「.frame MediaVault」は、エム・ファクトリーが10ヶ月の期間を経て、開発に至ったもので、ISP、CATV業者など幅広いサービス事業者へ対応しコンテンツの配信を実現します。「.frame MediaVault」は、エンコード済みのコンテンツの利用許諾や公開期限等の管理から、不正なコンテンツの取得を防ぐDRM(デジタル著作権管理)の実装し、万全のコンテンツ管理を提供します。また、CRMへの活用を目的としたビューワーの視聴ログの収集なども可能で、ユーザーとなるサービス事業社が付加価値の高いサービスを実現する機能を提供します。さらに、ミツミ電機と共同開発したSTBは、「.frame MediaVault」専用のSTBであるとともに、今回のクラビットの「G-クラスタ」との連携により、国内メーカーとしては初めてのゲームオンデマンドに対応したSTBとなります。
付加価値の高いミドルウェアとSTBを兼ね備えたVODソリューション「MediaVault for xOD」は、既に岩手ケーブルビジョン株式会社において導入が決定しており、試験運用を経て8月よりVODサービスおよび日本のケーブル局では初となるゲームオンデマンドのサービスを本格的に開始する予定です。なお、同サービスにおけるコンテンツはクラビットが提供します。
エム・ファクトリーは、今年度20億円の売り上げ目標に向けて同事業を展開しており、「エンタープライズモデル」をCATV業者、ISP向けに、また「ビジネスモデル」としてホテル、マンションデベロッパー、病院、福祉施設等に向けて販売していきます。
今後エム・ファクトリーでは、「.frame MediaVault」を活用しVODやゲームオンデマンドだけに留まらず、eラーニングやデジタルサイネージ*2、ホームセキュリティなどのソリューションも販売していくことを計画しています。
なお、「MediaVault for xOD」概要は別記の通りです。
(参考)
クラビット株式会社はソフトバンクグループにおける放送メディア事業セグメントに属し、コンテンツ流通ビジネスを中心に事業を展開。あらゆるコンテンツのアグリゲーターとして映画、ゲーム、音楽、その他のコンテンツを調達し、世界各国に張り巡らせたコンテンツ配信プラットフォームを通じて流通させることをミッションにしています。
ミツミ電機株式会社は、電子部品の総合メーカーとして、新しいエレクトロニクス分野を切り開く独自の“提案型”開発を通して常に市場ニーズに合った最適な電子部品を提供しています。また、このSTBに必要な高周波技術とデジタル技術に関して、数多く実績と長い歴史の中でのノウハウにより、今にとどまらず、様々なニーズに対応した製品を今後も考え提供し続けていきます。
株式会社エム・ファクトリーは1997年に設立されたトータルシステムインテグレーターです。エム・ファクトリーのビジネス領域の中心はブロードバンド、セキュリティ、携帯端末向けのソリューションであり、付加価値の高いシステムの構築、保守、メンテナンスに至るまでの一貫したソリューションを提供しています。中でもブロードバンドに特化したソリューションには特に注力しており、CISSP(国際的に最も権威のあるセキュリティ専門家資格)を擁するセキュリティのノウハウの下、安定的かつ顧客ニーズを先取りした創造性の高いソリューションを提供しています。
記
「MediaVault for xOD」ソリューション概要
名称: MediaVault for xOD(メディアヴォルト・フォア・エックスオーディー)
価格: エンタープライズモデル:29,000,000円~
ビジネスモデル:5,000,000円~
※お客様のソリューションに合わせた、モジュールの提供も可能です
提供開始日: 2005年6月13日
構成機器: ・VODサーバ
・STB(セットトップボックス)
・DRM
・ファイアーウォール
用語解説
*1 「G-クラスタ」とは、インタラクティブなアプリケーションをプログラムのインストールなしに各種端末に提供する画期的な新技術。従来のゲーム配信サービスは、処理の負荷が膨大な画像計算をユーザー端末で処理していたが、「G-クラスタ」ではゲームサーバ側で処理を行い、ブロードバンドを通じてビデオストリーミングで端末に反映する。つまり、「端末や場所を問わない」「好きなとき、すぐ使える」「端末同士の対戦、対話もOK」という画期的なオン・デマンド・ゲームを可能にする技術。
*2 デジタルサイネージとは、デジタル(ネットワーク)技術を活用したタイムリーな広告配信、情報発信を実現するソリューション。
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