SPSS、統合型マイニングプラットフォーム最新版「Clementine12」の出荷開始

~収集されたデータが新鮮な間に分析、その結果を展開して現場に即座に反映~

エス・ピー・エス・エス株式会社

2008-05-13 16:00

 Predictive Analyticsを提唱するエス・ピー・エス・エス株式会社(以下 SPSS Japan、ホームページ: (リンク ») )は、統合型マイニングプラットフォームの新バージョン「Clementine12」の出荷を6月1日から開始することになりましたので、お知らせします。「Clementine12」は、新しい自動モデリング機能の搭載により問題解決に要する時間の短縮を図ったことに加え、より高精度で、優れた予測結果が得られるようにするためRFM、SVM、ベイジアンネットワーク、Cox回帰といった新しいアルゴリズムや分析手法を追加して、収集されたデータが新鮮な間に分析、その結果を展開し、現場で活用できるようにしたことを最大の特徴としています。また、サーベイ統合パッケージ「Dimensions」、拡張フレームワーク「CLEF」(Clementine Extension Framework)による外部ソフトウェアとの統合・相互運用性を強化しており、導入企業の既存システムを生かしながら最適な運用環境を構築できるようになっています。
 「Clementine」は、海外では、マーケティングキャンペーンのリターンが最大80%のコスト削減で10-20%の上昇、顧客関係管理や顧客サービスに関しては最大20%の売上増、最大25%の解約率の削減といった実績があり、また、リスクを最低限に抑えるための不正行為の検出とモデル分析、品質管理分析、資源配分計画のサポートなどで大きな評価を得ており、「Clementine12」は、こうした評価を日本でも実証することが大きな使命となります。
 「Clementine12」の標準価格(税込)は、デスクトップ版の場合、1クライアントのフルオプションが252万円(税込)。クライアント・サーバー版の場合には、1CPUサーバ、1クライアントのフルオプションが882万(税込)から。SPSS Japanによる直販とビジネスパートナーの販売により、初年度500ユーザーの販売をめざします。

 「Clementine」の主要な機能であるデータマイニングは、一般に、データ分析の精度をあげるためには多くの時間を要し、分析時間を短縮すると分析の精度が落ちるという相関関係がありますが、小売業をはじめとするデータマイニングの最先端のユーザー層では、短時間で高精度の分析を求める声がますます強まってきており、これに応えたものが「Clementine12」です。
 分析の時間と精度の相関を打破するために搭載された新しいノードが自動モデル分析「数値予測ノード」、「アンサンブルノード」です。「数値予測ノード」は、シングルステップで様々なモデルの構築・評価を行い、2値と数値結果の両方を予測する最適モデルを発見します。また、「アンサンブルノード」を使用することで、頻度・重み付け・誤分類コストなどを反映することが可能となり、自動モデル分析をより一層効率的に、高精度に行えるようになります。
 さらに、短時間で高精度な分析の実現に向けて、分析手法やアルゴリズムの拡充を図りました。新たに搭載された分析手法としては、優良顧客の特定する際に使用されるRFM分析、顧客の減少を正確に予測する生存分析のCox回帰分析、広範なデータセットの分析の際に用いられるSVM (Support Vector Machine:サポート ベクター マシーン)、より豊富な洞察に導くグラフィカルな確率モデルであるベイジアンネットワークモデルがあります。加えて、より正確な予測結果を得るため、RFM分析、Cox回帰分析などの新しい分析手法とデータマイニングやセグメテーション・アルゴリズム組み合わせて分析できるようになりました。これらの分析手法やアルゴリズムと併せ、層別抽出法やグループ抽出法といった高度なサンプリング手法、異なるアルゴリズムと技術手法のスコアを出力する傾向スコアも搭載しています。

 一方、高度な拡張性と統合性も「Clementine12」の特徴といえます。まず、「Clementine12」では、サーベイ統合パッケージ「Dimensions」との統合を強化しました。Dimensionsエクスポートノードを追加し、「Dimensions」のファイルデータに直接アクセスし、多重回答変数を読み込み、定義し、利用できるようにしました。もちろん、「Dimensions」に「Clementine12」のデータをエクスポートすることもできます。また、Clementine外部モジュール・インターフェイス(Clementine External Module Interface)に替わる拡張フレームワーク「CLEF」(別売)を使用することで外部ソフトウェアとClementineのより高度な統合性を実現、カスタムのアルゴリズムを容易に作成できるようになりました。

 また、最新バージョン「Clementine12」は、5月13日から東京ビッグサイトにて開催される「第13回データウェアハウス&CRM EXPO」に出展を行います。エス・ピー・エス・エス株式会社の小間位置は、東12-24。「予測分析が可能にする新たなCRMソリューション」をテーマに、今回リリースする「Clementine12」をはじめ、エス・ピー・エス・エス株式会社が提供する全ての製品を展示いたします。

 なお、「Clementine12」の製品概要は、次のとおりです。
以 上

<「Clementine12」の製品概要>
■製品名:Clementine12
■標準価格(税込)
Clementine デスクトップ版(フルオプション)
・一般企業・官公庁:252万円(税込)~
・教育機関:50.4万円(税込)~
(Named User、テキストマイニングオプション、Webマイニングオプションを除く)
Clementineクライアント・サーバー版(フルオプション)
・一般企業・官公庁:882万円(税込)~
(1クライアント・1CPU、テキストマイニングオプション、Webマイニングオプションを除く)
■販売計画:初年度500ユーザー
■主な新機能
・自動モデリング分析:新しい数値予測ノードは、数値結果をもつ大量の異なるモデルを、自動的に作成、評価します。
・改善したスコア分析:新しいアンサンブルノードは複数の予測モデルの予測を自動的に一体化します。通常は精度の向上につなげます。
・新しいアルゴリズム: RFM(最新購買日、購買頻度、累計購買金額)、SVM (Support Vector Machine:サポート ベクター マシーン)、ベイジアン ネットワーク、Cox回帰。
・変数重要度グラフ:結果を予測するClementineのすべてのアルゴリズムが各変数の相対的重要度を表示するようになりました。
・拡張された視覚化機能:新しいグラフボードノードは、多様な新しい図表を提供します。また、図表選択を支援するスマート機能付き。
・新しいカスタムテーブルノード:“ピボットテーブル” (Clementine内SPSS Tables)に似た図式設計ツールを用いて複雑なテーブルの作成と入れ子化します。
・高度なサンプリング:クラスタ化したサンプルと層化したサンプルを含むように、Sampleノードを改善。
・Clementine ServerのSQL生成機能を拡張:より複雑なDistinctおよびSample ノードを含めることができるようになりました。
・Dimensionsとの統合:SPSS Dimensions製品の調査データのClementineへの統合性を強化。新しいDimensionsエクスポートノードを追加し、多重回答変数を読み込み、定義、利用できるようにしました。
・新しいClementine Extension Framework(CLEF):この拡張フレームワークは、サードパーティやパートナーによる外部ソフトウェアのClementineへの統合を可能にします。
■製品構成
「Clementine」は、「Clementine11」から、顧客のニーズに合ったマイニング環境が構築できるようにするため製品構成をClementine Baseを基本モジュール、オプションモジュールに変更しています。
・Clementine Base:基本モジュール
・Clementine Solution Publisher:モデルのスコア分析を遠隔操作で、バッチまたはリアルタイムで実施するためのアドオン。
・Predictive Enterprise Services:モデルとストリームを全社的に管理/再利用するためのレポジトリと管理ツール。
・Text Mining for Clementine:テキスト/非構造データから主要なコンセプト/文脈をすば やく抽出するための言語学ベースの技術。
・Web Mining for Clementine:生のウェブデータを分析に適したビジネスイベントに変換
・Predictive Applications:リアルタイムのスコア分析を行うClementine Predictive ModelsやCampaign Optimizationを実行。
■動作環境
・クライアント側
OS:Windows Vista/XP / 2000
対応プロセッサ:Intel(R) Pentium(R)互換機
必要メモリ容量:1GB以上(2GB以上推奨)
必要ディスク容量:1GB以上

・サーバ側
OS:Windows Server 2003
Sun Solaris 8, 9,10
HP-UX 11.23 , HP-UX 11.i V3 , HP-UX 11.31
IBM AIX 5L versions 5.2 または 5.3 , OS/400
Red Hat Enterprise Linux ES4 または 5
必要メモリ容量:4GBRAM
必要ディスク容量:1GB以上

<「Clementine」について>
「Clementine」はビジネスユーザーを対象とした世界初のデータマイニング・ワークベンチであり、ユーザーや業界アナリストから視覚的で素早いモデル作り環境を提供するトップデータマイニングツールであると賞賛されています。「Clementine」はデータマイニング市場のトップリーダーとしての地位を確立しており、そのユーザーは電子取引、通信、金融、小売、健康管理、政府、高等教育など様々な分野に及び、日本国内で750以上の組織が「Clementine」を使っています。
■主な適用分野
・利益率の高い顧客を特定
・売上やサービスの利用率の予測
・類似グループに属する顧客や住民の識別
・不正行為の予測
・マーケットバスケット分析の実行による併買製品やサービスの発見
・時間経過に伴う購買パターンの変化および傾向の発見
・CRM分析、リスク分析
・需要予測分析など
・過去の雇用業務を理解して、雇用プロセスを効率化
・医学的な証拠に基づいて適当な処置を提案する
・地域、価格、および顧客の特長などのどの変数が売り上げに関連しているかを識別
・製品の製造行程からのデータを分析して、製品の欠陥を識別する変数を決定
など

<SPSSについて>
SPSS Inc. (Nasdaq: SPSS - News)は、Predictive Analyticsソフトウェアおよびソリューションを提供でマーケットをリードするグローバル企業。SPSSのPredictive Analyticsのテクノロジーは、組織が日々の意思決定に必要とする将来の予測を可能にすることで、ビジネスプロセスを改善します。日々の業務にPredictive Analyticsを取り込むことで、組織はPredictive Enterprise~ビジネス目標に向けて適切な方向付け、意思決定の自動化により、重要な競争優位を得る企業~になることができます。25万以上の団体(官公庁、公共機関、教育機関、企業)が、増収、コスト削減、不正防止/検知などにSPSSのテクノロジーを活用しています。1968年設立、本社は米国イリノイ州シカゴ。
 詳しくはWebサイトをご覧ください。
 SPSS Inc.: www.spss.com / SPSS Japan: www.spss.co.jp
以 上
本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

【企業の皆様へ】企業情報を掲載・登録するには?

御社の企業情報・プレスリリース・イベント情報・製品情報などを登録するには、企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。

ZDNET Japan クイックポール

マイナンバーカードの利用状況を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]