VMware Cloud on AWSのメリットの一つに、2時間程度という短時間で本番のワークロードを稼働できる点がある。それを利用して、災害対策やバックアップ用途に活用しようというケースも数多くある。TISとヴイエムウェアのキーパーソンに、VMware Cloud on AWSのメリットや用途などについて話を聞いた。
クラウドを「どう使っていくか」という時代へ
――顧客企業のクラウド導入状況について教えてください。
野口氏:クラウド移行に積極的な企業は、すでにある程度移行が進んでいると思います。オンプレミスに残ったクラウド移行が難しいIT資産を、今後どうするのか検討されているお客様が多い印象です。クラウドに移行したいがオンプレミスに残すという結論に至っているお客様も多いですね。
また、クラウド移行の考え方も変わってきていると思います。オンプレミスの災害対策としてクラウドを利用するケースも出てきましたし、ランサムウェアの対策として利用するケースもでてきました。また、バックアップも含めて汚染されてしまうリスクを考慮してのクラウド利用なども出てきているという印象もあります。
そして、DX 対応としてのクラウド利用です。基盤運用のリソースをDX に割り振るための利用ケースなどもあります。
田口氏:あるアンケート結果によると、アメリカでは既に90%以上がマルチクラウド構成を利用しています。内訳は、オンプレミスとクラウドの組み合わせが多いのですが、既に複数のパブリッククラウドを組み合わせて使っているお客様もかなり増えてきています。クラウドは使うか使わないかではなくて、どう使っていくかという時代になっています。
――既存の仮想化環境をクラウドにリプレースしたい場合の課題にはどんなものがありますか。
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