新しく発表した Virtex(R)-7 FPGA VC707 評価キット、Kintex(TM)-7 FPGA KC705 評価キット、およびアヴネット エレクトロニクス マーケティング社と共同開発した Kintex-7 FPGA DSP キットは、DesignCon 2012 のザイリンクス ブース (#732) で展示される。展示では、各評価キットのボード上で動作するアプリケーションにおいて、低消費電力化や、FMC の流用による効率化、高速コネクティビティおよび高度なデジタル信号処理 (DSP) 性能などを実際に確認できる。さらに、ザイリンクスの 28nm デバイスすべてに搭載の、汎用的なアナログ信号の統合をサポートするアジャイル ミックスド シグナル (AMS) アナログ インターフェイス機能を実証するデモ実演も行う。
ザイリンクスのワールドワイド マーケティング担当シニア バイス プレジデントであるヴィン ラトフォード (Vin Ratford) は、「ザイリンクスの 7 シリーズ ファミリによって、かつては、高コストで長い開発時間を要する ASIC や ASSP なくしては開発し得なかった SoC アプリケーションへの FPGA テクノロジの採用がさらに推し進められることになります。ザイリンクスは 28nm 世代において記録的な製品展開を行っており、ザイリンクス ユーザーは、ベースおよびドメイン プラットフォームを使用して 7 シリーズ FPGA がもたらす低消費電力と柔軟性を活かしたシステムを評価、開発、展開したり、さまざまなエコシステムを活用したりすることができます」と述べている。
ザイリンクスは、最初の Kintex-7 デバイスを 2011 年 3 月に出荷して以来、Kintex-7 325T、Virtex-7 485T、Virtex-7 2000T FPGA、そして Zynq(TM)-7020 エクステンシブル プロセッシング プラットフォームの市場展開を開始してきた。今後ザイリンクスおよびエコシステム メンバーからリリースされることが予定されている約 40 のキットのうちの最初の 3 つである本日発表のキットは、エンベデッドおよび高速コネクティビティ アプリケーションをサポートすると同時に、オートモーティブ、放送、民生機器、産業機器、通信などの市場にも対応する。各キットに付属するリファレンス デザインは、新規の FPGA ユーザーと経験豊富な設計者の両者にとって、最高の性能、最も低い消費電力、最大の帯域幅を実現し、ザイリンクス FPGA の機能を最大限に活用しながら、短期間でデザインを完成させるための理想的なスタート ポイントとなる。
エコシステムのサポートとオープン規格について
ザイリンクスのターゲット デザイン プラットフォームで提供している多様性に富んだ開発ソリューションおよびアプリケーションは、ザイリンクス アライアンス プログラムのメンバーであるボードやデザイン サービス、IP コア、ツールなどの数百のベンダーによって実現している。Kintex-7 FPGA および Virtex-7 FPGA の最初の開発キットは、4DSP 社、アナログ・デバイセズ社、アヴネット エレクトロニクス マーケティング社、Northwest Logic 社、MathWorks 社、テキサス・インスツルメンツ社、ザイロン社との緊密な協業と、その他エコシステム各社の多大なサポートによって市場展開を実現している。
ザイリンクス アライアンス プログラムのメンバーであるサードパーティから効率性が高く低コストなキー テクノロジが提供されるのは、ザイリンクスの設計および開発フローがオープン規格をサポートしていることによる利点で、結果的にFPGA ユーザーはプロジェクトをより簡単に完成させることが可能になる。
各開発キットは、VITA 57 によって定義された FMC 仕様をサポートしており、これはターゲット デザイン プラットフォームの重要なポイントである。FMC は、業界標準のドーター カード フォーム ファクター、コネクター、およびベース ボードに搭載された FPGA へのモジュラー インターフェイスを提供するものである。カスタマイズされたカードであれ、ザイリンクスのエコシステムが提供する COTS 品 (市販製品) であれ、開発者は数百の既存 FMC を即座に使用することが可能なだけでなく、前世代の Virtex-6 および Spartan(R)-6 デバイスをターゲットとして使用したカードを再利用することもできる。
ボード レベルでオープン規格をサポートしていることに加え、ザイリンクスは AMBA(R) AXI4(TM) (Advanced eXtensible Interface 4) 規格に対応しているため、IP をプラグアンドプレイで使用したり、再利用したりすることが可能で、生産性をさらに向上させることができる。また、ISE で提供されている PlanAhead Design Planner を使用することで、ロジック、DSP、およびエベデッド プロセッシングの設計プロセスが統一されるため、IP のアセンブリ プロセスがシンプルになるだけでなく、FPGA で階層フローを用いたチーム設計が促進される。
新しいキットについて
Kintex-7 FPGA KC705 評価キットは、DDR3、ギガビット イーサネット、PCI Express などのシリアル コネクティビティ規格を使用する高レベルなシステム設計向けの柔軟なフレームワークを提供する。このボードには AMS ヘッダーが提供されており、設計者は AMS テクノロジを活用することで BOM コストの削減が行える。このプラットフォームで評価および活用できる高度な機能には、高速 GTX トランシーバーや SFP+、SMA コネクターといったその他の通信機能も含まれる ($1,695 で既に受注を開始)。
Kintex-7 FPGA DSP キット は、アヴネット エレクトロニクス マーケティング社と共同開発したもので、Kintex-7 FPGA KC705 ボードをベースとしたもので、アナログ信号とインターフェイスするための高速アナログ FMC を内蔵している。デュアルチャネル 800MSPS の 16 ビット DAC (デジタル-アナログ コンバーター) およびデュアルチャネル 250MSPS の 14 ビット ADC (アナログ-デジタル コンバーター) を備えるこのキットは、高速アナログ モジュールと Kintex-7 FPGA に含まれる DSP48E1 演算処理エンジンの非常に高い並行処理帯域幅を組み合わせることで、並外れたスループットが実現される。DSP スライスとのデータ パスは、業界標準の AXI4 インターフェイス変換を使用して作成し、システムに統合できる ($3,995 でアヴネット社にて既に受注を開始)。
Virtex-7 FPGA VC707 評価キットは、非常に高い性能、容量、そして電力効率を実現する Virtex-7 FPGA デバイスの評価および設計を行うことができる。このキットは、最も高い性能および帯域幅のコネクティビティを必要とする高度なシステムに最適である。このキットを活用することによって、Virtex-7 FPGA で提供する帯域幅をフルに活用したデザイン設計が迅速に行え、前世代デバイスと比較して 50% の消費電力削減という、最大の電力効率が実現される ($3,495 で 2012 年 2 月に受注開始予定)。
ザイリンクスについて
ザイリンクス (NASDAQ : XLNX) は、プログラマブル プラットフォームのリーディング プロバイダーである。詳しい情報はウェブサイト (リンク ») で公開している。
※ ザイリンクスの名称およびロゴ、Artix、ISE、Kintex、Spartan、Virtex、その他本プレスリリースに記載のブランド名は米国およびその他各国のザイリンクスの登録商標または商標です。その他すべての名称は、それぞれの所有者に帰属します。
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