米国の調査会社Venture Development Corporation(VDC)が発行した報告書「Embedded/Real-time and Mobile Application Operating Systems」によると、組み込みソフトウェアのコードベースが今後毎年およそ9%ずつ増えていく見通しです。コードのサイズが大きいからといって、必ずしもシステムの機能が複雑であるとは限りません。優れたコーディング手法やシステムリソースの効率的な利用によって、コードベースを小さくすることも可能だからです。しかしこのデータが、システムの複雑化に伴って1回のプロジェクトで作成されるソフトウェアのコードも増えるという見解を裏付けていることも事実です。
VDCは、システムの複雑化とコードベース全体の規模との間にある相関関係を指摘したうえで、市販のOSやオープンソースのOSを利用したプロジェクトが、今後増加すると見られている組み込みソフトウェアコードベースの大半を占めるとの見通しを示しています。またVDCの調査からは、市販のOSやオープンソースOS、自社開発のOSを使ったプロジェクトはもちろん、正式なOS(対象となるシステムで稼動する)を使わないようなプロジェクトに従事している技術者たちも、今後、組み込みシステムを設計する際にはこれまでよりもはるかに多いソフトウェアコードを使うようになると考えていることが明らかになっています。同報告書のデータによると、1回のプロジェクトで使用されるコードの行数の伸び率は昨年よりも小さくなる見通しです。しかし組み込みシステムの技術者たちは、今後行われるプロジェクトで使用されるソフトウェアコードの行数について、平均で20%以上の増加を見込んでいます。
【 英文市場調査報告書 】EMBEDDED SOFTWARE 2008 MARKET INTELLIGENCE SERVICE TRACK 01 - VOLUME 03: EMBEDDED/REAL-TIME AND MOBILE APPLICATION OPERATING SYSTEMS組込みソフトウェア市場情報プログラム(2008)トラック1:第3巻:組込み/リアルタイム、モバイルアプリケーションOS (リンク ») Development Corporation出版日2008/07
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