特定実験局は、専用周波数(周波数5.02GHz 最大出力1w)を用い、ロボットの実証実験が可能となるもので、平成17年1月21日に九州総合通信局より、特定実験局の免許が福岡市に対して交付されました。
福岡市は、ロボット開発・実証実験特区として「ロボットに出会うまち・福岡」の実現を目指し、ロボット関連産業振興事業を行なってます。
ロボットの遠隔操作等においては、通信の安定性確保等の観点から、専用電波帯域確保が望ましいことから、今般制定された「特定実験局制度」による実験局の開設を行なうこととなり、ルートは、この特定実験局装置の開発、及び、実験調査業務を受託いたしました。
この特定実験局装置は、54MbpsのIP通信により、ロボットと制御装置を接続するもので以下のような特長を有しています。
1)専用周波数対応;特定実験局用専用周波数にて利用可能です。
2)汎用IP通信;IP(インターネットプロトコル)により、画像、音声、制御など の遠隔操作に利用可能です。
3)高速通信;最大54Mbpsの通信速度が可能です。
4)移動通信;モバイルIP技術により、端末は、複数の基地局間をハンドオーバーし移動通信が可能です。
5)高い安全性;高度な暗号化と、認証により、安全なデータ通信が実現されています。
福岡市では、市自らがロボット実験の実施主体として、特定実験局制度の利点を生かし、無線遠隔操作などの実証実験を率先して行い、ロボット関連産業振興へ向けた技術的基礎データ収集を行う予定で、平成17年3月19日にアイランドシティにおいて、公開実験が行われます。
公開実験では、株式会社テムザック(本社:北九州市小倉北区、代表取締役:本 陽一)の大型レスキューロボット「援竜」 (リンク ») に無線局を搭載し、周囲に設置された基地局を介して、遠隔制御、画像伝送などの実験を実施する予定です。
ルートは、無線通信技術とインターネット技術の融合を提唱し、世界に先駆けて無線IPルータを開発し、地域情報化、インターネットアクセスキャリア、移動体通信分野に提供しています。
モバイルIPと無線LAN技術を融合したモバイルIPソリューションは、高速移動体をブロードバンド接続するもので、ITS、鉄道通信などに利用されていますが、今後、災害救助、災害復旧現場などにおいてもロボット、重機等の遠隔操作に対する需要が広がるものと期待しています。
以上
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