業界に革新的な変化を:ST-Ericsson、最先端のアプリケーション・プロセッサと最新世代のモデムを融合したNovaThor(TM)スマートフォン・プラットフォーム・ファミリを発表

JCN株式会社

2011-02-16 12:00

Barcelona, Feb 16, 2011 - ワイヤレスプラットフォームと半導体の世界リーダーであるST-Ericssonは、新たにNova(TM)アプリケーション・プロセッサ、Thor(TM)最先端モデム、NovaThor(TM)完全統合型プラットフォーム・ソリューションを発表し、スマートフォン・タブレット用プラットフォームの性能を大きく引き上げます。


社長兼最高経営責任者(CEO)であるジル・デルファシー(Gilles Delfassy)は、次のように述べています。「最新世代の薄型HSPA+ LTEモデムと融合した最先端のアプリケーション・プロセッサを提供することで、ST-Ericssonは業界に新たな性能水準を設定しています。当社のアプローチは、スマートフォン・タブレット市場での革新を加速させ、ジェスチャ、音声、画像認識、3Dカメラなど、活き活きとしたリアリティに基づくヒューマン・マシン・インターフェースを体験できるようになります。」


拡張的アーキテクチャを基にしたST-EricssonのNovaThorプラットフォームは、アプリケーション・エンジン、モデム、接続用のチップセットを完全統合型の検証済みソリューションへと統合しており、デバイス製造業者は、先駆的なマルチメディア機能を備えた最先端のスマートフォンやタブレットを、あらゆる市場セグメントにわたり、迅速に展開することができるようになります。


ハイエンド市場においては、NovaThorプラットフォームがST-Ericssonの最先端モデムとアプリケーション・プロセッサを融合することにより、革新的なスマートフォンを市場へと素早く提供することができるようになります。主流のスマートフォン市場セグメントでは、モデムとアプリケーション・プロセッサが単一のチップセットに融合されたST-Ericssonの高統合型プラットフォームを利用して、コンパクトで採算性あるデバイスの生産が実現します。拡張的アーキテクチャにより、スマートフォンやタブレット製品ポートフォリオ全般にわたり、研究開発投資の再利用も可能となります。


ST-Ericssonは本日、3種の新型アプリケーション・プロセッサ(Nova A9600、A9540、A9500)、2種の新世代モデム(Thor M7400、M7300)、2種の完全統合型スマートフォン・プラットフォーム(NovaThor T5008、U4500)を発表しました。


ST-EricssonのNova A9600は、U8500プラットフォームと比較して200%以上のモバイル・コンピューティング性能を提供します。各コアが最高2.5GHzで稼働するデュアルARM(R) Cortex- A15 MPCore(TM)が特徴です。このデュアル・プロセッサは、業界最高の効率性を誇る低電力実装として今日知られ、今年後半に公表予定の革新的な節電技術により実現しました。


EVP兼ARPプロセッサ事業部のジェネラル・マネージャであるマイク・イングリス(Mike Inglis)は、次のように述べています。「最先端のスマートフォンやタブレットの選択肢が増えるにつれ、幅広い性能ポイントに対する必要性があると感じています。この度の発表は、Cortex-A15プロセッサに統合LTEモデムを融合することでいかなる性能が実現するのかを示すものです。」


Nova A9600は、モバイル電力消費量においてGPUとしての新たな性能基準を設定するであろうImagination Technologies社の次世代グラフィクス・プロセッサ(コードネーム「Rogue」)が搭載された初のプラットフォームです。U8500プラットフォームと比較して、グラフィクス性能が20倍以上向上します。


Imagination Technologies社のCEOであるホセイン・ヤサイ(Hossein Yassaie)氏は、次のように述べています。「『Rogue』のコードネームを持つPOWERVR Series6は、低電力消費の次世代モバイルにおけるグラフィクス性能と効率性を大きく改善するものです。このような革新的な製品でST-Ericssonと協業することができ、感激しています。」


Nova A9600は、毎秒120フレームのフルHDビデオの再生にも対応し、プロフェッショナルなカムコーダー品質の3Dレコーディング、HDビデオ会議やテレプレゼンスもサポートしています。


ST-Ericssonはまた、各コアが1.8GHzで稼働するARM Cortex- A9ベースのデュアルコア・プロセッサNova A9540と、1.2GHzで稼働するARM Cortex- A9ベースのデュアルコア・プロセッサNova A9500を発表しました。Nova A9540は、現行モデルと比較してグラフィクス性能が4倍改善し、A9500は、最新のグラフィク機能をモバイル・デバイスに提供します。


ST-Ericssonの新ThorモデムであるThor M7400とThor M7300は、最新のLTE HSPA+デュアル・キャリア技術をサポートする一方、現行3G/2Gネットワークとも後方互換性を保ち、小型の高統合型無線ソリューションとして最大8つのLTE/WCDMA/GSM周波数帯をサポートしています。真にグローバルなスマートフォンやタブレット、モバイル・ブロードバンドに対応した多くのデバイスが開発可能となります。


ThorモデムとNovaアプリケーション・プロセッサは、最先端のアプリケーション・プロセッサと最新のモデム技術を組み合わせたNovaThor統合ソリューションとしても提供されます。さらに、ST-Ericssonは、アプリケーション・プロセッサとモデムを単一のダイに融合したNovaThor T5008とU4500プラットフォームも導入しました。これにより、サイズ、パワー、部品上の利点を含め、統合によるメリットを提供します。


編集者向け註
Nova A9600は、28nmで、革新的なマルチメディアとグラフィクス性能を提供し、20k DMIPSの限界を上回る最大2.5GHzで稼働するARM Cortex- A15ベースのデュアルコア・プロセッサ、210 GFLOPS以上のグラフィクスを実現するPOWERVR Rogue GPUが特徴です。グラフィクス性能は、毎秒3億5,000万個以上の「リアルな」ポリゴン、(POWERVRのディファード・レンダリング・アーキテクチャにより毎秒13ギガピクセル以上のエフェクティブ・フィルレートを実現する)毎秒5ギガピクセル以上のビジブル・フィルレートを誇ります。Rogueにより、Novaは、OpenGL、OpenGL ES 2.0/1.1、OpenVG、OpenCL、次世代OpenGL ES(コードネーム「Halti」)やMicrosoft DirectXなど、既存のあらゆるAPIをサポートしています。Nova A9600のサンプル出荷は2011年です。


Nova A9540は、32nmで、最大1.8GHzで稼働するCortex-A9デュアルコアを使用し、U8500の4倍以上のグラフィクス性能を提供します。サンプル出荷は2011年後半です。


Nova A9500は、45 nmで、最大1.2GHzで稼働するCortex-A9デュアルコアを使用し、Mali(TM) 400により最大20%グラフィクス性能を改善します。フルHDカムコーダー機能と最大20メガピクセルのカメラをサポートしています。本日よりST-Ericssonの顧客を対象にサンプル出荷と設計が開始されます。


Thor M7400は、2G、3G、TD-SCDMA、HSPA、HSPA+デュアル・キャリア、LTE FDD/TDDネットワークへの接続が可能です。最大ダウンロード速度はLTEネットワークで100Mbpsです。フォールバック経由で回路交換ネットワークへの音声通話、LTE音声サービス(Voice Over LTE)基準での音声通話に対応し、サンプル出荷は2011年度第2四半期に始まります。


Thor M7300はマルチモードのHSPA+モデムで、最大速度84Mbpsをサポートしています。サンプル出荷は2011年度第2四半期に始まります。


NovaThor U9500は、Thor M5730とA9500を融合した完全なプラットフォームで、サンプル出荷が始まっています。


NovaThor T5008プラットフォームは、TD-HSPA+、ARM Cortex-A9デュアルコア、Mali 400グラフィクスを統合したものです。フルHDのカムコーダー機能と最大20メガピクセルのカメラをサポートし、サンプル出荷は2011年度第2四半期に始まります。


NovaThor U4500プラットフォームは、強力なCortex-A9アプリケーション・プロセッサとHSPA+モデムを統合したものです。DVD品質のカムコーダー機能と8メガピクセルのカメラをサポートし、サンプル出荷は2011年度第1四半期に始まります。


概要: ST-Ericsson
ST-Ericssonは、幅広いモバイルテクノロジを網羅した、革新的なモバイル・プラットフォームと最先端のワイヤレス半導体ソリューションの完全なポートフォリオを開発、提供している世界的リーダー企業です。同社は携帯端末製造最大手各社へのトップサプライヤであるとともに、その製品とテクノロジは今日市場に供給されているすべての携帯電話の半数以上に採用されています。2010年の売上(暫定値)はおよそ23億ドルに達しています。ST-Ericsson は、STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM)およびエリクソン(NASDAQ:ERIC)による対等出資(50:50)の合弁企業として2009年2月に設立され、本社はスイス・ジュネーブに置いています。ST-Ericsson の詳細は、Webサイト www.stericsson.com をご覧ください。 www.twitter.com/STEricssonForum


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