アイドックは今後発展が見込まれるEPUB形式の電子書籍向けの著作権管理(DRM)システム「KeyringEPUB」を開発。提携する国内外のEPUBビュアーメーカーへの呼びかけを始めた。

アイドック株式会社

From: valuepress

2010-04-08 09:00

デジタルコンテンツの著作権管理(DRM)ソリューションを開発・販売するアイドック株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:成井秀樹 以下、アイドック)は、電子書籍リーダー向けに、EPUB形式の電子書籍の著作権管理システム「KeyringEPUB」を開発していることを発表しました。また同時に、「KeyringEPUB」が、株式会社スピニングワークス社(本社:東京都港区、代表取締役:白形洋一 以下、スピニングワークス)のソーシャルリーディングサービス「Qlippy」がアップル社製iPadに提供するEPUBビュアーに搭載されることを発表しました。

■製品の概要
「KeyringEPUB」はEPUB形式の電子書籍を暗号化し電子書籍端末のEPUBビュアーに組み込まれたモジュールで復号することでEPUBコンテンツを複製や二次利用から守ります。基本的なDRMの仕組みは定評のあるKeyringPDFやKeyringFLASHと同じで、アイドックが提供するKeyring.netライセンスサーバーがコンテンツの閲覧の許諾を管理します。KeyringPDFやKeyringFLASHの場合はPCでの閲覧ビュアーとして業界標準のAdobe社のものに対応していましたが、EPUBのビュアーは業界標準というものがないため、アイドックではKeyringEPUBを採用する国内外のEPUBビュアーの開発会社に提携を呼びかけています。

■開発の背景
EPUB(イーパブ)とは米国の電子書籍標準化団体の1つであるInternational Digital Publishing Forum(IDPF)が普及促進するオープンな電子書籍ファイルフォーマットです。EPUBはXMLベースのシンプルでオープンな仕様のため、ほとんどの電子書籍ハードウェアや電子書籍サービスがその対応を表明しています。EPUBはHTMLやWebブラウザーのオープン性を保持しつつ、電子書籍端末やネットブックなどでオフラインでも読書が継続できるようにダウンロード配信を前提にパッケージ化された、XHTMLのサブセット的な規格です。EPUBではベンダー依存を無くし、誰でも簡単に自分の作品をEPUB形式で提供したり、関連アプリケーションを開発できるように規格化が進められています。
電子書籍先進国となったアメリカでは、Apple、Google、Barnes&Noble、Sonyなど有力なベンダーはすべてEPUBの採用を決めています。また最大手のAmazonも現在は独自フォーマットを使っていますが、EPUBを採用するのは時間の問題と見られています。日本では縦書きやルビなどの特殊事情もあり出版社からはまだ本格的なEPUBコンテンツが発売されていませんが、これもいずれ解決されて日本語EPUBコンテンツが主要フォーマットの一つになるとアイドックでは見ています。

■「KeyringEPUB」のしくみ
「KeyringEPUB」は、EPUB形式の電子コンテンツ(書籍、コミック、小説、雑誌、新聞など)の二次利用や再配布を防止するSaaS※型DRMソリューションです。アイドックでは「KeyringEPUB」を、あらゆる電子端末に組み込むための開発キットとして電子書籍端末を開発するハードウェアメーカーやEPUBビュアーメーカへのOEM提供します。
KeyringEPUBではEPUBの仕様(OCF1.0)に従い、DRM情報を入れるXMLのコンテナとして、「META-INF/rights.xml」を ルートレベルのフォルダーに置きます。
※Software-as-a-Service: コンピュータ・システムで使うソフトをインターネットを通じて貸し出すサービスのこと。ユーザーは必要な機能だけを必要なときに利用でき、利用した分だけの料金を支払う。

■主な対象ユーザー
電子書籍リーダーほか、携帯端末の開発メーカーなど

■「KEYRING.NETTM」について (リンク »)
コンテンツ流通の基盤技術として、デジタル著作権管理(DRM)を提供するソリューションブランド。PDF, Flashなどのオープンフォーマットによるコンテンツ販売に必要なDRM機能をSaaS(Software-as-a-Service)で提供する。ユーザーの使いやすさに配慮した設計で、コンテンツの購入意欲を削ぐことなく安全なコンテンツ配信ができることが特徴。PDFコンテンツ分野では2005年以来、70社以上の実績があり、実質的な業界標準ソリューションとなっている。

■アイドック株式会社 概要 (リンク »)
商号: アイドック株式会社
代表者: 代表取締役 成井 秀樹
設立年月日: 1999年7月
資本金: 3,000万円
本社所在地: 東京都品川区西五反田7-13-6 SDI五反田ビル10F (〒141-0031)
主な業務内容: デジタルコンテンツ向け著作権管理システムの開発と販売及びSaaSによる提供
主要取引先: キヤノン株式会社、シャープ株式会社、セイコーエプソン株式会社、ソニー株式会社、日本電気株式会社、富士通フロンテック株式会社、株式会社パピレス、株式会社インプレスジャパン、株式会社ビットウェイ、アスペクトデジタルメディア株式会社ほか
KEYRING.NET導入サイト: 70サイト以上

■「Qlippy」について (リンク »)
スピニングワークスは日本発のベンチャーで、電子書籍をソーシャルにするサービスとして「Qlippy」(クリッピー)の提供を計画しています。「Qlippy」はiPad用EPUBビュアーとウェブサイトから成り、電子書籍を読む機能、読んでいる雑誌や書籍の好きな写真や文章をクリッピング(切り抜き)して保存や他のユーザと共有ができる機能、文章単位で他のユーザとのコメントを表示させながら書籍を読めることでユーザ間のソーシャルな関係を深めることができる機能、などを特徴としています。

■株式会社スピニングワークス社 概要 (リンク »)
商号: 株式会社スピニングワークス社
代表者: 代表取締役 白形 洋一
設立年月日: 2010年2月12日
資本金: 300万円
本社所在地: 東京都港区南青山2-11-13 南青山ビル4F(〒107-0062)
主な業務内容: インターネット、携帯情報端末等を利用した情報処理及び情報提供サービス


○製品の画面掲載などのコピーライト表記は、下記のとおりお願いします。 Copyright ? iDOC K.K.
アイドック株式会社 広報担当:加集
TEL: 03-5759-2055 FAX:03-3495-7191 e-mail:info@keyring.net

株式会社Sppinning Works 代表取締役:白形
email:info@spinningworks.com
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