市場が成熟して、ホットスポット市場のサービス収益は激増している。「市場がようやく成熟し始めたので、前年は比較的少なかった収益は大幅に増加するだろう。先進ビジネスユーザーの半数近くが少なくともホットスポットを利用しようとしたことがある。また、一般的なユーザーの割合が高まっている。一方プロバイダは、不定期的なユーザーを定期的なユーザーに移行する努力を続けている。最終的にはホットスポット市場に見合う収益を得ることができると考えている」とインスタット/MDR社の上級アナリストであるAmy Cravens氏は言う。
インスタット/MDR社の調査結果を以下に挙げる。
●依然として加入者の大半がノート型パソコンでネットワークにアクセスしているビジネスユーザーである。だが無線LANに対応したハンドヘルド型とPDFの利用は、今後1年半の間増加するとインスタット/MDR社は予測している。
●ホットスポット市場に今後登場する最たるものはボイスで、既に試用や限定サービスの提供が始まっている。たとえば、Fatport社は自社のホットスポットでVoIPを開始した。
●ホットスポットの設置数が最大のセクタは引き続きカフェ市場である。
●ホットスポットの普及状況は、地域によって幾分異なる。韓国が前例のない規模でホットスポットを導入したため、アジア太平洋地域はホットスポットの設置数が世界のトップで、2004年の同地域の総収益額の半分以上を占めている。過去数年間アジア太平洋地域は、ホットスポットの設置数で世界のトップだったが、導入規模で韓国と並ぶ地域が現れる兆しは全くない。そのため、アジア太平洋地域の成長率は2003-2004年の間に急激に減速するだろう。
インスタット/MDR社の調査レポート「Keeping it Hot:米国のホットスポットサービスの展開と需要」は、世界のホットスポットサービス市場について考察し、2003-2008年の収益の増加率、構内設備の収益、エンドユーザー向けサービスの収益を地域別に予測している。またビジネスモデルとプロバイダ戦略の詳細な論考、体系的な一次調査結果を提供している。
◆調査レポート
Keeping it Hot:米国のホットスポットサービスの展開と需要
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