ノーテル、企業向けLANスイッチ製品を拡充

ノーテルネットワークス株式会社

2005-08-18 11:00

10ギガ対応レイヤー2/3スイッチ「Nortel Ethernet Routing Switch 5530-24TFD」、 中小企業向け低価格スイッチ「Nortel Ethernet Routing Switch 3510-24T」を販売開始
ノーテルネットワークス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:ニック・ブルーデンヒル、連絡先:03-5740-1300、以下ノーテル)はこのたび、同社の企業向けLANスイッチ製品に新たに2機種を追加し、8月18日から販売を開始することを発表しました。
今回発表された新製品は、中規模企業および大企業向けの10ギガ対応のレイヤー2/3スイッチ、中小企業向け低価格レイヤー2/3スイッチ「Nortel Ethernet Routing Switch 3510-24T」です。これらのLANスイッチ製品の拡充により、さらに信頼性が高く、大容量のネットワークを柔軟に構築できるようになります。

ノーテルでは、2002年後半から同社の企業向けLANスイッチ製品群を拡充しており、現在レイヤー2/3スイッチ「Nortel Ethernet Routing Switch」シリーズおよびレイヤー2スイッチ「Nortel Ethernet Switch」シリーズを展開しています (2004年より新たなブランド戦略のもと、PassportおよびBayStackシリーズから名称を変更)。ノーテルのLANスイッチ製品は、高い冗長性と信頼性、障害回復能力などを特長とし、大企業や地方自治体、教育機関など幅広い顧客のミッション・クリティカルなネットワークを構築するために導入されています。

近年、VoIPを始めとするマルチメディアコミュニケーションの普及や、増え続けるデータトラフィックに対応するため、ネットワークの広帯域化が求められています。一方で、企業においてはERPやSCM、CRMといったアプリケーションの導入が進み、ネットワークが1秒でも停止すると多大な経済的損失を被る可能性があるため、ネットワークの品質にこれまで以上の高い信頼性が求められています。ノーテルは、ネットワークのさらなる広帯域化や冗長化といったニーズに対応し、顧客により幅広い選択肢を提供するために今回の2製品の拡充を行いました。

「Nortel Ethernet Routing Switch 5530-24TFD」は、10ギガ対応レイヤー2/3スイッチであり、大規模ネットワークのエッジスイッチとして、また中小規模ネットワークではコアスイッチとして利用できます。8台までスタック(積み重ね)することができ、最大で640Gbpsの帯域を実現します(8台スタック時) 。同製品をコア向けレイヤー2/3スイッチ「Nortel Ethernet Routing Switch 8600」(旧Passport 8600)と組み合わせることで、ノーテル独自の冗長化技術である「SMLT」(Split Multilink Trunking) (注1)を利用することができ、10ギガネットワークを高い冗長性のもとで構築できるようになります。さらにきめ細やかなQoS機能も搭載されており、様々なアプリケーションサービスを効率よく伝送できます。
一方、低価格ギガビットレイヤー2/3スイッチ「Nortel Ethernet Routing Switch 3510-24T」は、QoSやセキュリティー機能にも幅広く対応しており、安全かつ高速な接続を実現します。

販売は、ノーテルの販売代理店 (株式会社コミューチュア、ネクストコム株式会社、株式会社ネットマークス、ネットワンシステムズ株式会社、富士ゼロックス株式会社、丸紅ソリューション株式会社、ユニアデックス株式会社、株式会社 理経)を通して行います。

「Nortel Ethernet Routing Switch 5530-24TFD」、「Nortel Ethernet Routing Switch 3510-24T」の価格と主な特長は次のとおりです。

希望小売価格

「Nortel Ethernet Routing Switch 5530-24TFD」:149万9,000円
「Nortel Ethernet Routing Switch 3510-24T」:34万4,000円

「Nortel Ethernet Routing Switch 5530-24TFD」の主な特長

1. 10ギガにも対応した大容量のトラフィック処理

10ギガ対応のXFPポートを2つ備えているほか、12ポートの10/100/1000BASE-T RJ45ポート、共有ポートとして12ポートの10/100/1000BASE-T RJ45ポート、また12ポートのSFP (Small Form Factor Pluggable) GBICを搭載。

2. 冗長性の向上

ノーテル独自のDMLT (注2) (Distributed MultiLink Trunking) を搭載。
各スイッチ間の複数の経路を論理的に1本のリンクとして束ねるリンクアグリゲーションに対応し、単一の経路に依存しない二重化構成によって耐障害性を高めるとともに帯域幅を拡大。
平常時には負荷分散機能を提供。またノーテルのレイヤー2/3スイッチ「Nortel Ethernet Routing Switch 8600」と組み合わせることで、ネットワークコアへの複数接続に対して負荷分散及び冗長化を行うSMLTを利用可能。さらに複数のスイッチをスタックした場合は、ノーテルの独自の技術「フェールセーフ・スタッキング」 (注3)機能により、スタック構成のうちの数台で故障が発生してもネットワークの稼動を維持。

3. スタックによりトラフィック増大に迅速に対応

最大8台までスタックすることができ、「Nortel Ethernet Routing Switch 5530-24TFD」および高密度のポート密度を特長とする「Nortel Ethernet Routing Switch 5510」シリーズ2製品、PoEに対応した「Nortel Ethernet Routing Switch 5520」シリーズ2製品と組み合わせてスタックすることも可能。

4. 独自技術による最大640Gbpsのスタック処理速度

ノーテル独自のスタック技術であるFAST (注4)(Flexible Advanced Stacking Technology) により、1台で80Gbps、8台スタック時には640Gbpsの処理速度を実現。

5. 高い転送処理能力

1台で最大160Gbpsの転送処理能力をもち、ワイヤースピードでのネットワーク運営が可能。

6. 信頼性の高いQoS制御

伝送トラフィックを最大8段階に分けて優先制御できるキューイング機能を搭載。またTCP/IPネットワークのQoS制御技術であるDiff-Servにも対応。

7. 強固なセキュリティー機能

IEEE 802.1x (EAP)やSNMPv3、RADIUS、SSHv2、VLANの割当、IPマネージャーリスト、MACアドレスベースのセキュリティーなどに対応。また、IEEE 802.1x(EAP)の機能も拡張され、複数ホスト/複数認証/Guest VLAN機能を実装。

8. IPv6への対応

IPv6によるトラフィックの認識、リダイレクト、分類、優先付けに対応。

9. USB ポート搭載

USBポートの搭載によって、ソフトウェアのアップデート、設定ファイルの変更などの管理作業を大幅に軽減。


「Nortel Ethernet Routing Switch 3510-24T」の主な特長

1. コスト効率の高いポート単価

低価格ながら、10/100/1000 BASE-T RJ-45ポートを24ポート、SFPポートを4ポート搭載。

2. 多彩なQoS機能

伝送トラフィックを最大8段階に分けて優先制御できるキューイング機能を搭載。またDiff-Servにも対応するため、IP電話などネットワークの高い信頼性が求められるアプリケーションも利用可能。

3. 高度なセキュリティー

IEEE 802.1x (EAP)やSNMPv3、RADIUS、SSHv2、VLANの割当、IPマネージャーリスト、MACアドレスベースのセキュリティーなどを実現。

4. IPv6への対応

IPv6によるトラフィックの認識、リダイレクト、分類、優先付けに対応。


Nortelについて

Nortelは、人々の生活、体験を豊かにし、世界規模のビジネスに刺激を与え、全世界において最も重要な情報を守ることのできるコミュニケーションを提供する分野において、国際的なリーダーです。Nortelは、通信事業者と企業の双方に向けて、革新的なテクノロジー・ソリューションを提供しており、エンド・ツー・エンドのブロードバンドサービス、VoIP、マルチメディア・サービス、アプリケーション、ワイヤレス・ブロードバンドなどの各ソリューションによって困難な課題を解決するために尽力しています。Nortelは、世界150ヵ国以上で活動を展開しています。詳細な情報に関しては、www.nortel.com をご覧下さい。
また当社に関する最新のニュースは、www.nortel.com/news でご覧いただけます。

用語解説

注1:SMLT (Split Multi-Link Trunking)
スイッチをまたぎネットワークコアへの接続に対して、ノーテルのリンクアグリゲーション、MLT (Multi Link Trunking)を利用できる機能。これにより、ループ構成やスパニングツリーからも開放され、信頼性がさらに向上。同機能は、今後のソフトウェアのバージョンアップをもって正式サポートとなる予定。

注2:DMLT (Distributed Multi-Link Trunking)
同一スタック内の複数のスイッチや同一シャーシ内の複数のモジュールからノーテルのリンクアグリゲーション、MLTが利用できる機能。各スイッチ間の複数の経路を論理的に1本のリンクとして束ね、単一の経路に依存しない二重化構成によって耐障害性を高めるとともに帯域幅を拡大。

注3:フェールセーフ・スタッキング
スタックしたスイッチのいくつかに障害が発生した場合でも、ユニット全体としてはネットワークの稼動を維持する機能。

注4:FAST
スタックした時の各スイッチ間のデータのやりとりを高速化させ、帯域幅の効率的な利用を実現させる技術。パケットは、リング上で1つの方向にしか進めないため、従来はスタックした場合、上段のスイッチから下段のスイッチへのデータのやりとりはスムーズに行うことが可能だったが、下段から上段への伝送には時間がかかっていた。FASTはこの問題の解消を実現。

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