バクスターPD*研究基金の第20回(2012年度)研究助成の受賞者4名が決定しましたので、お知らせします。
バクスターPD研究基金は、1992年に開始された研究助成プログラムです。腹膜透析関連分野で活躍する医師、看護師、臨床工学士、栄養士、ソシアルワーカー、その他日本の腹膜透析にかかわる若手研究者を対象に研究助成を行い、腹膜透析にかかわる医療技術の向上や、患者さんのQOL(クオリティオブライフ)の向上をめざした医学的・社会学的研究の振興を目的としています。
過去19年間の助成研究数は96件、助成総額は1億円を超えています。これまでの受賞者の多くは、臨床医あるいは基礎医学の研究者で、本助成研究の多くが内外の科学学術雑誌に掲載されるなど、日本の腎臓・透析医学界の将来を担う医療人としてさまざまな分野で活躍されています。
バクスターPD研究基金の詳細は、当社のホームページ( (リンク ») )をご覧ください。
* PD (Peritoneal Dialysis):腹膜透析
■受賞者(敬称略)
有働 和馬 (佐賀大学医学部泌尿器科学)
腹膜線維症の早期診断法の確立と、新規治療薬の確立
古賀 健一 (京都大学大学院医学研究科内分泌代謝内科)
VEGF, TGF-β1, CTGFおよびpleiotrophinを標的とするmicroRNAの腹膜線維症における発現と意義
江里口 雅裕 (九州大学大学院病態機能内科学)
新しいカテーテルデザイン(Swan-neck型上腹部出口カテーテル)の有用性の評価
上田 仁康 (大阪大学医学部附属病院)
腸管免疫を標的とした、腹膜透析合併症の発症予防策および腹膜機能の新規評価法の開発
■常任選考委員(敬称略)
黒川 清 (政策研究大学院大学 教授 / 特定非営利活動法人日本医療政策機構 代表理事)
川口 良人 (東京慈恵会医科大学内科学客員教授/ 神奈川県立汐見台病院 顧問)
清水 不二雄 (新潟青陵大学 学長)
■腹膜透析(PD)について
腹膜透析とは、腹膜に囲まれた腹腔に透析液を出し入れして、血液中の老廃物や水分を取り除き、血液をきれいにする透析療法です。自宅や職場などで患者本人や介護者が操作を行い、一般的に通院は月1~2回程度です。就寝中に器械により自動的に行う方法(Automated Peritoneal Dialysis, APD)と日中に4~12時間ごとに行う(1回の治療は30分程度)方法(Continuous Ambulatory Peritoneal Dialysis, CAPD)があります。
■バクスター株式会社について
バクスター株式会社は、腎不全、血友病、輸液、麻酔・疼痛管理の領域に特化したグローバルヘルスケア企業、米バクスターインターナショナルインクの日本法人で、医薬品、医療機器、バイオサイエンステクノロジーを中心とした医療サービスを患者さんや医療現場に提供しています。
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