<日本人の歯並び・矯正治療に関する意識調査> 歯並びが良くないと思う人は全体の64%、うち約9割は未治療

アライン・テクノロジー・ジャパン株式会社

From: Digital PR Platform

2011-06-30 10:00


 透明なマウスピース装置(アライナー)による矯正歯科治療「インビザライン・システム」を提供するアライン・テクノロジー・ジャパン株式会社(東京都目黒区、代表取締役:福村敏夫)は、2011年3月、全国の20代~40代の一般男女300名を対象に、「歯並びと矯正治療に関する意識調査」を実施しました。

 調査結果から、歯並びの心理面・健康面における重要性が広く一般に浸透しつつも、歯並びが良くない人の約9割は治療していないという実態が明らかになりました。矯正治療のハードルとして、治療費や治療期間、装置の見た目などが上位に挙げられています。
 また、日本は先進国のなかで最も歯並びへの意識が低いと言われていますが、日本と海外の両方で生活した留学経験者100名に対して実感を伺ったところ、その状況を示す結果が表れました。


■ 調査結果 概要

<歯並び・矯正治療の実態>
 ・ 歯並びが良くないと回答した人は全体の64.3%  そのうち89.6%は未治療

<歯並びの重要性>
 ・ 歯並びで、「笑顔の印象が左右される」 89.3%  「自信につながる」 65.0%
 ・ 「口腔内の健康に影響がある」 77.0%  「身体全体の健康に影響がある」 69.7%
 ・ 良い歯並びは一生でいくらの価値があるか? 回答平均259万円

<矯正治療のハードル>
 ・ 矯正治療の懸念点は、1位 「治療費」、2位 「治療期間」、3位 「装置の見た目」
 ・ 目立たない治療装置の認知度は36.7%
 ・ 「矯正歯科は一般歯科と比べて、医院によって治療の質に差があると思う」 69.3%

<日本と海外の意識の差 ― 留学経験者の実感>
 ・ 「海外では日本よりも歯並びに対する意識が高い」 71.0%
 ・ 「日本人はもっと歯並びに関心を持つべき」 66.0%
 ・ 良い歯並びの一生の価値は? 回答平均410万円


■ 調査結果 詳細

<歯並び・矯正治療の実態>
 20代~40代の一般男女300名に、自身の歯並びについて質問したところ、「(もともと)歯並びが良い」35.7%(107名)、「歯並びが良くなかったが、矯正治療済み/治療中」6.7%(20名)、「歯並びが良くないが、治療していない」57.7%(173名)と回答しました。もともと歯並びが良くない人は全体の64.3%(193名)で、そのうち89.6%は未治療という状況です(図1・図2)。


<歯並びの重要性>
 次に、生活のなかで歯並びをどのように捉えているか、歯並びが及ぼす影響について質問したところ、「歯並びによって笑顔の印象が左右されると思う」※89.3%(268名)、「歯並びは自信につながると思う」※65.0%(195名)、「歯並びによって口腔内の健康に影響があると思う」※77.0%(231名)、「歯並びによって身体全体の健康に影響があると思う」※69.7%(209名)とそれぞれ回答しました(図3)。生活において心理面・健康面ともに歯並びの重要性が認識されていることが伺えます。
 また、「良い歯並びは一生でいくらの価値があると思うか」という質問への回答は平均259万円でした。

※ 「あてはまる」・「ややあてはまる」・「どちらともいえない」・「あまりあてはまらない」・「あてはまらない」の5つの選択肢のうち、「あてはまる」・「ややあてはまる」と回答した割合。以下同様。

◇昭和大学歯学部歯科矯正学教室主任教授・槇宏太郎先生のコメント
 「不正咬合(悪い歯並び)の割合は各国で概ね共通するものですが、その治療率では日本は他の先進諸国に比べて極端に低くなっています。日本においても歯並び・咬み合わせの重要性が広く理解されはじめ大変喜ばしく思っておりますが、まだまだ矯正治療までには踏み切れていない状況のようです。矯正治療は単なる審美的側面にとどまらず、口腔内の衛生環境を高め、虫歯や歯肉炎などのリスクを低下させます。また、咬み合わせが安定することで、力を入れやすくなったり、身体全体の歪みが改善される効果も期待できます。特に成長期のお子さんにおいては、顔や顎の発育にまでも影響します」


<矯正治療のハードル>
 さらに、矯正治療する場合の懸念点について質問したところ、複数回答で上位から、「治療費」75.7%(227名)、「治療期間」51.0%(153名)、「治療装置の見た目」42.7%(128名)、「治療中の痛み」36.0%(108名)、「治療医院の選択」25.7%(77名)、「治療中の歯磨き」24.7%(74名)、「治療中の食事」23.0%(69名)という順になりました。

◇昭和大学歯学部歯科矯正学教室主任教授・槇宏太郎先生のコメント
 「矯正治療は基本的に保険適用外であり、治療期間も通常2~3年程度と長いことから、治療費は高額であると思われるかもしれません。この点が、医院選択の懸念にも影響していると考えられます。しかし、長い一生で多くの歯を失い、差し歯や入れ歯の治療が必要となる場合を考えれば、決して高額ではないこともご理解いただけると思います。また、長期に及ぶ治療期間への不安は、装置の見た目に起因するところも大きく、目立たない装置を用いることでその不安も軽減されます」

 目立たない治療装置の存在について質問したところ、63.3%(190名)が「知らない」と回答し、認知度は36.7%(110名)にとどまりました。

◇昭和大学歯学部歯科矯正学教室主任教授・槇宏太郎先生のコメント
 「日本では、矯正装置にネガティブなイメージがある一方で、目立たない装置の存在はあまり知られていません。単にワイヤー・ブラケット装置の素材を金属から目立ちにくいものに変えるだけでなく、最近ではインビザラインのような新しいタイプの矯正治療も開発されています。ほとんど他人に気づかれずに矯正治療を行うことも可能です。それぞれの装置に特徴がありますので、その適応をよく理解して選択することが重要です」

 また、治療医院について、矯正歯科と一般歯科の比較を質問したところ、「矯正歯科は一般歯科に比べて、専門性が高いと思う」※70.0%(210名)、「矯正歯科は一般歯科に比べて、医院(医師)によって治療の質に差があると思う」※69.3%(208名)と回答しました。

◇昭和大学歯学部歯科矯正学教室主任教授・槇宏太郎先生のコメント
 「矯正歯科は専門的な分野で、経験に基づく職人的な技術が求められることもあります。加えて、保険適用外の治療であることからも、治療の質のバラツキは残念ながら少なからず存在しているのが現状です。患者さんが安心して矯正治療を受けられるよう、矯正歯科医が個人・業界として技術の研鑚に努めるとともに、シミュレーションを始めとする最新技術を取り入れることで一定水準の治療の質を担保していくことが重要であると考えます」


<日本と海外の意識の差>
 矯正歯科において、日本は先進国のなかで最も歯並びへの意識が低いと言われています。今回の調査では、上記一般男女300名に加え、海外留学経験者100名に対して日本と海外の歯並びへの意識の差について実感を伺いました。その結果、「海外では日本よりも歯並びに対する意識が高いと思う」※71.0%、「日本人はもっと歯並びに関心を持つべきだと思う」※66.0%と回答し、海外生活による実感としても日本の歯並びへの意識の低さが表れています(図4)。
 歯並びが生活に及ぼす影響についても、「歯並びは自信につながると思う」※79.0%と高い結果となり、「良い歯並びは一生でいくらの価値があると思うか」という質問への回答は平均410万円でした。また、目立たない治療装置の認知度は62.0%に上りました。

◇昭和大学歯学部歯科矯正学教室主任教授・槇宏太郎先生のコメント
 「欧米諸国を始めとする海外では、日本と比べて歯並びへの意識がとても高いです。特にアメリカでは、親が子供へ矯正治療を受けさせることが当たり前であり、歯並びが悪いと家庭環境を心配されるほどです。グローバルで活躍される人が増えているなか、日本でも徐々に広がりつつある歯並びへの関心がさらに育ち、皆さんの健康につながっていくことを願っています」


■ 調査実施内容

 調査方法: インターネットリサーチ会社によるアンケート調査
 調査対象: 20代~40代の全国一般男女 300名、海外留学経験のある全国一般男女 100名
 調査期間: 2011年3月


(本プレスリリースは4月13日に報道関係者向けに配布された資料の再アップロードです)



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