今回の通話品質テストでは、アジルフォンサービスはIP電話の総合音声伝送品質を表すR値が全てのテスト地点で90以上となりました。R値はIP電話の品質を機械的に測定した客観的な値であり、ラウドネスや室内の騒音、遅延、エコー、雑音の大きさなど全部で18個のパラメータが関係します。総務省ではこのR値が50以上という条件を満たしたIP電話サービスについて、「050」の番号を割り振るようにしています。また、MOS値は通話品質を評価する主観的手法であり、電話機からの音を聞いて5段階で評価するものです。今回のテストではR値をMOS値に換算した場合の値は4.0~4.3の範囲となり、アジルフォンのサービスが優れた音声品質を持つことが確認されたことになります。
インターネット電話はベストエフォート型のサービス※4であるインターネットをベースにしているため、安定したサービス品質の確保は約束されません。しかし、特に企業では業務を行う上でブロードバンドの利用が必須となっており、インターネットベースの音声サービスでも優れた品質を提供できるようになっています。
用語解説
※1:R値
電話の通話品質を評価する客観的手法で、ネットワークや端末の品質パラメータを入力したときに"E-model"によって計算される品質尺度になります。数値が高いほど、通話品質が優れています。
※2:MOS値
電話の通話品質を評価する主観的手法で、被験者が感じる品質を5段階で評価した結果の平均値で表します。数値が高いほど、通話品質が優れています。
※3:VoIP(Voice over Internet Protocol)
インターネットなどのTCP/IPネットワークを使って音声データを送受信するための技術で、社内LANを使った内線電話やインターネット電話などに応用されています。
※4:ベストエフォート型のサービス
通信品質非保証通信のことで、最善の努力はするが、必ずしも十分な品質を保証しないサービスになります。
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