システム運用自動化ツールで、IT部門の労働生産性を向上――日本でも採用が拡大する「POLESTAR Automation」の実力

手作業で実施していた多くの部分を
POLESTAR Automationで自動化

 POLESTAR Automationの機能や、その導入効果を、もう少し掘り下げていこう。まず、本製品は下表のように、システム運用管理業務の相当な部分を自動化することができる。

 そして、これらの業務を自動化することで、実際のユーザーにおける導入前と導入後の比較では、下図のように大幅な時間短縮効果が得られた。しかも比較に用いた時間の数字が、導入前は「休憩時間を含まぬ実作業時間」、導入後は「ほとんどがPOLESTAR Automationに出した指示が完了するまでの待ち時間」であるというから、この改善率も少し控え目なものと言えよう。もちろん自動化によりヒューマンエラーはなくなり、作業品質も向上、システム障害時の対処をPOLESTAR Automationに任せることでダウンタイムを短縮させる、といった効果も得ることができる。いずれにせよ、こうした作業時間の大幅な短縮により、IT部門の労働生産性も大幅に改善される。

図:実際のユーザー環境におけるLG CNSでの効果の例 図:実際のユーザー環境におけるLG CNSでの効果の例
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 キム氏は、本製品がもたらす効果について、以下のように説明する。

 「POLESTAR Automationにより、これまで一つひとつ手間をかけて操作していた仕事を大幅に減らすことができます。ITエンジニアは、より重要で価値の高い他の仕事に時間を使い、彼ら自身の『働き方改革』を実現できます」

オープンソース系の自動化ツールにはないメリットで、“職人不要”を実現

 POLESTAR Automationは、日本国内でも導入が進みつつある。日本での販売元であるワイドテックは、大手通信事業者を筆頭に様々な企業がユーザーになっていると言う。

ワイドテック
プロダクト事業部 セールスマネージャー POLESTAR担当 香取 邦彦氏
ワイドテック プロダクト事業部
セールスマネージャー POLESTAR担当
香取 邦彦氏

 ワイドテック プロダクト事業部 POLESTAR担当セールスマネージャーの香取邦彦氏はPOLESTAR Automationを、「オールインワンの構成管理ツールであり、優れた操作性のGUIなどにより誰でも同じ品質でシステム基盤を運用できるようにします」と説明する。

 「GUIの完成度が高く、非常に分かりやすいため、ほとんど全ての操作をマウスだけで完結できます。オープンソース系の文化に根差した自動化ツールでは、自動化のための操作手順を記述するなどの必要があるため、結局はその道の“職人”が必要とされます。それに対しPOLESTAR Automationでは、ウィザードで簡単に自動化ジョブを作成でき、誰がやっても同じ品質を実現できるため、そのような“職人”は不要です」(香取氏)

 また、オープンソース系自動化ツールは基本的に自動化する機能に特化しているのに対し、POLESTAR Automationはシステム環境の点検機能も備えている点が大きく異なる。もし点検でポリシーに反するサーバなどが検出されたとしても、それを修正するところまで一つのツール上で完結することが可能だ。また、監査機能は、過去のスナップショットとや、標準構成との比較差分を可視化することもでき、システム環境全体の変化を容易に把握できる。

 「POLESTAR Automationの機能範囲と競合するのはむしろ、大手ベンダーの統合運用管理ソリューションです。本製品はそれらに比べると低価格で、例えばサーバ数十台程度のユーザーからお使いいただくことができ、LG CNSのような万単位の大規模環境にも対応できます」(香取氏)

 NKIAは日本を重要な市場として認識しており、POLESTAR Automationが日本語にも対応していることはもちろん、ワイドテックの協力も得て日本市場への“文化的ローカライズ”も進めている。

 「海外におけるIT運用は、自社スタッフを中心として主に社内で運用し、ルールを確立して管理するというスタンスです。それに対し日本では、大部分をアウトソースに委託する企業が多く、人に頼る傾向も強い市場です。細かな部分ですが、日本ではサーバの再起動なども運用の中で行われているため、この部分もPOLESTAR Automationも対応するようにしています」(香取氏)

 こうした文化的ローカライズは、日本のユーザー動向を踏まえ、今後も必要に応じて対応する方針で、2019年7月頃にリリース予定の次期バージョンでは、特に日本のデータセンターで要望が多かったエージェントレスにも対応する計画だ。

 「POLESTAR Automationはもともとサーバにエージェントプログラムをインストールして使うよう作られました。エージェントにはエージェントの良さがあるのです。しかし、日本のデータセンターでは『ユーザー環境にエージェントを入れたくない』という声が根強くあり、その声に応えることにしました。なお、2019年バージョンではエージェントレス対応のほか、他の運用管理製品などとのAPI連携が実装される予定です。将来的には、POLESTAR MonitoringやITSM製品などNKIAの他製品とプラットフォームを統合化し、より密な連携を実現、より高度な運用を可能にするという計画もあります」(香取氏)

 今後もより一層、運用を高度化する機能強化進められていくPOLESTAR Automation。ワイドテックでは、本製品の導入を検討する企業に対し、自動化の効果をより手軽に体験できるよう、評価版やPOC支援キャンペーンなども提供している。

インフォメーション
提供:株式会社ワイドテック
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2019年9月30日
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