「ACQULIA 2.0」は、プレイヤーGUIのボタンデザインを大きくし、配置を変更するなど大画面モニターでの視認性、操作性を高めたほか、WEBデザインとなじみやすい、ブラックフレームへとデザインを刷新しました。
『音声付き速度可変再生機能』(※2)、『ブックマーク機能』(※3)、『チャプタージャンプ機能』(※4)などの新機能やJavaScriptから利用できるAPIをACQULIAプレイヤーに搭載し、長尺コンテンツの視聴時などにおいて、ユーザの利便性を飛躍的に高めました。
同時に、『ネットワークマネジメントシステム』(※5)モジュールを新規開発し、エージェント機能により複数サーバの設置・管理が効率的に行えるようにし、『コンテンツマネジメントシステム』(※6)、『ロジカルコンテンツデータベース』(※7)の改良、さらには『ログ収集・分析オプションツール』(※8)の機能アップを行いました。
また、プロトコル(※9)の改良により、企業内、学校内など、ファイヤーウォール下での視聴環境に、より幅広く対応しました。
【製品および価格体系の改定】
製品ラインアップについては、「ACQULIA」のシリーズ・ブランドのもとで、VOD、LIVE、BOX等、用途別パッケージを提供します(SK/CKの区分は廃止)。各パッケージは、『ストリーミングサーバ』(※10)、『DRM』(※11)、『ロードバランシングサーバ』(※12)、『コンテンツマネジメントシステム』、『LIVEエンコーダ』(※13)等の各モジュール群と、『配信ライセンス(同時接続)数』(※14)との組み合わせによる構成とし、顧客がターゲットとする配信規模やセキュリティ設定に応じて、最適なモジュールをピックアップしてシステムをカスタマイズする製品体系に変更いたしました。
また、各サーバモジュールと配信ライセンス、ハードウェア(サーバ)をオールインワンにパッケージ化したアプライアンスサーバ「ACQULIA BOX」も、ホットスワップに対応するなどのバージョンアップを行いました。さらに、PC以外の端末への配信ニーズに応え、ACQULIA VODプレイヤーを実装した「ACQULIA STB」(セットトップボックス。受注生産)もご提供が可能です。
併せて、モジュール毎の価格と同時接続1ユーザあたりの単価を設定し、通常のライセンスだけでなく、使用期間や用途を限定した安価なライセンスを設定するなど、価格体系の全面改定も行いました。例えばエントリー用としてACQULIA VODシステムを1年間の期限付きライセンスで構成すれば、100万円以下の初期投資にて導入が可能となります。
導入時は最低限のシステム構成・費用で構築を行った後、例えばDRMモジュールを付加してセキュリティ強化を図ったり、ストリーミングサーバ、配信ライセンスを増設してクラスタシステムを構築するといった、システムの成長に合わせたスケールアップがしやすくなります。
【ACQULIAの基本機能】
ACQULIAは、最先端の動画圧縮規格『H.264』を採用し、安価なIAサーバ1台で最大500ストリーム(同時接続)を高画質・高レスポンスで配信できる、高性能ストリーミングソリューションです。
独自の配信技術により、映画のような長尺コンテンツでもバッファリングのストレスがなく、見たい場面を見たいときに呼び出す高度なシーク機能等、高レスポンスなストリーミングを提供します。
現在、多くの企業、自治体、教育機関等にご利用いただいています。
[ベーシックな特徴]
■ H.264 / MPEG-4 AVCビデオコーデック(H.264 Main Profile)採用
■ 低ビットレートでDVDクラスの高画質を実現 HD(ハイビジョン)コンテンツも対応
■ 一般的なIA(Intelアーキテクチャ)サーバ1台で、最大500ストリーム配信可能な高性能ソリューション
■ 最大32倍速の「早送り」・「巻き戻し」機能実装、字幕・音声多重にも対応
■ セキュリティ、管理面にも優れた、トータルなストリーミングソリューション
・ Http-Proxy / Firewall環境に対応
・ 暗号化によるコンテンツの著作権保護機能
・ 不正な視聴を防止するクレデンシャル(認証)機能
・ 配信サーバのトランザクションを分散するロードバランシング(負荷分散)機能
・ 配信サーバ、ロードバランシングサーバを監視する管理ツール
・ アクセス増加に合わせてスケールアップが容易な、同時接続数に応じたライセンス価格体系
■ 動画へのリンクボタン埋め込み、プレイリスト再生、コンテンツ配信期間制御が可能
■ 低遅延かつ一秒間30フレームでのリアルタイム配信ソリューション(LIVE)
【今後の展開】
ACQULIAは、これまで下記の通りバージョンアップを重ねてきましたが、今回のバージョンアップはこれらを集大成し、かつデザインイメージを刷新した、当社初のメジャーバージョンアップとなります。
<ACQULIA リリース経過>
・2006年 3月 ベーシックなVOD(SK、CK)、LIVEストリーミングソフトウェア、バージョン1.0リリース
・2006年 9月 アプライアンスサーバ、ACQULIA BOXリリース
・2006年11月 コンテンツの管理効率を向上し、プレイリスト制御、リンク埋め込み機能、リピート、CM飛ばし禁止等多彩なコンテンツ制御機能を搭載したバージョン1.5リリース
・2006年12月 Intel版Mac対応プレイヤーリリース
今後、サンストリームは、多様な動画ストリーミングの活用シーンを想定し、基本となるストリーミングサーバ他、ACQULIAの各モジュールのさらなる機能向上を継続して行っていくとともに、着実なマーケティングをもとに、エンドユーザまたは配信事業者の利便性をさらに高めるため、必要な機能の開発を積極的に行ってまいります。
【パッケージ価格例】
ACQULIA VOD/LIVEシステム (基本パッケージ+初年度配信ライセンス) 47.5万円~
ACQULIA BOX (基本パッケージ+初年度配信ライセンス) 97.5万円~
(あくまでパッケージ構成の例です。構成によって価格は異なります。価格はいずれも消費税は含んでおりません。)
【お問合せ先】
本リリースに関するお問合せ
株式会社サンストリーム お問合せ窓口 info@sanstream.co.jp
〒153-0042東京都目黒区青葉台3-1-18青葉台タワーアネックス4F(10/15に移転)
tel:03-5728-3965 fax:03-5728-3938
【関連リンク】
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ACQULIAプレイヤー ダウンロードページ (リンク »)
用語解説
【用語説明】
(※1) H.264(MPEG4 Part10/AVC):動画圧縮標準規格。ACQULIAではシーンチェンジ検知によるダイナミックキーフレーム機能を使用した高画質VBRエンコードが利用可能。
(※2) 音声付き速度可変再生機能:音声のトーンを変えずに、0.5~2.0倍(デフォルトでは0.5~1.5倍)まで10%単位で再生速度を変化させることができる機能。再生時間を短縮したり、スロー再生でじっくり視聴する等、e-Learning用途を想定。
(※3) ブックマーク機能:コンテンツの任意の場面を記憶し、次回アクセス時にその位置から再生できる機能。
(※4) チャプタージャンプ機能:スキップ・ジャンプボタンでプレイリストコンテンツをスキップできるようする機能。
(※5) ネットワークマネジメントシステム:NMS。サーバ管理者がネットワーク越しにストリーミングサーバを効率的に運用・管理するためのツール。
(※6) コンテンツマネジメントシステム:CMS。映像コンテンツのアップロードや配信期限管理、複数のサーバ上にあるコンテンツの一元管理などを実現するためのツール。
(※7) ロジカルコンテンツデータベース:LCDB。物理的コンテンツのメタ情報を一元管理し、複数コンテンツを指定したとおりに配信するプレイリストデータ、CMコンテンツの飛ばし見防止などの配信制御パラメータ、コンテンツに埋め込むハイパーリンクのURL、さらにコンテンツ毎の配信期間などを登録するデータベース。
(※8) ログ収集・分析オプションツール:配信ログを自動的に集計、分析し、グラフ化したレポートを管理者が閲覧できるツール。
(※9) プロトコル:TCP/IPベースで開発したストリーミングプロトコルおよびHTTPトンネリングプロトコル。
(※10) ストリーミングサーバ:コンテンツを配信するためのサーバモジュール。VOD向け、LIVE向けに分類される。
(※11) DRM:ユーザ認証を行うクレデンシャル(認証)サーバ、およびコンテンツの暗号化モジュール(エンクリプタ)。
(※12) ロードバランシングサーバ:LBS。ストリーミングサーバをクラスタ構成にした場合に必要な、負荷分散サーバ。
(※13) LIVEエンコーダ:カメラで撮影した動画をリアルタイムにエンコードし、サーバに伝送するためのアプリケーション。
(※14) 配信ライセンス(同時接続)数:ストリーミングサーバに対して、同時に接続可能な上限ユーザ数を設定し、その範囲内でストリーミングサーバを使用できるライセンス体系。
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