WM7110及び、WM7120は、2007年1月のウォルフソンのOligon社買収によって実現された最初の成果であり、ウォルフソンのAudioPlusTM True Micsテクノロジの初めて実装する製品です。ウォルフソンのテクノロジは、当社のユニークなMEMSトランスデューサーIPをベースとし、標準CMOSファウンドリを使用しています。当社は、これにより信頼性と生産能力の拡張性の強化が可能になるため、最終顧客にコスト面と柔軟性でのメリットを提供することができます。MEMSマイクは、表面実装リフロー・ソルダリング技術の使用温度に対応し、自動ピック・アンド・プレース・テクノロジとの併用も可能です。その結果、マイクの手動取付けの手間を省き、組み立ての時間とコストを同時に削減します。
コンパクト・サイズのWM7110(パッケージサイズ:4.72×3.76×1.25mm)と超コンパクト・サイズのWM7120(パッケージサイズ:3.76×2.95×1.10mm)の両デバイスは、消費電流が150µA(typical値)であるため、携帯電話、ポータブル・メディア・プレーヤ、デジタル・スチル・カメラ、ビデオ・カメラ、ナビゲーション・デバイス、ノイズ・キャンセレーション機能付きヘッドフォンなどのポータブル・アプリケーションでの使用に理想的です。両デバイスは、62dBの優れたS/N比(Aウエイト)性能を可能にすることで、マイクのノイズ・フロアを低減し、クリスタルクリアなサウンド・キャプチャを高いコスト効率で提供します。両デバイスは、低THD(100dB SPLで最高0.5%)、卓越したリニアリティとフラットな位相応答性能も備えています。
WM7110EとWM7120Eは、±1dBの厳しい感度公差を可能にする業界初のMEMSシリコン・マイクとして、マルチ・マイク設計の従来の図式を一新し、革新的な新しいアプリケーションを高いコスト効率で実現させます。±1dBの厳しい感度公差は、コストのかかる生産ライン検査や校正ソフトウェア・アルゴリズムを不要とするだけでなく、ビームステアリング向けのマイク製品群の設計で極めて重要となる、マイクの適合性を向上させます。またノイズ・キャンセレーションの設計も、より適合性の高いマイクを使用することにより、大幅に向上させることができます。
ウォルフソン社、CTO、ピーター・フリス(Peter Frith)談
「超コンパクト・サイズの新型True Mics MEMSシリコン・マイクは、ウォルフソンの高品質なサウンド録音機能を広範なコンシューマ・アプリケーションで可能にします。当社独自のCMOS/MEMSメンブレイン・テクノロジと±1dBの感度公差を利用することで、OEM/ODMメーカの皆様は革新的なマルチ・マイクのアプリケーションを高いコスト効率で導入できます」
また、ウォルフソンのAudioPlusTM 戦略の一環として、今回の新型シリコン・マイクは、ウォルフソンのEnhanced Soundwareアクティブ・ノイズ・キャンセレーション・テクノロジを含む当社の他のあらゆるオーディオ製品と完全な互換性を有しています。マイク製品を同社の製品ラインに加えることで、ウォルフソンはオーディオ・シグナル・チェーンにおいて、更に多くのコンポーネントを提供します。
入手性
WM7110とWM7110Eは11月にサンプル出荷予定、WM7120とWM7120Eは12月に発売予定です。
Wolfson Microelectronics について
Wolfson Microelectronics plc(ロンドン証券取引所 略号:WLF.L)は、デジタル民生用電子機器向けに
最先端ミックスド・シグナル半導体を開発しているリーディング・サプライヤーです。Wolfsonのデバイスは、オーディオおよびイメージング技術に優れており携帯電話、MP3プレーヤー、液晶テレビなど、世界中の数多くの高性能製品に採用されています。 今後も、Wolfsonではデジタル製品でのイメージング技術、サウンド再生の場面で、より高性能な製品を提供してまいります。Wolfsonの本社は英国エジンバラにあり、米国、日本、中国、台湾、韓国、シンガポール、インドに販売および開発拠点を展開しています。当社に関する詳細は、www.wolfsonmicro.jp をご参照ください。
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