「携帯電話が過去数年間で飛躍的に進化したため、携帯端末チップメーカーは次に何が出て来るか常に気を配っている」とインスタット/MDR社の主席アナリストであるAllen Nogee氏は言う。「これまで消費者やキャリアの気に入らない技術があれば、内容をすぐに変更できた。たとえば、カメラ付き携帯電話はわずか2年間でゼロから1億5000万台以上にまで成長した。その他の技術も同じ速さで成長するだろう。」
携帯端末コンポーネントの動向には、端末自体の動向が影響している。多くの場合、これらの動向を左右するのは、消費者が何を電話機に望んでいるかではなく、キャリアがサービス収益を得られるように携帯端末にどのような機能を搭載したいかである。競争相手からビジネスを奪えるように、キャリアは携帯端末が潜在的な顧客にとって少なくとも魅力的であることを望んでいる。
「それぞれのキャリアは競争相手が提供している機能とは異なる機能を望んでいるため、この相関関係は、携帯端末メーカーと携帯端末向けチップセットメーカーどちらにとっても非常に困難な状況を生じている。一連の機能を標準化し、大量生産することによってチップメーカーと機器メーカーが揃って価格を下げたため、キャリアが差別化を行う必要性と、ハードウエアメーカーが標準化する必要性は真っ向から対決する可能性がある」とNogee氏は言う。
インスタット/MDR社の調査結果を以下に挙げる。
●携帯端末に使用されているアプリケーションプロセッサの数は激増し、2004年の1872万5000台から2008年には9207万台になると予測される。
●携帯端末向けMPEG-4チップ市場は成熟している。ビデオおよびカメラ機能によって需要が高まっているだけでなく、ついに携帯端末でダイレクト放送(DB)サービスが開始されるようになる。MPEG-4チップは、これらのミドル層の携帯端末へのニーズを満たすことができる。
2008年までに出荷される全携帯端末の約56%にBluetooth機能が搭載される。
●全体的に出荷台数は順調に伸びているが、ASPは減少している。コアハンドセット向けチップセットのアドオンコンポーネントでもこの減少に歯止めはかけられないだろう。
インスタット/MDR社の調査レポート「携帯端末向けコンポーネント市場の5年間予測:何にでも搭載」では、携帯端末の種類を短期間で変えている動向と、いかにこの変化がコンポーネント収益に影響を及ぼしているかに焦点を当てている。アプリケーションプロセッサ、GPS、MPEG-4エンコーダー/デコーダー、Bluetooth、Wi-Fi、カメラ向けイメージセンサの概算と5年間の出荷台数と収益額の予測データを記載している。また、RF/IF、ベースバンド(アナログ、デジタル) 、フラッシュメモリ、SRAM、コーデック/オーディオ、パワーマネジメント機能、半導体ディスクリートの主な携帯端末コンポーネントの動向と予測データも記載している。各カテゴリには、出荷台数、収益、ASP、各エアーインターフェース技術の詳細が含まれる。エアーインターフェースは、CDMA2000 1X RTT、CDMA2000 1X EV-DO、 TDMA、GSM、GPRS、EDGE、PDC、PHS、W-CDMA (UMTS)を調査する。提供している予測データと過去データに期間は2003年から2008年にわたる。
◆調査レポート
携帯端末向けコンポーネント市場の5年間予測:何にでも搭載
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