このため、ビットアイルグループでは、このOpenStackの技術のキャッチアップと、OpenStackを活用したサービス開発と事業化検討を具体的に推進するため、ソリューション事業を展開するテラスが中心となり、OpenStackに精通し、OpenStackコミュニティでも中核メンバーとして積極的に活動しているミドクラと共同で検証プロジェクトをスタートすることになりました。本検証プロジェクトの成果は今後順次発表する予定です。
■プロジェクト概要
・OpenStackを活用したパブリッククラウドサービスの商用化を目標とした検証プロジェクトです。
・検証プロジェクトで使用するクラウド基盤のソフトウェアには、「OpenStack」をベースにミドクラが企画・開発をすすめるインフラのエンタープライズソリューション「MidoStack」(注1)を採用します。
・ミドクラが自社開発するソフトウェアによるネットワーク仮想化ソリューション「MidoNet」(注2)のクラウドサービスへの活用についても企画・検討します。
・ビットアイルおよびテラスは、OpenStackに精通したミドクラとの共同プロジェクトにより、OpenStack最新動向をリアルタイムにキャッチアップします。
尚、ミドクラは、5月11日から開催される「第二回クラウドコンピューティンググEXPO春、会場:東京ビックサイト」に出展します。
用語解説
(注1)MidoStack
ミドクラが独自開発したMidoStackはOpenStackをベースにした、パブリック及びプライベートIaaSを構築・運営する為の基盤となるソフトウェアパッケージ。本プロジェクトでは、クラウド事業者向けの各種管理機能(クラウド事業者がシステムを運用する為の高度な管理ツール、顧客向けコントロールパネルなど)を実装した「MidoStackクラウドエンタープライズ版」の企画を共同で行う。
(注2)MidoNet
ミドクラが独自開発したソフトウェアによるネットワーク仮想化ソリューション。L2/L3/L4レイヤーのネットワークをソフトウェアにより完全に仮想化、既存の物理IPネットワーク構成を変更することなく、オーバーレイ技術によってスケーラブルな耐障害性に富んだ論理ネットワークを構築。従来の高価なネットワーク専用機器を使用することなく、極めて柔軟に費用対効果の高いクラウド時代のネットワークインフラ構築/管理/運用を実現するソフトウェア。
【OpenStack について】
OpenStack( (リンク ») ) はオープンな無償クラウド基盤として、現在、世界中のクラウドサービス事業者、先進一般企業などから最も注目を集めているオープンソースソフトウェアの1つであり、『クラウド時代のリナックス』として普及が期待されています。OpenStack は、従来の専用ハードウェアおよび高価なソフトウェアを組み合わせてシステムを構築する必要が無く、標準的なPC サーバーやネットワーク機器などの汎用ハードウェアを用いて、パブリッククラウドからプライベートクラウドまで、小規模システムから大規模システムまで、安価に柔軟かつ多機能なクラウド基盤の構築を可能にします。
OpenStack のコミュニティには、NASA(米航空宇宙局)と業界第2 位のユーザ数を誇るIaaS クラウドサービス事業者であるRackSpace 社を中心に、AMD、intel、Cisco Systems、Citrix Systems、Dellなど業界を代表する企業からRight Scale、Cloud.com など新進気鋭のクラウド技術企業まで、総計70 社以上のベンダーが参画しており、ミドクラもその中核メンバーとしてその発展・開発に寄与しています。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。