Gartner社の2008年9月の調査によると、2008年の半導体の電子医療機器市場はおよそ34億2,000万ドルと見込まれています。この数値は2012年までに44億8,000万ドルに達すると予想されており、うち3億2,300万ドルはFPGAが占めると考えられています。
アクテルの製品マーケティングおよびビジネス開発担当副社長、Rich Kapustaのコメント
「現在、医療機器メーカーは、全システムを手のひらサイズまたはそれより小さいサイズの携帯ユニットに移行し始めています。そのため、電池の仕様を満たし、設計領域を削減し、動作の信頼性を確保し、放熱量を最小化するための高い統合レベル、低消費電力、省スペース、および高信頼性が要求されています。アクテルのミックスド・シグナルFusionと低消費電力IGLOO FPGAはこれらの条件を満たしており、設計者が次世代の医療アプリケーションを設計する際の代替案を提供します。」
在宅使用の検査およびモニタリング装置
医療は在宅で使用できるアプリケーションへと移行しています。在宅用注入ポンプ、呼吸器治療製品、および血糖、コレステロール、血圧モニターなどの携帯型装置のほとんどが電池式であるため、運用時の消費電力が少ないこと、小型であること、および高い信頼性が要求されます。これまでにない統合性を備えていることから、アクテルのワンチップのミックスド・シグナルFusion FPGAで、装置の電源オン/オフ機能からデータ・ログ取得および温度検知に至る在宅使用の検査・モニタリング装置などのシステム、電源および温度の管理をすることが可能になります。在宅使用の装置では低消費電力および長電池寿命が要求されるため、超低消費電力のFlash*Freezeモードを備えたアクテルの機能豊富な5μW IGLOO FPGAは、競合するプログラマブル・ソリューションに比べて1,700分の1の電力消費を提供することが可能です。例えば、インスリンポンプの場合は、アクテルの超低消費電力IGLOO FPGAをヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)、ディスプレイ、ストレージおよび通信制御からマイクロコントローラ機能など、追加のグルーロジックや複数の機能をワンチップに取り込むことができるため、部材費・基板スペース・消費電力・コストを削減できます。
臨床機器
診断研究用装置、薬物送達システム、自動式体外式除細動器(AED)、および血液透析器などの多くの臨床アプリケーションに、ミックスド・シグナルFPGAが提供する統合性と機能を活かすことができます。例えば、ロボット外科手術システムの場合、アクテルのミックスド・シグナルFusion FPGAによって、システム管理や制御機能が可能になります。また組み込みフラッシュを活用したデータ・ロギング、アナログ・クアッドを活用したADC、温度、および電圧の検知が可能です。
アクテルの低消費電力フラッシュベースFPGAは、多様な集積度、パフォーマンス、および機能を備えているため、臨床装置アプリケーションにも適しています。昨年、中国で医療装置の製造・開発をリードするMindray Medicalが携帯患者モニタリングシステムにアクテルのフラッシュベースProASIC3 FPGAを採用しました。採用の決定理由はFPGAが超低消費電力、パフォーマンス、信頼性および優れたセキュリティ性を備えていることでした。
映像アプリケーション
医療映像アプリケーションには、未だ診察室に固定されているものもありますが、携帯型超音波映像システムは携帯化の流れがますます強くなっています。その結果、これらのアプリケーションは電池寿命の長期化を必要とするだけでなく、高性能コンピューティングおよび効率的なメモリー・アクセスも必要とします。携帯映像アプリケーションへの低消費電力、信頼性およびパッケージの小型化が一層重視される中で、アクテルの超低消費電力IGLOO FPGAは、次世代携帯映像装置の電源およびリセット管理機能を操作し、電力の節約と電池寿命の長期化を実現するために採用されました。
アクテルについて
アクテルは低消費電力とミックスド・シグナルFPGAのリーダーで、システムならびに電力管理の広範囲にわたる製品群を提供しています。アクテルは、電力が課題(=Power Matters)だと考えています。詳しい情報はウェブサイトjp.actel.comをご覧下さい。
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用語解説
※ Actelの名称とロゴおよびActel Fusion、Actel IGLOO、Actel ProASIC3はActel Corporationの商標です。その他の全ての商標とサービスマークは、それぞれの企業・団体に所有権が帰属します。
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