有線、無線の本質安全機器と設備の市場トレンド

米国VDC社は本質安全装置の無線製品のいくつかの市場はCAGR9.8%の高い成長率を示し、2011年に4億3270万ドルに達すると予測している。

株式会社データリソース

2007-05-31 16:00

本質的に安全なデバイスに関する一般的な認識では、危険なエリアに対応した本質安全の最大の市場はヨーロッパにあると思われている。事実そのとおりだが、必ずしもそうであるとは限らない。米国の調査会社VDC(ベンチャーデベロップメント)社の調査レポート「世界の本質安全装置市場調査 第3版 - Intrinsically safe devices: Global market assessment - 2nd Edition」は、無線による本質安全の最大の市場は南北アメリカであるとしている。アメリカにおける有線デバイスの危険保護の最も一般的な方法は防爆とカプセル化であるが、モバイルデバイスには適用されていない。スチールケースの携帯電話や無線送受信機を想像すれば、この理由の少なくともひとつは明らかである。

本質安全は、引火性のガスを含む空気中のような危険性のある環境で、火事や爆発を引き起こさないようにするひとつの方法である。非常に発火しやすい危険な大気中で、点火を引き起こすのに十分な電気や熱のエネルギーを放出することがない場合には、設備と配線は本質的に安全である。

2006年の調査対象の有線製品の世界市場は12億1530万ドルで、2011年まで年平均成長率(CAGR)6.5%で成長し、16億6380万ドルに達するとVDC社は予測している。

それに対して、2006年の無線製品の世界市場は2億7150万ドルと、はるかに小さい。しかし、無線製品のいくつかの市場には高い成長率が予測され、CAGR9.8%で成長して、2011年に4億3270万ドルに達すると予測している。

調査対象製品の内、今後5年間に世界市場成長率が最も高いのは、本質安全の無線送信機で、1年あたり35%であると予測している。有線製品で成長率が高いのは、分散型/リモート I/Oの本質安全で、1年あたりの成長率は9%であるが、無線製品は配線の必要性を排除して、より分散配置できる。

無線の本質安全の送信機の使用は、特にリモートモニターによるタンクファーム(貯油施設)でのレベル測定などのように、費用対効果に優れている場合がある。さらに、これらの製品を使用すれば、変更と追加が容易であることもメリットである。

この調査によって、無線製品と有線製品では、販売の地理的な比重がかなり異なることがわかった。有線の本質安全の使用は、使いやすい危険保護の方法として、EMEA(欧州、中東、アフリカ)地域、特にヨーロッパで確立し、2006年の世界の有線製品の出荷数の大部分を占めた。それ以外は、アメリカ大陸とアジア太平洋地域の市場で、半々だった。



[調査レポート]
世界の本質安全装置市場調査 第3版: 第1巻 有線本質安全装置
(リンク »)

世界の本質安全装置市場調査 第3版: 第2巻 無線本質安全装置
(リンク »)

ベンチャーデベロップメント(VDC)社について
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このプレスリリースの付帯情報

本質安全装置 - 世界の有線/無線機器市場

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