アイエイエフコンサルティング、業界初のオープンソースETLツールの開発に着手

~開発工数、コスト面での障害が払拭されETLツールの普及に弾み、公開は来年2月~

株式会社アイエイエフコンサルティング

2005-06-14 09:00

株式会社アイエイエフコンサルティング(以下 アイエイエフコンサルティング、本社:東京都中央区、代表取締役社長:青野 晴成)は、オープンソースのETL(データの抽出、変換、移行)ツールの開発に着手することになりましたので、お知らせします。アイエイエフコンサルティングが独立行政法人情報処理推進機構(以下 IPA)の2005年度上期オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業に「オープンソースRDBMSを対象としたオープンソースETLツールの開発」のテーマで応募したプロジェクトが採択されたことによるもので、2006年2月までに開発したETLツールのソースコードを公開し、GNU LGPLに基づいたオープンソースソフトウエアとして無償での提供が開始される予定です。これが実現すると、オープンソースとしては初めての実用的なETLツールが誕生することになります。

ETLツールは、GUIを使って財務会計、販売管理、在庫管理、生産管理といった業務系アプリケーションのデータベースから必要なデータの抽出、変換を行い、情報系アプリケーションのRDBMSに取り込むためのツールです。単体の製品として販売、あるいは、データベース管理システムの拡張機能として提供されていますが、最小構成でも数百万円以上と高額であり、また、データベース管理システムの拡張機能である場合には抽出したデータを取り込むターゲットDBが決められてしまうなど、ローコストで柔軟なETLの環境を構築することが難しい状況にありました。
これに対してアイエイエフコンサルティングが開発に取り組むETLツールは、基本的にオープンソースとなるため、コスト面で圧倒的な優位性ができます。また、標準でサポートするPostgreSQLとMySQLといったオープンソースRDBMS以外に、SQL仕様定義ファイルを作成することにより、プログラムのカスタマイズなしに、商用RDBMSもソースDB及びターゲットDBとして追加できますので、構成システムの柔軟性についても、既存のETLツールに比べ優位であるといえます。
特に、本プロジェクトで開発するオープンソースETLツールは、変換処理をRDBMSのSQLエンジンで行うため、RDBMSの処理能力に応じて、大規模なデータウエアハウスにも対応できるアーキテクチャとなっており、商用ETLツールに劣らない実用性を備えていることが最大の特徴といえます。

オープンソースETLツールを公開することにより、一部の大規模プロジェクトに限られていたETLツールが簡単に入手できるようになり、情報システムの中でETL機能を容易に使用できることに加え、波及効果として、

① オープンソースETLツール自体の利用によるオープンソースソフトウエアの普及
② データウエアハウス分野でのPostgreSQL, MySQLの利用の拡大
③ 業務アプリケーションも含めたシステム全般でのオープンソースRDBMSの利用の拡大

の3点を期待することができます。

以 上

独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)について
1970年10月1日設立の特別認可法人 情報処理振興事業協会を前身とし、2004年1月5日に独立行政法人 情報処理推進機構として発足しました。情報処理の振興を図るため、ソフトウエア開発支援事業(オープンソフトウェア活用基盤整備事業を含む)、情報セキュリティ対策事業、IT人材発掘・育成事業を実施しています。
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株式会社アイエイエフコンサルティングについて
株式会社アイエイエフコンサルティングは、1998年に設立されたデータウエアハウス及びビジネスインテリジェンス(BI)専門の独立系コンサルティング会社です。証券、金融、通信、製造、流通など多岐にわたる業種のデータウエアハウス、BIシステム構築プロジェクトを経験し、業務分析・要件定義からから設計・開発までトータルなコンサルティング・サービスを提供しています。また、以前よりオープンソースのBIツールを開発し、公開するなど、オープンソース分野での貢献も積極的に行っています。
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