2010年下半期の新種マルウェアの発生数は、G Dataセキュリティラボの調べによれば、約100万件にのぼり、上半期とあわせて合計209万件となり、これまでもっとも多かった2009年の約160 万件よりも上昇しました。これは、15秒毎に新たなマルウェアの攻撃があったことを意味します。
*この総数の計算は悪性コードを含むファイルを一つずつ数え上げたものではありません。あくまでもワクチン側から見たものです。
月別の増加傾向は、年初の2-3月と5月が20万件以上で大量に発生しましたが、その後やや減少傾向にありました。しかし、10月と11月に再び20万件以上発生したことにより、昨年よりも増加しました。
ここ数年の激増と比べると、やや緩やかな伸びになった、と言えます。
構成比では、トロイの木馬が41.6%で最大となりました。また、ダウンローダー/ドロッパー、バックドア、スパイウェアなどトロイの木馬型を機能で細分化したカテゴリーとトロイの木馬を合計すると、90パーセントを占めました。
比率としては小さいですが、偽システムツールなどの増加により、アドウェアの数が上昇しました。
また、機能と特性で分類されたマルウェア種(ファミリー)別でみた場合、上位は近年ほぼ変わらず、トロイの木馬型やバックドア型が多数を占めました。
プラットフォーム別にみると、ウィンドウズ(.NETを含む)が99.5%を占めました。携帯電話なども以前と比べると注意が必要ではありますが、それでも全体数からみると、圧倒的にウィンドウズにマルウェアは集中しています。
2011年も、ウィンドウズを中心とした新種マルウェアの増加傾向は続いています。2011年1月も1ヶ月で新種マルウェアは、215.787件出現しており、このままゆくと、1年間で200万~250万件程度の出現の可能性があります。
また、2010年下半期に注目される点で、引き続き2011年にも重要視されるものとして、1)Java攻撃、2)ネット活動家による情報開示(漏洩)、3)スタクスネットのような産業機器を狙うサイバー攻撃(もしくは戦争)、が挙げられます。
詳細な情報は、「G Dataマルウェアレポート(2010年下半期)」をご覧下さい。
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ジーデータソフトウェアとは
G Data Softwareは、1985年に創業し、1987年に世界最初の個人向けウイルス対策ソフトを発売した、ドイツのセキュリティソフトウェア会社です。 EUを中心に、個人向け・法人向け製品を展開しています。日本法人は2007年に設立しました。最大の特徴は、ダブルエンジンによる世界最高位のウイルス検出率です。また、新種や未知ウイルスへの防御、フィッシング対策、迷惑メールへの外国語フィルターなど、インターネットやメール環境を安全・快適にする機能を豊富に搭載しています。
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