アクテル、宇宙向けフラッシュ・ベースFPGAを発表

~宇宙システム設計をシンプルにする低消費電力でリプログラマブルなRT ProASIC3デバイスを提供~

アクテルジャパン株式会社

2008-10-09 11:00

アクテル(米国カリフォルニア州マウンテンビュー、日本法人:アクテルジャパン株式会社、東京都渋谷区)は本日、業界初の宇宙飛行アプリケーション向け耐放射線性フラッシュ・ベースFPGAを発表しました。
これは、アクテルの航空宇宙設計者のニーズを満たす革新的なシリコン・ソリューションの継続的な提供の一環です。新しい低消費電力のRT ProASIC<R>3デバイスは、リプログラミングが可能なことから、プロトタイピングをシンプルにし、ハードウェアのタイミング検証を容易にする一方、放射線により誘発されるコンフィギュレーション・アップセットに対して重要な耐性を提供します。この発表と同時に本日発表された新しいRTAX-DSPソリューション(「アクテル、宇宙向けFPGA「RTAX 」に最新のDSP機能を追加」 (リンク ») )との組み合わせにより、アクテルの業界をリードする宇宙飛行製品の範囲はますます広がります。また、設計者には、次世代の宇宙飛行システムの設計に必要な信頼性の高い柔軟なソリューションが提供されることになります。


アクテルのProASIC<R>3アーキテクチャに基づいた、新しい耐放射線性フラッシュ・ベースの60万ゲートのRT3PE600Lおよび300万ゲートのRT3PE3000Lは、1.2~1.5Vまでの範囲の電源をサポートします。これにより、設計者は、消費電力とパフォーマンス間の最適なバランスを選択できます。消費電力が高ければ、より大きく重い電源が必要となるため、宇宙飛行システムにおける消費電力の最小化は非常に重要です。宇宙船では、放熱を管理するために、大きくて重い機械的なインフラが必要となります。増大するサイズと重量はより高い打ち上げ費用の原因となるため、設計者がこれらの要因を注意深く監視することが重要です。

アクテルの高信頼性製品担当マーケティング・ディレクター、
Ken O&#039;Neillのコメント
「リプログラマブルなFPGAにより、航空宇宙設計者は、容易なプロトタイピングができる様になり、複雑な宇宙システムに対して早期にハードウェアのタイミング検証を実行できます。ただし、すべてのリプログラマブルな宇宙グレードのデバイスが、放射線により誘発されるコンフィギュレーション・アップセットに対する耐性を提供するわけではなく、製品によってはリスク、コスト、設計の複雑性、サイズおよび重量の増大を必ずしも避けられるとは限りません。アクテルのリプログラマブルなフラッシュ・ベースのRT ProASIC3デバイスが使用可能になることで、航空宇宙設計者は、彼らが求めていた柔軟性を手に入れると共に、宇宙でのSRAMベースのソリューションに必要となる面倒なトリプルチップによる冗長化も不要になります。」
アクテルは、高信頼性が要求される宇宙アプリケーション向けFPGAのリーディング・プロバイダです。この10年間に、アクテルのFPGAは、GPS、Mars Reconnaissance Orbiter、
Mars Explorer Rovers 1、2 (SpiritとOpportunity)、など100回を超える打ち上げと300基を超す人工衛星・宇宙機に搭載されています。

価格と出荷時期
RT ProASIC3デバイスのMIL-STD 883クラスB規格をめざす厳しいテストは、現在進行中で、2009年上旬に完了する予定です。RT3PE600Lは、484ピンのCCGA(セラミック・コラム・グリッド・アレイ)およびLGA(ランド・グリッド・アレイ)パッケージで、RT3PE3000Lは484ピンおよび896ピンのCCGAおよびLGAパッケージで提供される予定です。価格と出荷時期についての詳細は、アクテルの正規代理店までお問い合わせ下さい。

アクテルについて
アクテルは低消費電力とミックスド・シグナルFPGAのリーダーで、システムならびに電力管理の広範囲にわたる製品群を提供しています。アクテルは、電力が課題(=Power Matters)だと考えています。
詳しい情報はウェブサイトjp.actel.comをご覧下さい。

このプレスリリースの付帯情報

RT-ProASIC3

用語解説

※ Actelの名称とロゴおよびProASICはActel Corporationの登録商標です。その他の全ての商標とサービスマークは、それぞれの企業・団体に所有権が帰属します。

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