取り組みが消費者の目にも入りやすいですから。

平岩:この4月からはベリサインのブランドがシマンテックと一緒になり、シールも「ノートンセキュアドシール」に刷新されるので、安全へのイメージがもっと高まることを期待しています。桑原先生はブランドの専門家として、この動きをどう評価されますか?

桑原:ブランドの相乗効果という意味ではすごくいい組み合わせだと思います。複数のブランドを組み合わせて大きなブランドイメージを獲得するためには、その組み合わせに一貫性がなければいけません。ただし、一貫性がありすぎてイメージが重なりすぎると、どちらかのブランドを薄めてしまう可能性もあるので、加減が難しいんです。その点では、シマンテックとベリサインというのは、セキュリティへの取り組みという点では十分に一貫性があると感じます。ベリサインさんの取り組みのシールインサーチは、消費者に「安全なサイトを見つける目印」として非常に理解しやすいと思ってます。

平岩:シマンテックは「PCを安全に使うにはノートンを入れておけば安心」、ベリサインは「Webサイトを安全に使うにはベリサインシールがあれば安心」という声を聞きます。そして両社の事業領域は、一貫性はあるけれども重なってはいません。そのバランスや相乗効果を評価頂けるのは、大変にありがたいことです(笑顔)

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提供:日本ベリサイン株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2012年5月15日
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