モバイル・テクノロジーが世界に与える影響は、産業革命やe- ビジネス革命がもたらした変化を彷彿とさせます。モバイルは、極めて短期間で、人と人のコミュニケーションの最も主要な形態になりました。モバイルの普及と影響範囲は拡大し続け、モバイル接続デバイスの数は2018 年までに100 億台を超えると予想されています。
モバイルにより、組織のプロフェッショナルは、かつてないほど多くの人々と頻繁にやりとりができるようになっています。
しかし、個人ではモバイルを受け入れているものの、多くの企業はモバイル・ソリューションを組織に取り入れて価値を追い求めることは難しいと考えています。組織のリーダーは、一般受けのするアプリケーションを少しばかり作成したからといって、デジタル経済での成功が保証されるわけではないということを急速に学んでいます。
モバイル・ビジネスとは、モバイル・テクノロジーを中心に企業を再編成し、ビジネス・プロセスを考案しなおして、組織の業務運営のしかたを根本的に変更することです。
本書では最適化されたビジネスと顧客中心のエンゲージメントに向け、組織をモバイル・エンタープライズに変革するためにどうすれば良いのか、またその時、何を考えれば良いのかを紹介いたします。
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