SPSS、統合型マイニングプラットフォーム最新版「Clementine11」をリリース

パフォーマンス、統合性などを向上、データ準備ツール強化や7種類の新アルゴリズムも追加

エス・ピー・エス・エス株式会社

2007-08-08 09:15

 Predictive Analyticsを提唱するエス・ピー・エス・エス株式会社(以下 SPSS Japan、ホームページ: (リンク ») )は、統合型マイニングプラットフォームの新バージョン「Clementine11」の出荷を8月20日から開始することになりましたので、お知らせします。「Clementine11」は、大幅なパフォーマンス改善、統合性、拡張性、セキュリティの向上を図ったことに加え、高度な統計分析の実施と、より正確な分析結果の取得に向け、データ準備ツールの機能強化やデータ学習機能であるSLRM(Self-Learning Response Model)を含む7種類の新しいアルゴリズムの追加を行なっています。これらにより「Clementine11」は、導入組織に対して高いパフォーマンスと生産性を提供し、データマイニングの投資利益率を飛躍的に高めます。
 「Clementine11」から、より顧客のニーズに合わせた製品選択を実現するため製品構成を変更。Clementine Baseを基本モジュールとして、必要に応じ各オプションモジュールの追加が可能です。標準価格(税込)は、デスクトップ版の場合、1クライアントのフルオプションが210万円(税込)。クライアント・サーバー版の場合には、1CPUサーバ、1クライアントのフルオプションが735万(税込)から。SPSS Japanによる直販とビジネスパートナーの販売により、初年度200ユーザーの販売をめざします。

 「Clementine」は、多くのユーザーから統合型マイニングプラットフォームとして位置づけられており、「Clementine」単体でのデータマイニングはもとより、アンケートのフリーアンサーなどのテキストデータ、Webアクセスログデータ、サーベイ統合パッケージ「Dimensions」から得られるような調査データ、さらには、ほぼ全種類のデータベース、Microsoft Excelをはじめとする表計算ツール、統計解析ソフト「SPSS」、SASなど様々なフラットファイルのデータに対してアクセスまたは統合を実行する環境に置かれています。このような環境で扱うデータは、超膨大、かつ、テキストと数値が混在したものであり、高速性を含めたパフォーマンスの向上、分析作業の効率化、正確さが重要な課題となっていました。

 そこで「Clementine11」では、現在の機能を大幅に改良し、他のシステムやアーキテクチャとの統合性、相互運用性を高め、PMML 3.1をはじめとする業界標準のサポートを拡張したほか、高性能ハードウェアを効率よく活用できる並列処理を可能にするなどパフォーマンスの向上を実現しました。「Clementine」は、オープン性に優れ、様々なフラットファイルのデータに対し、簡単にアクセスまたは統合を実行できる環境を整えていますが、「Clementine11」では、そうした恵まれたデータ環境の中で分析に必要なアクセスや統合を負荷(処理速度)を気にすることなく実行できます。

 また、データ分析および結果の展開部分では、処理速度のみならず正確さが求められることから、より精緻な結果が確実に得られるようにするため、データ準備機能を大幅に強化しました。異常値や欠損値などデータ品質上の問題を一覧ビューで簡単に修正できるようにしたり、変換プロセスを効率化するため複数の変換プロセスをグラフ化して選択できるようになるなど、統計分析のためにデータを整理・変換する上でより効率的な手法を搭載しています。さらに、新グラフィックエンジンの搭載により高品質グラフが作成できるようになり、グラフ編集ツールを刷新することでグラフの体裁を管理できるようにしました。

 一方、新規のデータマイニング・アルゴリズムとしては、2 値の分類、ディシジョンリスト、SLRM、時系列分析、2 項ロジスティック回帰、判別分析、一般化線型モデル(GLM)を追加しています。これらにより、複数のモデルの構築・評価・選択を簡単に自動化したり、対話型のプロセスで、ビジネス知見を盛り込んだルールベースモデルを作成することができます。

 セキュリティ、プライバシー対策も充実させており、機密情報やメタデータを除外し、データを匿名様式に簡単に変換できるようにしたほか、セキュア・ソケット・レイヤー(SSL)による暗号化により機密情報の通信を保護するようになっています。

 なお、「Clementine11」の製品概要は、次のとおりです。

<「Clementine11」の製品概要>
■製品名:Clementine11
■標準価格(税込)
Clementine デスクトップ版(フルオプション)
・一般企業・官公庁 210万円(税込)~
・教育機関 42万円(税込)~
(Named User、テキストマイニングオプション、Webマイニングオプションを除く)
Clementineクライアント・サーバー版(フルオプション)
・一般企業・官公庁 735万円(税込)~
(1クライアント・1CPU、テキストマイニングオプション、Webマイニングオプションを除く)
■販売計画:初年度200ユーザー
■新しいデータマイニング・アルゴリズム
・2 値の分類:複数モデルの作成および評価を自動化
・ディシジョンリスト:マーケティングおよび顧客アプリケーション用の対話型ルール構築
・SLRM:漸次的学習を行うベイズモデル
・時系列分析:時系列予測モデルを作成し、自動的に選択
・2 項ロジスティック回帰
・判別分析
・一般化線型モデル(GLM)
■動作環境
□クライアント側
・OS:Windows XP / 2000
・対応プロセッサ:Intel(R) Pentium(R)互換機
・必要メモリ容量:512MB(1GB推奨)
・必要ディスク容量:300MB以上
□サーバ側
・OS:Windows 2000 / Server 2003Sun Solaris 8 / 9 / 9(64bit)/10(64bit)
HP-UX11iIBM AIX4.3.3 / AIX 5L Version5.1以上、OS/400
・対応プロセッサ:Windows:Intel(R) Pentium(R)互換機
Solaris:UltraSPARC II以上
HP-UX:PA-RISC processor and HP Workstation
AIX:PowerPC processor 233MHz以上、IBM RS/6000
OS/400:IBM iSeries Server
・必要メモリ容量:512MB RAM
・必要ディスク容量:128MB以上

<「Clementine」について>
「Clementine」はビジネスユーザーを対象とした世界初のデータマイニング・ワークベンチであり、ユーザーや業界アナリストから視覚的で素早いモデル作り環境を提供するトップデータマイニングツールであると賞賛されています。「Clementine」はデータマイニング市場のトップリーダーとしての地位を確立しており、そのユーザーは電子取引、通信、金融、小売、健康管理、政府、高等教育など様々な分野に及び、日本国内で700以上の組織が「Clementine」を使っています。
■主な適用分野
・利益率の高い顧客を特定
・売上やサービスの利用率を予測する
・類似グループに属する顧客や住民を識別する
・不正行為や不従順が予測されるケースを見抜く
・マーケットバスケット分析の実行により、同時購入されているプロダクトやサービスを見つける
・時間の経過に伴う購買パターンの変化および傾向を見出す
・その他、CRM、リスク分析、例外検出の目的を満たすためのタスクを実行するなど

<SPSSについて>
SPSS Inc.(NASDAQ - SPSS)はPredictive Analyticsソフトウェアおよびソリューション提供のリーディング・カンパニーです。Predictive Analyticsは現状および将来についての信頼できる結論を的確に描き出すように、データを戦略的で有効なアクションにつなげることを言います。民間企業、大学、公共機関など25万以上の団体がSPSSテクノロジーを活用し、増収、コスト削減、プロセス改善、不正の発見と防止などに取り組んでいます。Fortuneトップ1000にランクされる企業のうち95%以上がSPSSユーザーです。SPSSは1968年に設立され、米国イリノイ州シカゴに本社をおいています。
 詳しくはWebサイトをご覧ください。
SPSS Inc.: www.spss.com / SPSS Japan: www.spss.co.jp
以 上
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