協和工業、Pro/ENGINEER(R)を活用し、金型3次元設計を内製化したシステムを確立

Pro/ENGINEERのノウハウを活かし、トータルな精密プレス加工ソリューションの提供を目指す

PTCジャパン株式会社

2009-09-15 00:00

【2009年9月15日】PTC(本社:米国マサチューセッツ州、Nasdaq: PMTC、会長 兼CEO:リチャード・ハリソン)の日本法人であるPTCジャパン株式会社(本社:東京都新宿区)は、自動車部品の製造分野を中心に半世紀近く実績を積み重ねてきた総合プレスメーカー、協和工業が、Pro/ENGINEERを活用した金型設計開発システムにより、仕様確認、金型設計、プレス加工、サブモジュール化までをワンストップで実行できる一気通貫体制を確立したことを発表しました。
協和工業は1964年の創業以来の精密プレス技術を核に、「ものづくり」の精神にこだわり、自動車部品や産業機械用部品の製造分野を中心に業界を牽引してきました。同社は当時主流であった外注委託の2次元CAD設計による金型製作の短納期化とコスト削減は困難であると判断したことから、1996年に金型製作の内製化へと方向転換するため、業界で最も早くPro/ENGINEERを導入しました。


Pro/ENGINEERを活用することで、同社の金型設計部門では、3次元データを直観的かつ視覚的に捉えることができ、短い習得時間で設計、製作から品質管理までの全行程を一人で完結することが可能になりました。現在では顧客からの要求に合わせ、全行程を一人で行うセル生産手法と、設計製作チームによる集中的な生産手法など複数の手法を確立することができました。


また、Pro/ENGINEERによる図面レスの設計開発システムにより、急な設計変更にも即応できる短期設計開発が可能となり、高品質・短納期の金型製作システムを整備することができました。このシステムにより、最大で45.1%の短納期化および最大で49.4%のコスト削減を実現することができました。他にも、取引先で仕様や設計内容の打ち合わせにPro/ENGINEERを活用したソリューション営業が可能になったことで、仕様の打ち合わせ段階から金型製作、プレス加工、サブモジュール化までをワンストップで応える協和工業オリジナルの一気通貫体制を確立しました。


昨年導入したロボットラインでは、Pro/ENGINEERを使用することで、設備とジグ・アームの位置関係及び干渉のチェックを行うことが可能になり、調整時間が短縮されました。また、上流工程の解析分野へのアプローチとして、解析データを直接Pro/ENGINEERに落とし込むことにより、「しわ」や「スプリングバック」を金型設計に反映させる事ができます。


Pro/ENGINEERの操作性の良さやパラメトリック設計ソリューションとしての強み、CADデータの軽さ、およびデータ自体の互換性・汎用性の高さ等の特長が、協和工業の市場競争力を高め、顧客への提案力を向上させてきた大きな要因となっています。


協和工業の取締役 技術営業本部長の諸橋 良尚氏は、次のように述べています。「Pro/ENGINEERにより、現在では営業部門との協業体制を敷くことができました。また、軸である金型設計においても、より上流工程の解析分野へのアプローチを開始し、新規のロボットラインでも3次元CADデータの活用を予定しています。当社の将来的な展望として、海外の顧客や取引先との時間と距離を乗り越えた取り組みについても、Pro/ENGINEERを活用できると確信しています」


PTCジャパン パートナー事業本部バイスプレジデントのクリストファー・ランメル(Christopher Rummel)は、「短納期とコストダウンが要求される金型製造分野において、協和工業社が市場での競争優位性を保持するために確立した独自の3次元設計内製化システムに、PTCのPro/ENGINEERが活用されたことを大変光栄に思います。PTCは、今後も企業の技術開発をサポートし、拡張性の高い3次元CADソリューションを提供していきます」と述べています。


協和工業は、PTCの販売代理店である株式会社日立システムアンドサービスを通じてPTCのソリューションを導入しています。


* Pro/ENGINEERのスクリーンショットは、以下URLにてご参照いただけます。

■上流工程の解析分野へのアプローチ、新規ロボットラインでの3次元CADデータの活用
(リンク »)

■「しわの発生」と「スプリングバック」
(リンク »)



【協和工業株式会社について】
協和工業は、1964年創業の精密プレス加工の専門メーカーで、金型設計分野におけるリーディングカンパニー。自動車用、産業機械用部品の開発支援企業として、先進的な金型設計開発を生かした技術提案型のサービスを展開。2次元CAD設計が主流の時代に早くから3次元CAD/CAMを導入し、短納期かつ高品質の精密プレス加工ソリューションを顧客に提供しています。
Webサイト: (リンク »)


【PTCのSMB向けソリューションについて】
PTCの中堅・中小規模企業(SMB)向けソリューションは、低価格でご提供する、使いやすく拡張性の高い製造業向け3次元CAD/CAM/CAEソリューションです。また、製品データ管理およびコラボレーション(協業)の領域でのSMB特有の要件に対応する製品ライフサイクル管理(PLM)ソリューションもご提供しています。PTCは現在320社の代理店を通じて41ヵ国、35,000社におよぶ中堅・中小規模企業のお客様にソリューションをご提供しています。


【PTCについて】
米国マサチューセッツ州に本社を置くPTC(Nasdaq: PMTC)は、製品開発におけるグローバル化、市場投入時間の短縮、業務効率の追求など、製造業における企業の個々の課題に対応するソフトウェアとサービスを提供しています。重工業、電子・ハイテク、航空宇宙・防衛、自動車、消費財、医療産業においてPTCのCADソフトウェア、コンテンツ管理およびプロセス管理ソリューションを活用することにより、企業は主要な経営目標の達成ならびに顧客ニーズと業界法令基準双方に適合する革新的な製品開発の実現を可能にしています。


【PTCジャパンについて】
米PTCの日本法人(本社:東京都新宿区)。PLMソリューション製品群「Windchill」、コラボレーション環境に対応した機械系高機能3次元CAD/CAM/CAE「Pro/ENGINEER」、エクスプリシットモデリング/データ管理ソフトウェア「CoCreate」、製品情報提供ソリューション「Arbortext」、技術計算/ドキュメント化支援ソフトウェア「Mathcad」、データ・ビジュアライゼーション・ソフトウェア「ProductView」を販売、併せて製品開発業務プロセス改革コンサルティング、製品教育サービスを提供。1992年3月設立。国内5事業拠点。
Webサイト: (リンク »)


* PTCの社名、ロゴマークおよびPro/ENGINEER、Windchill、CoCreate、Arbortext、Mathcad、ProductViewなどすべてのPTC製品の名称およびロゴマークは、PTC(米国および他国の子会社を含む)の商標または登録商標です。その他、記載している会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
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