SPSS、統計解析ソフト「SPSS 13.0J for Windows」出荷開始

エス・ピー・エス・エス株式会社

2004-10-26 10:00

~エクスポート、データ管理機能を強化、 新しいグラフの追加やパネルグラフ機能の強化で表現力が一層豊かに~
 Predictive Analyticsを提唱するエス・ピー・エス・エス株式会社(以下 SPSS Japan)は、統計解析ソフトの新バージョン「SPSS 13.0J for Windows クライアント版」の出荷を12月24日から開始することになりましたので、お知らせします。「SPSS 13.0J for Windows クライアント版」では、データのエクスポート、データ管理機能を強化したことに加え、プレゼンテーションで求められる表現力がより一層豊かになりました。同時に、新しいアドインオプションとして、分類木や決定木からグループの特定、グループ間の関係の発見、将来予測を行う「SPSS Classification Trees」を加えています。
 新バージョン(SPSS Base13.0Jのみ)の標準価格(税込み)は、一般企業向け176,4000円、教育機関向け102,900円、アップグレード価格(税込み)は「SPSS 12.0 for Windowsクライアント版」が一般企業向け52,500円~、教育機関向けは、36,750円~です。また、新規ユーザー向けに特別価格とオリジナルカレンダーのプレゼントを内容とする「先行予約キャンペーン」を実施します。10月から12月末日までの期間に「SPSS 13.0J for Windows クライアント版」の購入を予約すると、一般企業向けは157,500円、アップグレードが44,100円、教育機関向けが92,400円、アップグレード30,450円の特別価格(いずれも税込価格)が適用されます。
「SPSS 13.0J for Windows クライアント版」の販売計画は、SPSSの直販とビジネスパートナーの販売により、アップグレード製品を含め初年度17億円の売上を計画しています。

 「SPSS 13.0J for Windows クライアント版」(以下SPSS Base13.0J)の強化機能は、データ/出力管理機能とグラフです。SPSS Base13.0Jでは、テーブルやグラフを直接Microsoft(R) PowerPoint(R)にエクスポートでるようになりました。また、データ管理機能が強化されたことで、最大32,767バイトまでの自由回答形式の文章や長い文字列のデータを扱うことが可能になりました。
グラフについては、2つのグループの分布を明確に表示するグラフを作成する人口ピラミッド(ミラープロットやデュアルグラフとも呼ばれる)、連続量の観測値の1つ1つを点(あるいは他の記号)で表示できるシンプルドットプロット、複数のカテゴリセットにおける差異を表現するようなグラフを作成することができる3D棒グラフの3種類を追加しています。さらに、パネルグラフ機能を強化しており、複数のグラフを表のように並べて行(ケース)と変数を表示できるようになり、加えて、データの値ラベルをグラフ内の任意の位置に移動したり、「カテゴリ表示順」にソートできるようになりました。新しいグラフ表示機能/オプションを使用することで、データをより適切に説明できるようになっており、プレゼンテーション資料としての表現力がより一層豊かになりました。
このほか、スプリット機能での画面分割や新たに追加された日付と時刻ウィザードで、データのマネジメントがより簡単、且つ、効率的に行え、またSyntaxも容易に作成できるようになりました。

また、SPSS Base13.0Jの製品化を機に、11種類目となるアドインモジュール「SPSS Classification Trees」を追加しました(「SPSS Classification Trees」を使用するためにはSPSS Base 13.0Jが必要になります)。「SPSS Classification Trees」は、分類木(classification tree)や決定木(decision tree)を作成して、グループの特定、グループ間の関係の発見、将来のできごとの予測を行うものです。
 分類木と決定木で、セグメント化、層化、予測、データの縮約、変数のスクリーニング、交互作用の特定、カテゴリ結合、連続変数の離散化を行った結果のカテゴリを視覚的に表現します。ツリーは、結果が一目でわかるように表示できるため、専門知識がないユーザーであっても、結果のカテゴリをより明確に説明できます。
 分析は評価が高い4つのツリー成長アルゴリズム(CHAID、exhaustive CHAID、classification & regression tree(CRT)、QUEST)を搭載し、異なるツリー成長アルゴリズムを試して、自分のデータに最も適したものを選択することができます。
 また、出力結果は、フィルタリング機能でそのままSPSSデータへ戻せますし、データセット内で予測値や確率を計算することもできます。ツリーモデルからの情報を直接元のデータに書き込んだり、SPSS Server 13.0J(*注)で使用できるXMLファイルを作成して、他のデータファイルをスコア化したり、SQLステートメントやテキストファイル、Syntaxでルールを生成することも可能になりました。

*注:SPSS Server 13.0J(SPSS 13.0J for Windows サーバ版)
SPSS Server 13.0Jは、次のような機能強化が図られています。
・ データをデータベースから抽出する前に、データベース内でデータをソートならびに結合することができます。
・ 新しい管理ツールを使用して、一時的に使用するディスクの場所やユーザーの優先順位を指定することでパフォーマンスを高めています。
・ SPSSで作成されたXMLモデルを使用することで、個々人や新規ケース、データをスコア化することができます。

なお、「SPSS 13J for Windowsクライアント版」の製品概要は、次のとおりです。

<「SPSS 13J for Windowsクライアント版」の製品概要>
■ 製品名:SPSS 13J for Windowsクライアント版
■ 標準価格(税込み):176,4000円~、
■ アップグレード価格(税込み):
一般企業向けは52,500円~、教育機関向けは36,750円~
■ 販売計画:初年度17億円
■ 販売形態:SPSSによる直販とビジネスパートナーによる販売

<システム要件>
クライアント
ハードウェア:
□Pentium及びその互換CPU
□SVGAモニター、 
オペレーティングシステム :
□Windows XP、2000、Me(Windows98でも使用可)
ハードディスク容量 :
□220MB以上
メモリ :
□128MB以上


【SPSS 13.0J for Windows 価格表】(シングルユーザー価格)
製品名: 一般価格: 教育機関限定価格
■SPSS Base System:176,400円:102,900円
(SPSS各オプション)
■SPSS Regression Models:102,900円:60,900円
■SPSS Advanced Models:102,900円:60,900円
■SPSS Tables:102,900円:60,900円
■SPSS Complex Samples:102,900円:60,900円
■SPSS Trends:102,900円:60,900円
■SPSS Categories:102,900円:60,900円
■SPSS Exact Tests:102,900円:60,900円
■SPSS Missing Value Analysis:102,900円:60,900円
■SPSS Maps:102,900円:60,900円
■SPSS Conjoint:60,900円:39,900円
■SPSS Classification Trees:102,900円:71,400円


【SPSS 13J for Windows へのアップグレード価格】
製品名:一般価格:教育機関限定価格
■SPSS Base System:52,500円:36,750円
(SPSS各オプション)
■SPSS Advanced Models:9,450円:2,100円
■SPSS Regression Models:21,000円:8,400円
■SPSS Tables:21,000円:8,400円
■SPSS Complex Samples:21,000円:8,400円
■SPSS Trends:9,450円:2,100円
■SPSS Categories:21,000円:8,400円
■SPSS Conjoint:5,250円:1,050円
■SPSS Exact Tests:9,450円:2,100円
■SPSS Missing Value Analysis:9,450円:2,100円
■SPSS Maps:9,450円:2,100円

<アドインオプションについて>
SPSS Base Systemにアドインして使用できるオプションは以下の通りです。
* SPSS Regression Models:ロジスティック回帰分析、プロビット分析
* SPSS Advanced Models:多変量分散分析、順序回帰分析、対数線型分析
* SPSS Tables:多重回答データを効果的に表現し、複数データを容易に表示
* SPSS Trends:時系列データの予測改善
* SPSS Categories:カテゴリ主成分分析、コレスポンデンス分析、近接データの多次元尺度法
* SPSS Conjoint:コンジョイント分析
* SPSS Exact Test:標本が少ない時、小さいサブセットを扱っているときの正確確率検定
* SPSS Missing Value Analysis:欠損値のパターン分析や置き換え
* SPSS Maps:強力なマッピング機能と人口統計情報を使用
* SPSS Complex Samples:サンプル調査データ用統計機能
* SPSS Classification Trees:グループの特定、グループ間の関係の発見、将来の予測を行う決定木オプション


<統計解析ソフト「SPSS」について>
事業を成功に導く戦略、官公庁の効率的な業務環境を構築するためには、顧客や組織構成についての詳細情報を常に手元にもてるようにすることが必要となります。現状を示すレポート、原因を示す予測モデルが求められるわけですが、「SPSS」は、意思決定に必要な重要な情報を提供する統合システムです。「SPSS」を活用することによって、実現性の高い戦略を打ち立てることが可能となり、具体的には次のようなケースで使用されます。
■新しいビジネスを獲得する
クラスター分析により、自動的にターゲットとなるセグメントを識別し、サービスや製品の機会をより効率的に発見します。
■クロスセリングを増大させる
因子分析により、製品やサービスに関する評価の属性で何が重要かを識別します。
■顧客ロイヤリティを向上させる
判別分析により、顧客のグループ分け(例えば、商談の成功・不成功など)を明確にすることにより、顧客に向けて発信するメッセージをブラッシュアップできます。
■不正を発見する
線型回帰により、人口統計学的データから不正の範囲を予測できます。


<SPSSについて>
SPSSが提唱するPredictive Analyticsは、現状および将来についての信頼できる結論を的確に描き出すように、データをビジネス上有効なアクションに結びつけることをいいます。SPSSは、Predictive Analyticsソリューションの第一人者として、ソフトウェア製品と関連サービスを提供しています。SPSSが提供するソリューションは、企業・教育研究機関・医療機関・政府官公庁など、幅広い分野で採用されています。
1968年に設立されたSPSS社は現在、全世界で40以上の国にオフィスを構え、1,300人近い社員を擁し、2003年の売上は2億1,096万ドル。
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